RPG オークももっちSS          - オークももっちのぼうけん -   わらしは おーくももっち   とてもゆうかんで ゆーきのあるせんしだ   わらしの はなも とても りっぱだ   とくにほかの おーくももっちのなかでも わらしは とても つおい   ”ひゃくせんれんま”のせんしだ   せんし というのは つねに じぶんより つよいあいてとたたかわないと いけない   そう にんげんがおとしたほんに かいてあった   にんげんは こわくて きょーぼーだから あいてとして ふそくはない   それに にんげんは わたしたちを いじめる   だから にんげんらちが わらしらちを いじめないように ごめんなさいと いわせなければならない   なかまをまもるのは ゆうかんなせんしの つとめら   だから わらしは たびに でうことに した   わらしの たからものの ひとつ   にんげんが おとしら あかい ぬのをくびにまいて   せんしとしれ もうしふんない かっこうを して おーくももっちの さとを でた   みんら すこしらけ しんぱいしら かおだっら   でも わらしは いかねば なるまい   みんらの しせんを せなかにあびながら わらしは すこしらけ   ないた   これが わらしの さいごのなみだら   せんしは なかないのら   でもきょうらけは ゆるして   わらしは ひとり こどくな せんしとして あるきはじめら   もりのなかに ある おーくももっちのさとから どんどんあるいれ もりのそとへ でた   もりはひろいから なんにちも かかっら   もりをでて あるいていると ねこが なにかを おいかかけていら   よくみると ねずみを おいかけていたのら   よわいものいじめは ゆうかんなせんしとしれ みすごすことは できない   わらしはおのを ふりあげて ねこを おどかして やっら   ねこは びっくりしれ にげれ いっら   わらしの ゆうかんなすがらに たいそうおどろいたに ちがいないのだ   ねこよ おぬしにうらみはないが これがせんしとしてのつとめである   ゆるせ   それにしても ねずみはしっけいな やつだ   わらしに おれいもいわず どこかへ いっら   たすけたむくいを うけなければ わらしはどうやって ごはんをたべるのだ   おまんま くいあげである   しかし わらしはあのねずみを ゆるしれやろうとおもう   せんしは こころをひろく もたねばなるまい   かなしいが それが うんめい である   それにしても おなかが へっら   おなかがへっては いくさも できぬ   いくさをしては おなかがへるのだ   ねことの たたかいで わらしは おなかがへっていら   おなかは ぐうぐうと なる   せんしはくわねど とはもうしますが おなかがへると    ひもじいです   かわいそうに わらしは おなかをへらしたまま あるきつづけら   すると うしが たくさんいるところを みつけた   これはちょうどよいところだ   わが おのの さびにしてくれる   わらしは ゆっくり うしに ちかづいら   じつは うしというのを はじめれみたのら   にんげんの おとしていっら ほんのなかに いたから しっているのだ   そうめいな あらし   それにしても うしは とてもおおきいのら   きっと うしはつよいまものに ちがいないのら   どらごん とかだ   せいばい かくごしろ   おのを ふりあげて うしに ふりおろしてやっら 「ぷきっ!?」   おのが はねかえっれ わたしはびっくりで しりもちを ついら   ええい この なまくらめ   しかし これいがいに ぶきは ないのら   わらしと うしの にらみあいは また はじまっら   ふたりのあいられ ひばなが ちった   てにあせを にぎる たたかいら 「もぅ〜」 「ぷきっ!?」   とつぜん おおごえをだした うし   それは わらしも おどろくのら   また しりもちをついて しまっら   この うし なかなかのきょうてき である   にんげんより つよい   こいつをたおすのは にんげんを たおしてからでも おそくは ない   とりあえず こいつはこわいので ねそべっている べつのうしのところへ いっら   そいつをじっくり みていると ほんとうに ねているようだった   そういえば いまは まっくらだ   ねむたくなってきたのら   うしのせなかは あたたかそうなのれ そのうえで ねることにしら   わらしがゆうかんだからこそ できるのら   おのと たてをおいて うしのせなかに よじのぼって わらしは ひとねむりしたのら   いちどは ぐすり ねむりに ついら   しかし よなかにめざめることになるとは だれがよそうしていたので あろうか 「もぅー」 「ぷきっ!?」   わらしは からだが どしん となったのれ めがさめた   はげしい しょうげきが からだに はしっら   わらしほどの せんしでなければ しんでいたところである   わらしをこんなめに あわせたうしをみると なきながら あたまをふったり あしぶみしたり していた   なにがおきているのか わらしには さっぱりだっら   しかし よくみると ちいさな おめめが うしに おそいかかっていたのら   うしより うんとちいさいくせに いじめるとは なにごとら   いじめることに おおきさは かんけいない   わらしはゆうかんな せんしとしれ たちむかっら   おのでたたくと うしごと たたいてしまうかもしれないのら   わらしはたてをかまえて うしをいじめている めだまを たたいた   ぷちという かんしょくとともに めだまは つぶれた   やってしまっら ころすつもりはなかった   みねうちじゃ だからそんなにわらしは わるくないだろう   うしは すこしのあいだ ふあんげにしていた   からだは おおきいのに おくびょうなやつだ   わらしは なでて やっら   そしたら うしは おちついて またすわって ねむりはじめら   せんしは やさしいのら   わらしはまた うしのせなかにのぼって ねた   とりがないてうるさいので めをさました   そしたら おなかが へっていた   わらしは きのうから なにもくちにしていないのら   まわりをみると ちいさなうしが おおきなうしのおっぱいを すっているのがみえら   にんげんの ほんによると あそこからは しろくてあまいのが でるらしい   わらしがうえにのっていた うしにも おっぱいが ついていら   とてもおなかがへっていらし きのうたすけたから もらってもいいと おもうのら   だから わらしは たすけらうしのおっぱいを すってみら 「ぷきっ!?」   