■私立言霊学園第6話後編■ ◆登場人物紹介◆ 一本槍魁子(いっぽんやり かいこ)【武道家】 霧々麻衣(きりきり まい)【剣士】 戦木零(おののき れい)【自信家】 時櫛桂(ときぐし かつら)【スプリンター】 酒神アキラ(さかがみ あきら)【商売人】 天姫・Y・芽衣(あまぎ・よーらむ・めい)【スケバン】 海月メロス(うみつき めろす)【作者】 「セット!」 審判を務めるアキラ声が砂浜に響き、魁子と芽衣はその声に従い砂浜にうつ伏せになった。 両者の身体を暑さと緊張、その両方による汗が流れる。 それなりに多くの野次馬に見守られる中『美偉血斧落倶』決勝戦の幕が切って落とされ様としていた。                   (ビーチフラッグ) 話は遡り30分程前。 「ただいまみんな〜。」 桂は零達を引き連れて友人の下へと戻った。 「随分遅かったな大丈夫か桂、ナンパとかされなかったか?まったくメロスが思いっきりぶん投げるからだぞ。」 「だから私は自分で取りに行くって言ったわよ。でも桂がいいからいいからってさっさと行っちゃったんじゃないか。 って、何で零達がいるの?」 「ナンパはされなかったけどね、ボール拾いにいったらたまたま零達に会ったの。それでちょっと話たりして一緒に 遊ばないかって誘って現在に至るって訳。」 「ま、そういう訳だよ。お前らも別に構いやしないだろ?」 「私は構わないよ、アキラと芽衣は?」 「あたしもいいけど。そういや芽衣って3人と面識あったっけ?」 そう言われて芽衣はあーっと考える様にしながら言った。 「いや、アタイはそっちの3人とは特に面識はないよ。けど桂が連れて来たんならそれが誰だって構いやしないよ。桂 の友達はアタイの友達さ。」 まぁ面識はなくてもどんな奴なのかは話に聞いてるけどね、と続けた。 「じゃあまず3人と芽衣の軽い自己紹介からしとこうよ。はい、まずは芽衣から。」 「自己紹介て・・・別にいいけど。あー知ってるかもしれないけどアタイは天姫・Y・芽衣、芽衣って呼んでくれ。」 少し照れ臭そうにしながらもちゃんと自己紹介をする芽衣。 「あたしは一本槍魁子だ、普通は魁子って呼ばれるけど好きな呼び方でいいよ。 「あたしは霧々麻衣、麻衣って呼んで。芽衣とはちょっと名前が被ってるけど。」 「戦木零よ、よろしく芽衣。」 続けて零達も自己紹介をした。 「じゃ、自己紹介も住んだし早く遊びましょ。何して遊ぼっか?」 「7人てなんか中途半端な数ね、ビーチボールで遊ぶには多すぎるし。」 「あーアキラの言う通りだな。ビーチバレーなんかも奇数じゃキリよくチーム分けできないし。」 「どうせなら対決できる物にしようよ。」 「対決ねぇ、チーム分けは難しいって今言ったばっかだろ?」 「あら、だったら個人戦にすればいいんじゃないかしら?個人戦なら奇数でもシード枠を作れば帳尻が合わせられるじ ゃない。あら私ったら相変わらず冴えてるわね、うふふ。」 自画自賛する零。 「なるほど、確かに個人戦いいかも。さっすが零ねあったま良い!」 「うふふ、褒められる程の事じゃないわよ桂。私にとってはこれくらい日常茶飯事に過ぎないわ。」 「桂、零をおだてるのは止めとけ、ウザくなるから。」 魁子達にとってはこれはいつも通りのやり取りなのだがその事に芽衣が突っかかってきた。 「おい魁子、だっけ?友達に対してウザいとか言うなよな。」 友達は少ないが近年稀に見る程友達想いの芽衣はたとえ冗句でも友達に"ウザい"だとかそういう事を言うのが何だか許 せなかったのだ。 