RPGs SS PRESENTS                『皇国の元旦!』             Imperials in New Year's Day 「あけおめー」(副官) 「ことよろー」(ジェレミー=C=ハインライン) 「……って世界観ガン無視の挨拶はやめようぜ」 「……うむ」 「さてまあ新年なわけだが……どうよ?ジェレミー、今年の抱負とかあるか?」 「ないね」 「即答かよ」 「君は何かあるのかね」 「出番に決まってるだろ!」 「ああ……まあ私はちらっと出たけどね。ほら『西へ・西へ・西へ!』にさ」 「でもアレで殆ど出番終わりらしいぜ」 「マジか……」 「落ち着け。まあ私達って敵ポジションだから出番ないよな。  皇国自体は冒険者たちの冒頭にすら出てるのに」 「まあそのうち派手に活躍して見せるがね」 「地属性の癖に……」 「なんだその差別は!?地震だぞ?レプリカだが事象剣だぞ?」 「絵化された時、剣なかったよな」 「ぐはぁ……っ」 「……そういや割合目立ってるところのブラックバーン将軍はどこだよ?」 「さあ……大掃除の時に兜をバケツ代わりにされてたのしか見ていないが」 「おい」 「いいんだよ彼は。全然喋らないからこの形式だと出しづらいし」 「ってことは……えーと」 「俺だ」 「おやキルツ君」 「ちっ、なんだお前かよ」 「随分な言われようだな……」 「無刀の癖に四刀流とか紛らわしいんだよテメェは」 「貴様は一振りしか使えんものな」 「あ?」 「やる気か?」 (……剣士同士なんか思うところあるのかねぇ、まあ私としてはどうでもいいんだけど) 「――と、何か荷物纏めてるけどどこか行くのかい?」 「もうすぐ出番があるんでな」 「クソッ、なんて時代だ!ええいもうさっさと行きたまえよ!」 「二人揃って勝手なヤツらだな……まあいい。じゃあな」 「にどとくんな!」 「……………」 「なんだかんだ言ってお前も出番気にしてるんじゃねえか」 「……………」 「……まあ、そりゃね」 「……………」 「……………」 「……………」 「だから無言は形式的に困るって言ってるだろう!じーっと見てないで来たらどうだい」 「……どうも」 「挨拶しろよ」 「あ、はい!……あけましておめでとうございます!エレム!エレム=P=エルンドラードです!  今年こそはよろしくお願いします!エレム、エレムです!エルンドラードです!」 (うわっ……) (うざっ……) 「なんですか?なんでそんな目で見るのですか!」 「いや別に何もありませんよエルンドラード将軍」 「うん、ないない」 「そうですか、ならばいいのです。しかしこういう場に出していただくのは初めてですから緊張してしまいますね。  えーっとカメラこっちですよね?」 「あ、うん、まあ、はい」 「各SSあきの皆様、勝手に改造人間にされたりしていますが私は元気です!  いくらでも使ってくださいね!お願い致します!」 (うわー……私こういう子無理だわ。辛いねこう色々と) (私もだよ) 「おはようございます!エルンドラードです!今日も一日頑張りまショウ!」 (なんか不安定になってきたなぁ…………ちょっと返してきてくれたまえ) (一緒に行くのやだよ……) 「アははハはは、トキが見える!ナギッナギッ」 「……あーあ、どっか行ってしまったよ。大丈夫かねぇアレ……絵はあんなに凛々しいのに」 「知るかよ。適当にどっかぶつかったら直るだろ」 「家電じゃないんだからさ」 「とりあえず……もう終わったな」 「少ないねー私達」 「ジーザスとかミネルバとかも呼んでみるか?ジャガとか」 「前二人はともかく最後は絵化以前に名前しかないじゃないか。それなら未絵化の将軍呼んであげたまえよ」 「っつってもなー……ってなんか忘れてねぇか?」 「ん?……んー?」 「………………………………………」 「うおっ」 「な、ナチ殿」 「………………………………………」 (……あれ?こんなキャラだったか?) (仕事では厳しいが仮面ドラゴンとか言い出すような面もあるんだけどねえ?) 「………………………………………にょろ」 「にょ?」 「ろ?」 「うねうねうねっ」 「しょ、触手……だと?」 「これは……」 「知っているのか副官!」 「知らん」 「……お姉ちゃんはなちじゃなくてやちなんだけどなっ」 「兜の中から!」 「兜が!」 「じゃなくて夜智さん!?」 「でも、こんな誰が喋ってるか分からないようなSSもどきお姉ちゃん絶対に許さないよ!」 「「ちょ、ま、やめ……アッーーーーーーーーーーー!」」 …… ………… ……………… …………………… ………………………… ………………………………がばっ 「ああ……夢か……って夢オチかよ!?」                                    おしまい 「初夢がこれか……」