RPG SS 神々の黄泉 第六話「酒場での惨状〜リシェル編〜」 「はぁはぁ……この野郎やっと見つけたわ……リーンフォンス!!」 私は怒りを込めた言葉をこの男、リーンフォンスにぶつけた。 「い、嫌そのねえここはその見逃してもらえるかな……?」 今更においてこやつは……! 「呆れたもんね? この期に及んで命乞い」 「こ、ここにはい、一般の人もいるんだし……その人達を巻き込むのは嫌なんだよ、いやホント」 「そう言う訳ね……わかったわ、だったら」 ――巻き込まないように貴方をぶっ飛ばす! 「ぜ、絶対理解してない、絶対に!」 ヤツはそう言うと、私から逃げようと急いで酒場から逃げようとする。 「……逃がすか!」 でも、ヤツは忘れているわ、私の素早さを……ヴァルデギア帝国NO1の素早さを誇るこの私を。 「いくよ、グリンブルスティ!」 ギュン! 私は足にある具足、グリンブルスティの力を使って一気に加速 「お望み通り、外に出してあげる……」 そして、そのまま加速の勢いを殺すことなくヤツの後頭部に向けて強烈なローリングソバットをkましてやった。 「ひぎゃ……」 「この私が、直々にぃ……!」 痛さで頭を抱えているヤツにさらに天上に向けて蹴りをかます。 ヤツは蹴りの衝撃で天上に激突 「ま、待って……」 そのまま、頭を下にしてヤツは落下して行く 私はそのヤツの腹めがけて…… 「送ってあげる! あの世へぇ!」 だめ押しの一発をかます 「ひ、ひでぶ!」 ヤツはそのまま、店の扉をぶち破り路上まで吹っ飛ぶ事となる。 その時間やく3秒、全く持って仕事が早いほうだと私は自覚した。 「はぁ、はぁ……あひ」 「気分はどう? 散々私に仕事を押しつけたんだからさぞ良い気分でしたでしょうね?」 私は見下した目線でヤツに言ってやった。 「は、はは……そ、そこはもう水に流して……」 「……」 「ほら、もう俺は城に戻るからさ?」 「何勘違いしてるんだ?」 「ひょ?」 「私のバトルフェイズはまだ終了していないわ!」 バキ! 「ま、待ってくれ……お願いだから話を……」 「ドロー、モンスターカード!」 ドカ! 「悪かった! 悪かったから……!」 「ドロー、モンスターカード!」 ゴキ! 「ひ、あひぃ……」 「ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!ドロー!」 ゴキ! バキ! ゴキュ! メメタァ! グチャ! グキャ! バァァァン! 「ドロー、モンスター……」 「もうやめて、隊長ッス!」 「HA☆NA☆SE!」 「もうとっくの昔にリーンフォンス先輩のライフポイントはゼロよ! もう勝負は終わったのよ!」 ……いや勝負とかはしてないから 「……はぁ、はぁ……そうねすまなかったわキューミリ……」 どうかしていた。 最近、ストレスとか色々と溜まりすぎて私とした事か判断を見誤っていたわ。 てかこんな事を公衆の面前でしてしまった…… ……予想通り、私に対して冷ややかな目線が走る 私はほぼ肉塊とかしたこの男の髪を引きずって、その場からすごすごと引き下がったのだった。 ――城中 「聞きましたよ、リシェルさん? かなり珍妙な事をしでかしたとか」 私が城に帰るなり、いけ好かないこなまえきなガキが私に話しかけてきた。 彼の名はオーベル・アルフレッド……兵器開発部局長にて魔道兵士団団長を務めるガキであり、私が世界で二番目に嫌いな人物だ。 ……ちなみに一番嫌いなのは今私の傍でほぼ肉塊とかしているこの男だが……まあそんなことはあまり関係ないだろう。 「……何のよう? 悪戯の相談なら却下するわ」 「いくらなんでも悪戯の相談はしませんよ? だって悪戯というのは一人でやるのが一番ですから」 「じゃあ、どいてくれる? 私はこの男に仕事の引き継ぎとかetcをしなければならないの……」 私は出来るだけ目線を合わそうとせずその場から立ち去ろうする。 「いいのですか? 今日は会議ありますよ?」 「そう言う事は早く言え! 全く……」 「フフフ……、大変ですね『モフリたい人』第二位さん」 この野郎、私が気にしてる事をぬけぬけと……! 「別にキレても良いのですよ? まあその場合あなたの地位はどうなることやら」 こいつ、完全に立場という物を理解してやがる…… ……私はこの男のこう言った変なところでずる賢いところが嫌いだ。 「まあいいわ、でも覚えておいでね」 ――私があんたより偉くなったらたっぷり仕返しするわ 「……フフフ、まあ肝に銘じておきます」 「私は先に会議室行ってくるわ……ああ、この男の事お願いね」 と、私は無造作にリーンファンスをあのクソ餓鬼に向けて投げはなち私はその場を去った。 あとに残されたオーベルはその場で呟いた ――フフフ……、まあ今のうちに楽しんでおきなさい……