洞窟の騒動を終え、村を後にしたジーザス・ツヴァルト一行は皇国より北へ北へと進んでいた 岩場の続く足場のない所を、ジーザス、トトは二人で協力し合い抜けていく 「足疲れちゃった…もう休もうよー」 「トト、こんな所で魔物に襲われたら分が悪いですからね。もう少し我慢してください」 先頭に立つ私は言うとトトはしぶしぶ背後を付いていく。 「北へいける道はここが一番安全だって言うけどさ、何もこんな所通らなくても…って、うわっ!」 「…っ」 前方に広がる白い影、そこにはとても濃い霧が立ち込めていた その存在に気づいた時、瞬く間に霧は私たちを白い闇に覆ってしまった 「霧が出てきましたね…」 「どうするの?引き返す?」 「いや、本当にあと少しですから進みましょう。前の見えない岩場を引き返すのは危険ですからね」 霧で見づらくなった足場を警戒しつつ奥へ奥へと着実に進んでいった 予定より大分時間は掛かってしまったが、岩場を抜け難なく平原にたどり着く事ができた 「やったー!」 「ふぅ…しかし、おかしいですね…こんな所で霧なんて出てくる筈は無いんですが…霧が薄くなってきますね……」 「まぁまぁ、結果的に助かったんだから…って、ジーザス!あれ見てよ!」 トトが指差した先に見えるものは、よこっ広に映る大きな影だった 「魔…物?」 霧がその姿を映し出す様の第一印象はまさにそれだった。しかしよく目を凝らすと そこには無機質な壁が現れていた。それは、塀に囲まれていた街だった 「ジーザス!何やってるの早く行こうよ!」 早く宿を取って休みたいのか、トトは既に一足先に街の開かれた門の前にいた どこか違和感を覚えながらもトトに続き私も門を潜る 街に入ってすぐに冒険者の宿の看板を見つける。私たちはそこに泊まることにした 「えー、じゃーこの街に来るのは初めてなのー?」 「うん、まぁここに街があった事自体初めて知ったんだけどね」 宿のカウンターの前で談笑する私たち 冒険者の少女ルチル・ガーラント。「俊足」の二つ名で通る実力派の冒険者である 「んーとね。じゃっ、案内してあげよっか?この街ー、ね?」 彼女は生まれも育ちもここ、『霧の街』ということらしい。私たちは好意に感謝しつつ甘えることにした 「そうだね、じゃあお近づきの印に…いいよね?」 「ああ、構いませんよ」 「よしよーし、今日から君たちは私たちのメンバーだー。それでは早速…リゲーイ」 「ン゙…」 奥のカウンターの席から大きな体格をした男が立ち上がる。その男は体長2m程もある大男だった 彼の肌はごつごつしていて顔は口が異常に大きく色も少々緑がかっていて…まさに、というかリザードマンだった 「リザードマン、魔物じゃないか!なんでこんな所に!」 トトと私は身構える。しかし私たちとリザードマンの間に彼女が割って入ってきた 「待って待ってー!その子はリゲイって言って私のパートナーなんだよー」 「え?そ、そうなの…」 「…『リゲイ・ダイマス』ダ…ヨロシクナ…」 その言葉に心底ホッとすると。素早く武器を収めた。 「失礼なことをしてしまってすみません…申し訳ありませんでした」 「イヤ…イイ。ナレテイル…」 リゲイ・ダイマス。リザードマンという魔物の一種でありながら人間と共に冒険を楽しむ変わった男 故郷を離れ、冒険をしつつ各地を転々と移動していた結果。 ここに辿りつき、現在はルチルのパートナー兼ボディーガードをやっているという どちらも親切で気のいい人(?)