ここはオルボス平野、ここで暗黒の龍と白銀の刃が戦っていた 「銀の戦刃!ヒースはどこにいるんだ!」 「知らないわよ!」 一人は暗黒皇子ヴェータ・スペリオル、もう一人は銀の戦刃ウェンディ。 どちらも最高クラスの力を持つ、なぜ戦ってるかと言うと暗黒連合絡みではない、それはただ一つ ヴェータは闇黒連合の大物、そんな彼に恐ろしい情報が入ってきた 禁忌捕獲計画 このままでは禁忌はつかまりヒースの命が危ない、姉に頼んでも無理そうなのだ ならばせめて何とか伝えて、計画を阻止させたい、初めての友人のためにも 「くそっフィアーズフレイム!!」 「ストームフィールド!」 地獄の焔がソードマスターを狙うも、それは風のヴェールに閉ざされてしまう 「空にいるなら空に行くわよ!ペガサスエッジ!!」 空中にいるズメウを狙うべく、ソードマスターは刃の翼を生やし、空中へ舞い踊る 「なっ!?飛べたのかそれ!」 「驚いた?こっちから行くわよ!」 そのままズメウへソードマスターが切りかかる、その鋭い一撃にズメウは槍を突き出すも、お互いに痛みわけ だがその程度で終わりはない、ソードマスターが回転蹴りを放ち、ズメウの足を貫いた! だがズメウの胸の口も負けじと、ソードマスターに噛み付いた。戦いは五分五分・・ 「ちぃ!ヴァニッシングセイバー!!」 ヴェータが焔の宝剣を出し、ヴェータがソードマスターに切りかかる、ソードマスターもサイクロンエッジで防ぎ サイクロンエッジの風と、ヴァニッシングセイバーが重なり、それは凄まじい力をあたりに放った 「流石銀の戦刃と言うだけある・・・僕も全力じゃないと勝てないか」 「流石暗黒皇子・・・油断したら殺される!」 剣と剣があたりを吹き飛ばしながら、交わりそして衝撃波を放つ、この戦いの観戦者はいないが いたら確実に吹き飛んでいる、ヴァニッシングセイバーの突きをサイクロンエッジが防ぎ 上に切り上げて弾こうとするも、それはズメウの怪力が防ぎ、一度お互いが距離をとる 「こうなれば必殺技で倒す!行くぞ!ヘルフレイム・・・」 「くっ!剣主剣術奥義クラウディオン・・・」 「デストロイヤァアアアア!!」 「ハリケーン!!」 ズメウのヘルフレイムデストロイヤーは焔の魔人が現れ、そしてそれが焔の波となって襲い掛かり ソードマスターのクラウディオンハリケーンは、竜巻がいくつも現われ、そしてそれが一本になり突き進む お互いの技がぶつかり、あたりを吹き飛ばしながら爆風が二体を襲う、だが流石最高クラスのパイロット すぐに体制を建て直し、お互いがにらみ合う・・・必殺技も通用しない、動かない二体 「あんた何でヒースを狙うの、まさか闇黒連合に連れ去る気?」 「違う!ヒースは・・・ヒースは僕の始めての友人なんだ!あいつの危機を救いたい!」 そしてウェンディの一言が、戦いの終幕を知らせた、これもまた勘違いや早とちりの悲劇 「・・・お互いヒースに借りがありそうね、話し合いましょう、いいでしょ?」 「・・・いいだろう、白兵戦に持ち込まれても負ける気がしない」 白銀の刃とズメウは地上へ降り立ち、二人はコックピットからおり、お互いを睨んだ 「「・・・・なんでヒースを知ってる?」」 恐ろしいシンクロ率だった 「なるほど・・・ヒースに助けられたか」 「あんたは雪国でね・・・」 二人はすわり、お互いにヒースとの思い出を語っていた、ヴェータはヒースとザイクリンデでの事 ウェンディはクームラリア大公国での事、二人はずいぶん昔の事のように思い出す、それだけ戦いが激しいのだ 「それでヒースに何が?」 「ヒースがNIに狙われてるんだ、奴らは恐ろしい作戦でヒースの禁忌を奪い、ヒースを解体する気だ」 「なっ!?あんた闇黒連合の皇子なんでしょ何とかできないの!?」 「姉さまに頼んだが無理だった・・・だから先に計画を教えるんだ」 ばつが悪そうにヴェータが言う、それしか自分にはできないと悔しそうだった 「・・・私も居場所は分からないけど、NIの動きを探れば居場所は分かるはずよ」 「そうだが・・・僕がそれを調べて助けに行けばバレる・・・姉さまに迷惑をかけれない」 「工業都市クゥルセルヴ、あそこに行けば職人が変装道具ぐらい作ってくれる」 ウェンディが乗り気でヴェータに話しかける、ヴェータがそれを察してパッと顔が明るくなる 「なるほど、変装作戦か・・・いいだろう、銀の戦刃ウェンディ力を貸してくれ」 「暗黒皇子ヴェータ・スペリオル、お互いがんばるとしましょう」 そしてここに、暗黒皇子と銀の戦刃のなんとも奇妙はタッグが完成した、二人はNIのどす黒い作戦を破り ヒースと再開できるのだろうか?そしてヒースの明日は?続く