「いや、これはいつものやり取りで本気でウザいとかは思ってないから・・・。」 思わぬところで食いつかれた魁子は何で芽衣がこんな事に突っかかってくるのかが分からなかったが友達歴の長い桂達 がその訳を知っていたのでアキラが口を挟んだ。 「魁子、あんたは芽衣が学園で何て呼ばれてるか知ってるよね?」 「え?あぁまぁ、"暴れ桜"だろ。それがどうしたのさ。」 「そうよ。で、その呼び名の示す通り芽衣はスケバンで近寄ってくる人は少ない。それでいて学園には芽衣の他にスケ バンはいない。そんな訳で芽衣は友達と呼べる様な仲間が少ない、滅茶苦茶少ないのよ。」 「あ、あー・・・なるほどな。」 ここまで言われればなんとなく魁子も理解した。 友達が少ない芽衣は少ないが故に友達をかなり大事に想っているのだ。 さっき桂が言っていた"お母さんみたい"というのは友達想いの延長という意味だったのだ。 「そうだったのか、ゴメンな芽衣。」 「誤る相手はアタイじゃなくてそっちの戦木だろ。」 「ん・・・悪かった零、ウザいとか言ってゴメンな。」 「別に気にしてないわ。むしろ魁子に謝られる方が気味が悪いわ。それと芽衣、私の事は苗字じゃなくて名前で、零っ て呼んでちょうだいな。」 そう言ってにっこり微笑む零。 「それと私と魁子はいつもこんな感じなの。傍から見れば憎まれ口を叩いている様でも心はガッチリとスクラムを組ん でいるのよ。分からないかもしれないけど親友ってそういう物なの。」 「そ、そうだったのか・・・親友って奥が深いんだな。」 関心した様に頷く芽衣。 「うわぁ、零の言う事信じちゃってるよこの人。ねぇ桂、芽衣っていつもこんな感じなの?」 「そうよ、麻衣達は今日友達になったばかりだから知らないか。この際だから芽衣の事よく知っといた方がいいよ。」 「お取り込み中悪いんだけどこれなんてどうかしら?」 「あ、メロスいたんだ、って何が?」 「いたんだとは失礼ねアキラ。キミ達が騒いでいる間私はずっとみんなで遊べる物を考えていたというのにその私に対 してよりにもよって"いたんだ"だなんて涙が出そうだよ。」 そう言って古畑任三郎ポーズをしながら頭を振るメロス。 「で、みんなで遊べそうな物ってどれよ。」 「ああこれなんだけどね。勝負事ならと思って言霊学園の生徒手帳を調べてたら見つけたのよ。」 「何コレびいち・・・『美偉血斧落倶』?」 「うわぁ・・・。」 零を除く全員が引いていた。 「てゆーかこれ思いっきりビーチフラッグじゃん、不良みたいな当て字してるけど。うちの学校は相変わらず妙な事す るわね。」 「これって普通のビーチフラッグと何かルール違うの?まさかうちの学校が名前だけ当て字にしてそれだけって事はな いだろ。あんま変なのだったらあたしパスするよ。」 「ルールは普通のビーチフラッグとそんなに変わらみたい。違うのは旗の代わりに別の物を使うって事くらいよ。」 生徒手帳を見ながらメロスは言った。 「旗の代わりの物って何だい?まぁどうせろくなもんじゃないとは思うけど。」 芽衣のその質問にはメロスではなく何故か零が答えた。 「斧よ。」 「斧って・・・そんなの危ないじゃねぇか!怪我したらどうすんだよ零!」 「斧?斧ってあの斧?金太郎のかついでるあの?」 「お前なぁ、いくらなんでも斧はないだろ。」 「まぁそんな事だろうと思ってたけど。あと桂、金太郎が持ってるのは鉞よ、微妙に違うから。」 上から芽衣、桂、魁子、アキラの反応である。 「てゆーか普通にビーチフラッグやったらいいんじゃないの・・・?」 