柄で、早速私たちは彼らに街を案内させて貰った 「あれが時計塔…皆の集会場所だねー、それであれはここで一番大きな協会で…」 街道を四人で、ルチルが先頭で一つ一つを紹介しながら歩き回った 盗賊譲りからか、彼女の巧みとも言える達者な話術でどこの名所も新鮮で魅力的に感じた… だが、街の建物のほとんどはこの立ち込める『霧』のお陰でよく見えないのが残念に思えた。 彼女らと最後に回ったのは、マーケット。市場だった 「市場だよー、ここはねー。ここでしか売っていない特産物が数多くあってですねー」 例によって商品は霧のせいでよく見えない。いや、霧がまた一段と濃くなってきているのだ そして市場の中間まで歩いたところか、私たちは一軒の果物の屋台の前を通った。 その時だった。 「ドロボー!!」 という声が聞こえたのは。何事かと思う間もなく同時に、「やっば!」という声も聞こえた 声の主の方を振り向いてみると、案の定、ルチルは大きなパインを両手にごっそり抱えていた… 「それは持ちすぎでしょー!(ガビーン」 「ごみーん」 ルチルはぺろりと舌を出す。トトはすかさず何かを言おうとするが、その前に大きな怒号が聞こえてきて 「窃盗グループはどこだー!!!!」 と一声。それを聞いた私たちは慌てて 「あわわわわ…窃盗グループだって!?」 「落ち着いてください。話せば分かってもらえますから、ここは一先ず自首しましょ…」 しかしその矢先、自治警団ではなく民衆の方からも声が聞こえ 「なにー!!では窃盗グループを問答無用で皆殺しにしろー!!」 「な、なんだってー!」 「窃盗は殺人の罪よりも重く、その場で死罪ー。これ、この街の掟ねー」 ルチルは相変わらず呑気に街の紹介をし始める。私はそれはいけないと思い、彼女に問い質す前に 足取りは逃げの体制に入っていった。どこからともなく聞こえる 「いたぞー!!」 の声を皮切りに一目散に逃げる私たち。 これだけ濃い霧なのによくも見つけられるすごい土地勘を持っているなと思いつつも 市場を全速力で後にする。 わき目も振らずに走り続ける。後ろを振り返ると最初は黒い影が点々と少なかったものが 今では隙間もなく、まさに絨毯といった感じになっている。怒声もかなり凄いことに。 この執着ぶりはなんなんだ!と思いながらも、私たちは深い霧の中街の出口を探し続けた。 すると一人の男が私たちの前に立ちはだかっていた 「…まてぇい!!!!!」 「………っ!先回りされてたか!」 「ヌウ…」 「…あなたは」 私たちの前に現れた謎の屈強な男。その男は…私は知っていた。いや、知らなければいけない男だった 「ゼッツさん…」 ゼッツ=アールガラ…皇国の騎士たちを束ねる皇国第一軍団の軍団長補佐官の副官 「まさか、あなたの様なお方が盗みなどという悪事を?」 「いえ、私は…」 「違う違うー!あたしが馬鹿なことをやったからこうなっただけなのー!」 ルチルがフォローに入る。しかし私はそれ以上頭を上げることはできなかった 無言でルチル前に入り、彼女を後ろにやる。そして徐に剣を構える 「それで…あなたはどうされるのでしょう…私たちを捕まえるのですか?」 私の眼光はぎらぎらと鋭く光らせながら、ゼッツの前に対峙するように立ちはだかる 「…………」 「…………」 睨み合う二人、一瞬時が止まったかのように見える瞬間だった その時の流れを直ぐに先に切ったのはゼッツの方だった 「そこに空き家があります。そこはこの街の宗教上立ち入ってはならない場所 しかし、実際には何もありません。崇めている神とやらも存在していないことは大昔に分かっています 入り口の門は生憎既に閉まっていますので、あそこに暫く匿っているといいでしょう。」 「……何故、ですか。私は皇国を…」 「皇国に、あなたを責める方は一人もおりませんよ。