たしかに なにかがでてきて とても おいしいのら   しょうげきのあじ なのら   わらしは たくさん のんら   せんしは たくさんたべて おおきくならなければ ならぬ   えんりょは むよう   たくさんのみおえて おなかがいっぱいになったのれ   わらしは うしに わかれをつげれ また あるきはじめたのら   あてのない ひとりたびら   たくさん あるいていると なきごえが きこえたのら   わるいやつが だれかをいじめているにちがいないのら   わらしは いそいで かけつけら   よわきを たすけるのが わらしのしめいなのら   ひめいのところに いくと にんげんが なんにんか いら   さんにん くらいかもしれない   よくみると にんげんは ももっちをいじめて いら   ももっちは わらしらちおーくももっちとちがっれ とても おくびょうら   それから わらしらちのようなりっぱな はなも ぶきも もっていない   わらしは ももっちを たすけてやらねば なるまいとおもっら 「ぷききーっ!!」   わらしが はなをならすと にんげんらちが びっくりしていら   まぬけな ものども である   わらしのこえが いさましすぎたのか ももっちは にげだしら   にんげんは ももっちがにげらのに とても おこっら   そして わらしを かこんら   わらしは いじめをするやつが ゆるせないら   あのにんげんらちを ごめんなさい といわせる   すこしだけこわいけろ せんしは いかなるときも れいせいなのら   わらしは おので にんげんを きりつけようとしたのら   そしたら おのをてでつかんれ わらしから うばいさっら   ひれつな にんげんらち   ぶきがなければ せんしといえども たたかえぬ   わらしは こわくれ なきたくなっら   にんげんのひとりが けんを わらしにむかっれ ふりあげら   だいぴんちら   わらしは こわくて おしっこが でら   そのとき だ 「まってください!」   とつぜん こえが したのら   ちょっと たすかっら   こえがしたほうをみると くろいよろいをきた くろいあたまの にんげんが ひとり いたのら   わらしを かこんでいら にんげんらちが そのおとこをみて いった 「おい もしかして あれは しめいてはいの かいる では ないか?」 「ぶったおして しょうきんを もらおう」   そう いうと にんげんらちは くろい おとこに おそいかかっら   くろい にんげんは こしにある けんをぬこうとも しなかっら   でも あっというまに わらしをかこんでいら にんげんらちを たおしてしまっら   よけいなことをするにんげんも いるものら   こんな にんげんていろ わらしが たおせたのら   わらしが しゃがんで おしっこをちびっていると   そのくろいにんげんが わらしのおのをもって ちかづいてきら   ゆうかんな わらしに たちむかうとは よいどきょう   しかし いまは こしがぬけれ たてない   とても ざんねんなけっから   くろいおとこは わらしのまえに たつと おのをさしだしら   わらしを たすけたつもりに なっている らしい   これだから ひよっこは こまるのら   せんしに なさけは むよう   しかし いまここれ たおれるわけには いかないのら   にんげんをたおして ごめんなさいと いわせまで   わらしは おのをつかむと そのおとこに ふりおろした 「うわっ!?」   おのが くろいにんげんの よろいにあたって くろいにんげんは しりもちを ついら   あまりにものよわさに わらしは おどろいら   いいや わらしの あまりにもの つよさに?   しかし せんしは おんを かえすもの   いのちだけは たすけてやったのら 「はは きみは ゆうかんなんだね」   くろいにんげんは わらいながら そういっら 「ぷきっ!」   わらしは じまんのはなをならして うなずいら 「でも ここのあたりは きけんだ  もとのすんでいた ばしょへ もどったほうが いい」   くろいにんげんが そういっら   しからがないのれ わらしは このわからずやに せつめいしてやっら   どうして わらしが たびをしているのかを   このくろいにんげんは あまりあたまがよさそうではないから ちゃんとわかっているのか   すこし しんぱいらっら   れも なんとか りかいできた らしく くろいにんげんは うなずいら 「そうか すこしちがうけれど ぼくと にているね」   くろいおとこは そういって はなしはじめら   くろいおとこのなまえは かいる ふぁーら?? せいら?? と いうらしい   ながすぎら   この かいるという にんげんは いろいろしゃべっていらけろ あまりよくわからなかっら   れも とりあえず まもの と にんげん を なかよくさせたいらしいのら   にんげんにしては はなしのわかるやつらと おもっら   それに よくみると おとこまえかも しれなかっら   らから わらしは このおとこに ついていくことに したのら   にんげんが まものとなかよくできるように てつだってやるのら   この かいる ひとりだけれは しんぱいら   わらしが まもってやらねば なるまい   こうしれ わらしは あらたな なかまをつれ たびを また はじめたのら   しかし まら たびは はじまっら ばかりなのら ――おわりら