1人冷静にツッコミを入れる麻衣だが誰も聞いてなかった。 「この『美偉血斧落倶』っていうのは元は古代ヨーロッパで行われていた剣闘士の対決方法らしいくて丸腰の剣闘士が 地に伏せた状態から離れた所に1つだけある武器を奪い合って殺し合ったのが起源なんだってさ。」 それらしく書いてあるが実に胡散臭い内容だった。 「で、それがその内にスポーツに姿を変えて今あるビーチフラッグになった、らしいけどまぁ確実に嘘でしょ。」 自分で説明しておきながらザッパリ切り捨てるメロス。 「現代版のルールだとハリセンとか殺傷力のない物で代用すればいいそうよ。あと取った武器で相手を1発叩けば勝ち で武器取れなかった方は相手から叩かれさえしなければ武器を奪ってもOK。」 聞いてみると(言霊学園が作った競技にしては)思ったよりまともだったので全員一致で『美偉血斧落倶』をやる事に なり零がどこからかピコピコハンマーを持ってきた。 あみだくじの結果トーナメント表はメロスVS桂、魁子VS麻衣、アキラVS芽衣、そしてシード枠に零が収まった。 ◆1回戦第1試合◆ 文芸部のメロスに対して陸上部の桂という組み合わせは試合前から結果が見えていそうである。 しかしメロスは文芸部でありながら体格に恵まれた北欧人を母に持つハーフでありその血を受け継いだメロスも優れた 運動神経の持ち主であった。 さらに彼女は自分の名前の元でもある『走れメロス』の大ファンで同じ名前を持つ者として幼い頃からマラソンをして 脚力を鍛えている為この試合どちらが勝つのか見守る友人達にも分からなかった。 「こんなお遊びセリヌンティウスを助けるのに比べたら何でもないわね、この勝負貰ったわよ桂。」 「神様仏様、どうかあたしにサラブレッドの足をお与え下さい・・・。」 「セット・・・レディ・・・スタート!」 メロスと桂はアキラの掛け声と同時に素早く起き上がり走り出す! ・・・圧倒的な試合だった。 いくらメロスがマラソンを日課にしているとはいえ短距離ランナーである桂に10mそこらの距離で勝てる訳がなくあ っさりとハンマーをメロスは奪われ頭を叩かれてしまった。 「やっぱこんな短距離じゃ桂には勝てないか。砂地で走りなれないかと思ったんだけど残念、私の負けね。」 ◆1回戦第2試合◆ 截拳道同好会会長の魁子と女子剣術部部長の麻衣。 言霊学園でトップレベルの女子体育会系同士の勝負である、今度こそ結果は誰にも分からないだろう。 「截拳道で鍛えたあたしの瞬発力に勝てると思ってんのかよ?」 「あんたのスピードなんて星流れの神速さに比べれば止まってるも同然ね。それと剣士の反応速度って凄いのよ。」 2人はお互いに相手を挑発しあい少しでも有利な状況を作ろうと必死になっていた。 「セット・・・レディー・・・スタートッ!」 「ふっ!」 「はっ!」 2人の速さはほぼ互角であったが僅かにリーチで勝る魁子がハンマーを奪った。 「よっしゃぁー!見ててくれましたかリー先生!!」 「く・・・まだよっ!」 「オラァ覚悟しろ麻衣!!」 「こ、虎眼先生ぇーーっ!!」 ◆1回戦第3試合◆ はっきり言ってこの勝負はただの消化試合である。 燃えるスケバン芽衣に対するは気だるげな酒飲みのアキラ。 2人とも体育会系ではないが基本スペックが違い過ぎている。 「やるからには絶対勝つ!アタイは友達相手だからって手ぇ抜かないよ!」 「分かってるわよ、ホラ始まるから黙ってなさい。」 やる気満々の芽衣とはうって変わって明らかにやる気のないアキラだった。 「セット・・・レディ・・スタート。」 