ジーザス殿」 彼は、呆然と立つ私を横切り、霧の奥深くへと消えていった。 「そう…なのですか…?では、何故…」 私は、きゅっと唇を噛み締めていた… 「こっちこっちー」 ルチルはひとつの小さな今にも壊れてしまいそうな建物を指差している 「アア…タシカアソコハアキヤデチカニツナガッテタハズ…」 正直カタカナは読みづらい。だが私は彼の言葉を信じると、四人は建物の中に入っていった。 「一先ずは休めるみたいだね…はぁ…」 岩場を長時間かけ進み、そして今回も走り続けて流石にバテバテになった体を下ろす 肩で息をしながらつかの間の休息を続けた。外から聞こえる異常なまでの大声。 「殺せ殺せ」と連呼し、最早狂気の沙汰としか言い表せないような感じだった 「ねぇ…ルチル…なんで死罪の事を知っててあんな事を…?」 「待ってーまだ、安心するには早いんだよお二人さんっ。ここから地下へ抜け出せるっと…」 トトの質問を遮断するかのようにルチルは声を張り上げる。 と、彼女が壁を押し上げるとズズズ…という音とともに壁が自動的にスライドする。 壁の向こう側には蝋燭で照らされた地下へ続く階段があった。 私はこの瞬間、少々違和感を感じていた。 「…ココヲトオレバマチノソトニデラレル…ダナ?」 「うんっ」 そう言うと一足先にリゲイは地下を降りていった。次に、ルチルが 「ほらー、二人ともー!早くしないと捕まっちゃうよー!」 私とトトを呼ぶ声が聞こえる。トトを見やると、渋そうな顔をして地下を睨み付けている 彼もまた、違和感に気づいたようだ。私の気配に気づいたトトは私を見て、互いに顔を見合わせた 「どうするの?ジーザス…」 「ルチルという女性…あまり信用はできないかもしれません。ですが…」 外から聞こえる大きな怒声、私たちを何としてでも殺そうと、この街全体が狂ってしまっている有様… 「今更戻っては危険すぎです…騙されたと思って入っていくほうが無難でしょう…」 「そう、うん。わかった、ジーザスがそう言うんならそうするよ!」 トトはにこりと微笑むと疲れている私を気遣ってか私の肩を担ぎ、その地下まで送っていってくれた 私たちが地下への階段を一歩踏み入れたその瞬間だった。後ろの壁はこの気を逃さんと揺れ動き 私たちを完全に閉ざしてしまった。同時に、階段に灯っていたすべての蝋燭の炎も消える 「な…!」 階段の地下奥からクスクスと笑い声が聞こえる。予想していた通りの展開だった 「やっぱり罠か!くそっなんて時代だ!」 「くっ…」 ………………………… 体が重たい。何かに押し付けられているような感触だ 「ねぇー、おきてぇー」 聞き覚えのある声が聞こえる。しかも妙に艶っぽいというか何と言うか… やっとの事で半目を開ける…どうやら、私は気を失っていたようだ。 何かが自分の上に乗っかっている…それは、そう。女の子だった。 「ちょっ…ちょっと待ってください」 「わー起きた起きたー」 ルチルは私を舐め回すように見つめ続けている 「私がぁーヘマしたお陰でぇー、ね?大変な思いさせちゃってごめんねー」 「あ、ああ、その事ですか…?」 色を知らないと有名な私だが、聞いたことがある。異性の上に異性が乗っかる瞬間 あれはとてつもなくヤバい事らしい。何がヤバいのかは分からないがとにかくヤバいそうだ 「でね…だからね…」 「あ、あの…」 「お詫び、させて欲しいのー…。駄目?」 「お詫び…ですか?構いませんが…」 その返答がいけなかった。すると彼女は私の唇と唇を合わせてきた 「ふあっ…」 「…………ッッ!!」 これは…これがキスというものなのですか…? 私が初めてのキスにおっかなびっくりに固まっていると、今度は舌を口の中に入れてきた 「うぅっ!」 突然の出来事に混乱する私。そして、思わず歯を食いしばろうとしてしまい 歯を立てた拍子、彼女の舌をガリッと噛んでしまった 「☆δ※жΩ▲×〆!!!!」 彼女は相当堪えたらしく、痛さのあまり仰け反って私の視界から消えた 「ああ…すみませ…」 直ぐに体を起こし、彼女の倒れているほうを見る。だが、彼女はどこにもおらず それどころか、そこにはそれとは違った別の生き物が 「これは…」 丸くて小さく、小さな翼や耳がある四足歩行の魔物…ナーという魔物だった 「ナー?」 ただし、顔は親父のようにゴツかった。親父顔のナーが舌を噛まれた痛さで悶えている… 私はそのナーを見ていると、何故か吐き気を催すようになってきた 「うっ…ぷ……」 「こいつも駄目なの!?全く、ニブ過ぎよこいつらときたら!!!!」 さっきと違い、周りは邪悪な色をした空間が広がっていた。私はまた気を失っていたのか 「ジーザス!」 誰かが私を揺さぶる。多分トトだろう。待ってください…内容物がまだ… 「おうぇぇえ…」 仰向けになったまま酷いものが私の口から飛び散る。トトと、私たちを取り巻く気配が 微妙に嫌な空気になったのを感じた。暫く出すものを出すと、口を手の甲で拭った 「なんか、ごめん…ジーザス」 「いや…いいんですよ…それより」 私はふらふらと立ち上がる。そして一人の魔物の前に立った 「あなた…何者ですか…」 私が問うと、幼い容姿をした可愛らしい魔物は狐目をにこにこさせながら私に答えてきた 「おはようございまーすっ、素敵な騎士様♪」 「あなたもそういう系ですか…?」 「?」 そういう系とはさっきの『ああいう系』である。もうこの頃から既にトラウマになってしまったようだ 「街で偶然であった二人♪そして劇的に追われる二人♪愛と悲しみの狭間に生きて♪ 互いに助け合い命を紡ぎ合う♪そして同時にそれは新たな愛を育むの♪」 歌うように話を進める魔物。私たちは剣を抜き、万全なる戦闘体制に入った。 「私はそんな人間たちの心の隙をついて愛を根絶やしにする♪まさに愛の魔王♪ そしてあなたたちはそんな愛に溺れてしまう哀れな男たち♪そう…」 魔王を自称する者はすっと深呼吸をする。そして 「あんたたちが素直に操り人形になっていればあたしが出る幕も無かったんだがね!!!!」 狐の目をかっと見開く。同時に魔力値がどんどん上昇していく 「どうやら、そっち系のようですね…」 「さすが魔王、こんな魔力感じたことないよ…」 剣に力をためる、剣は轟き、刀身が赤みを帯びていく。トトも後方で魔法を一生懸命練っていた 「あたしはキャピ、冥土の土産に覚えておきなよ!!!死ね!!!!」 キャピの右手から光が集められる。その光は一匹の猫となって具現化した 「キャット・レース!」 そう言うと猫は激しくぶん回される。キャピの手から放たれる猫の投影攻撃 猫は発光をしながらぐんぐん加速していき、ジーザスの元に飛んでいった 「速い!!ぐあっ!」 私はなんとかで受け止めるが、その反動で大きく飛ばれさてしまう。しかし何とか踏ん張って立ち残った 猫はまた驚くべきスピードで持ち主の元へ戻っていった 「一発で死になさいったら!!!!」 「ジーザス下がってて!地の鼓動よ自然の歌声よ我放つ力となれ!ワイド・スパンク!」 白色の衝撃波が放たれる。それはキャピの目前に来るも、余裕といった表情で 「残念でした、倍返しよ!!!」 先ほど武器として使用した猫を両手に持ち、野球のバットの構えをする 「肉球リフレクタァァァーーー!!」 カキーン!一発。なんとトトの放った魔法を跳ね返してしまったのだ 「う、うわ!