「オラオラオラオラオラァァァァ!!!」 結果は当たり前だが芽衣の勝利に終わった。 「じゃ、あたしはあっちの日陰で休んでるから。」 「・・・あんた初めから負ける気だったでしょ。」 ◆2回戦第1試合◆ スプリンター対武道家、例えるならサラブレッド対ライオンというところだろう。 「Don't think.FEEL.Don't think.FEEL.Don't think.FEEL」 「天国のグラディエーターのみなさん、どうかあたしに勝利の約束を・・・!」 必死に祈る桂だがこの対決方法は言霊学園学園長が考案した物なのでグラディエーターに祈る意味はなかった。 「セット・・・レディー・・・スタート!」 同時にスタートするもさすがに本職だけあって魁子を引き離すと桂が先にハンマーを奪った。 「食らえ魁子!」 「甘いぜ桂!」 魁子はハンマーを振り下ろす桂の持ち手を掴んでハンマーの動きを抑えた。 「え!嘘!?」 「相手の攻撃を截る道!それが截拳道だっ!!」 次の瞬間にはハンマーを奪い取った魁子が素早く桂の頭を叩いていた。 ◆2回戦第2試合◆ シード選手でありこの大会(?)のダークホース零の出番である。 「うふふ、やっと私の出番が来たみたいね。」 試合前自信に満ち溢れる零に気圧される芽衣だったが・・・。 「セット・・・レディ・・・スタート!」 パコンッ 「・・・あれ?」 「ふぅ・・・さすが"暴れ桜"の異名を取るだけの事はあるわ。この私を破るなんてね。」 ついさっき出会ったばかりであったが芽衣は零がどのような人間であるかを一瞬で理解できた気がした。 ◆決勝戦◆ それなりに長かったこの戦いもいよいよこれで最後である。 「桂の仇はアタイが取らせてもらうよ、覚悟しな。」 「へっ、こっちは最大の難所の桂を破って来てるんだ。今更スケバンに遅れは取らないよ。」 「言ったな・・・まぁいいさ、とにかくこの勝負アタイが勝たせてもらうよ。」 という訳で現在に至る。 「セット!」 お遊びとはいえ決勝戦という事もあっていつも気だるげなアキラの声にも力が込められてる気がした。 「レディ・・・・・スタートッ!」 スタートと同時に猛烈なダッシュでハンマーを目指す2人。 「オラオラオラオラオラオラオラァーーーーー!!!」 「ォアチャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」 両者凄まじい気合である。 たかがお遊びに何が2人をそこまで熱くさせているのだろうか――? いや――そんな事は問題ではない、全試合通してもわずか30分にも満たないこの『美異血斧落倶』であったが彼女達 は今猛烈に熱血しているのだ!猛烈に青春しているのだ!! 「オラァァァァァァァァ!!」 「くっ!」 仇打ちに燃える執念の成せる業か、身体能力で自分を上回る魁子を抑えて先にハンマーを取ったのは芽衣だった。 「けどっ・・・甘い!!」 しかし魁子も負けてはいなかった。 ダイブした状態から素早く体制を立て直すと今まさにハンマーを振りかざしていた芽衣の腕を掴み動きを封じる。 「その手は読んでるよ!」 腕を掴まれた芽衣は振りかざしたままの手からハンマーを手首のスナップだけでもう片方の手にパスした。 「何っ!?」 「貰ったぁ!!」 「くっ!」 ギリギリのところでハンマーを避ける魁子。 「チョロチョロ避けるんじゃねぇ!」 今度こそはと横から叩きつける様にハンマーを振る芽衣。 前の1撃をギリギリで避けた魁子の体制は崩れてこの1撃を避ける事は不可能だろう。 「これでお終いだよ!!」 本当にこれで決着かと思ったがそうはいかなかった。 「ドラゴンは死なない!無敵の截拳道がある限り!!」 魁子は不安定な体制から無理矢理腕を伸ばし芽衣の持つハンマーの柄をしっかりと掴んだのである。 「何ぃ!?ってうわぁっ!」」 芽衣は渾身の一撃を防がれ驚きの声を上げると同時に魁子がハンマーを掴んだまま砂浜に倒れこみ思わずハンマーを放 してしまった。 優位に立っていた芽衣だがここで来てハンマーを放してしまったのは痛恨だった。 ハンマーを奪った魁子は焦らず慎重に距離を取って体制を立て直した。 「形勢逆転ね、降参する?」 「くっ!する訳ないだろっ!」 ハンマーを奪い返そうと飛び掛る芽衣だが体制さえしっかりしていれば単純な飛び掛りなど魁子に避けられない物では なかった。 (ヤバい!) そう思うのも束の間、決死の飛び込みを避けられて宙を舞う芽衣目掛けて魁子のハンマーが振り下ろされた。 場所は変わってここはお昼時で賑わう海の家。 「あークソ悔しい!何であそこで放しちゃったんだろアタイはもー!!ごめんな〜桂、仇取れなくて。」 「仇って何よもー。最後凄い攻防だったよ、芽衣も魁子も。」 「うん、まさか2年で魁子をあそこまで追い詰める奴がいるとは思わなかったわよ。よっさすがスケバン!」 『美異血斧落倶』を終えた一団は昼食の為海の家に来ていた。 「あたしもなんの武道もやってない奴にあそこまで追い詰められてビビったよ、ホント。」 「もし本当に古代ローマに『美偉血斧落倶』があったならきっとあんな感じに近かったんじゃないかしらね。あぁイン スピレーションが沸いてきたわ!」 「落ち着きなさいってメロス・・・にしてもホント凄かったわよ、あたしも柄にもなく興奮しちゃったし。」 先ほどまでの剣呑な雰囲気はどこかへ消え去り今は和やかな雰囲気が少女達を包んでいた。 その笑顔は変人奇人ではなくごく普通の女子高生の物だった。 「ところでアキラ達は日帰りなの?それともどこかに宿を取ってあるのかしら?」 「ん?日帰りのつもりなんだけど何?零達はどっかに泊まってるの?」 「ええ、それでもし日帰りしないで宿を探すっていうなら私達と同じ所に泊まらない?」 「あー、お誘いは嬉しいんだけどね、あたしら日帰りの予定だから余分な金持ってきてないのよ。」 「それなら心配無用よ、宿泊費はもちろんその他もろもろの雑費も全て不要で夕飯も付いてくるわ。まぁ私の親戚の家 なんだけどそれでも構わないならだけどね。」 それはもちろん阿修羅崎の屋敷の事なのだがカツラ達はそんな事知るよしもなく―― 「え?マジで?タダなの!?泊まる泊まる!もちろん泊まるわよ。桂達も文句ないでしょ?オッケイね、うんオッケイ だって。」 アキラは人に聞いておきながら返事を待たずに勝手に決めてしまった。 彼女はタダという言葉に弱かった。 「そう、それじゃあ決まりね、うふふ。」 「零達に会えて良かったよ、ホントにラッキーラッキー。」 この時アキラは知る由もなかった。 この日たまたま零達と出会い眼九郎の屋敷に泊まった事で彼女の実家ので作って造っている日本酒が眼九郎の知る所と なりこれから毎年大量発注されるという事を。 そしてそれにより彼女の実家はちょっとした成金状態となり親戚の数が2倍に増えるという事を。 しかしそれはまた別のお話。 この後たまたま1人で歩いていた桂がナンパされたりナンパした男が芽衣にボコられたりと他にもいろいろとあり少女 達はとても楽しい1日を過ごした。 彼女達の夏はまだ始まったばかりだ! 第6話『終』