うわぁぁ!!」 「トト!!」 スパァン!といい音、彼は自分の魔法をまともに喰らうとその反動で大きく飛ばされた 「…っ!ゼクスよ…!」 剣は雷鳴を謡い、十分に赤みを帯びた。そして足で思いっきり地を蹴る。 あちこちを疎らに歩き、相手をかく乱させる作戦に出た。 魔王キャピも私の足取りを必死で目で追っていくように見えた。チャンスと思い大きく正面に振りかぶる私。 だが相手はそれを見切っていたらしく、手でもって容易く受け止められてしまった 「あなた、やるじゃない♪だけど…」 にこにこと私の眼前に笑顔を見せ付ける。その屈託のないような笑顔で人を何人陥れてきたのだろうか 「詰めがあまいのよねぇ!!」 私は片手で大きく突き飛ばされた。その愛らしい容姿を装って何人の男を世から葬ったのか 「がっ!」 「全ての男は私の僕♪色々な男を騙して殺してお金も奪っちゃう♪それが私の生きがーい♪ 私の魔族としての誇りの高い生き方ー♪ふふふ♪」 許せません…断固として許すことができない… 「あなたの様な生き方…私は嫌いではありませんよ。ただ、覚えておいてください…」 「ん?」 私は剣を持つ、剣は更に白く発光。そして 「あなたが生きてきた分の他の人たちの悲しみは…倍にして返されるものなんですよ!!!!!!!」 剣は更なる高みを見せて銀色に輝いた。剣はまた、一段と音を出し、火花を散らしながら 「ゼクスよ…力を見せるのです…!」 「なんなの…この力は…!はっ…」 「オレヲワスレチャイケナイゼ…」 リザードマンの魔物、リゲイはジーザスに気をとられていた彼女の背後に回っていた リゲイの長い獲物がずぶずぶとキャピの心臓部分に突き刺さる 「あ、あんた…裏切ったわね…!?」 「オレハハジメカラ 『アイツラノナカマ』 ダ! ジーザス!」 リゲイの声に大きく頷くと、私は地を蹴る。その瞬間、自らが羽のように軽い感じを覚えた 私は宙を舞い、対象へと横に弧を描くように流れていき、剣を振るうと同時にくるりと横に回転をする動作をした 『天金河(エル・セフィローテ)!』 斬撃はバッテンが二つ。軽やかに振り下ろされた剣は、鞘に納まる最後まで軽く優しげに収まった 「ぐっ…そ、そんな…」 魔王は大の字に仰向けになって倒れた 霧のない草原…景色は変わるが私たちは先ほどと同じ場所に立ち尽くしていた。 私と、トト、リゲイ、そしてまた私たちと対峙するような形でいるゼッツ・アールガラ しかし、ゼッツは姿を変えて一人の少女の姿を象った グレーターデーモンの末裔ももっちの前者に近いといわれる種、くろっちだった 彼女は私たちをどこか遠くを見ているような眼差しで見つめると、やがて背を向けてどこかへ行こうとする 「待ってください!」 私が呼び止めると、くろっちは背を向けそのまま立ち止まった 「黒いももっちさん。あなたは、彼の…皇国の代弁者として私にその事を?」 しばしの沈黙、例によって時は一瞬にして止まり、また、静寂を破るのは彼女だった 「運命」 「運…命…?」 「全部導かれていたこと…だから」 そう言うと彼女はそのまま走って行ってしまう。私は再度呼び止めようとするが 再び濃い霧が私たちの視界を遮ると、一瞬にして彼女、そして霧は共に消えてしまっていた                                ジーザス・ツヴァルトの冒険『霧の街』終 ジーザス・ツヴァルト トト キャピ 07/02/26(月) ゼッツ=アールガラ  07/02/23(金) ナー 07/02/26(月) リゲイ=ダイマス 07/02/25(日) ルチル・ガーラント 07/02/23(金) くろっち