「銀の戦刃、今NIの奴らがヒースのいる場所へ行った、これからそっちに行くから合流だ」 「OK暗黒皇子、NIの奴らに「正義の味方パワー」見せてやりましょう!」 「・・・これ恥ずかしいからイヤだな。」 「私だって同じよ!けどがんばるしかないでしょ!!」 「捕獲部隊は万全です、戦闘部隊もメンテナンスが終わり異常なし、最高の状態です」 「ガキは?イキが悪いと偽者と思われかねん」 NIの戦艦トンボイジャーが3機空を飛んでいる、内部には高級機がずらりと並び、そして あの最悪の科学者、ドラグノフが指揮を執っていた、今日は禁忌捕獲作戦の日なのだ 「ハッ正常であります!ですが考えましたね、クズのガキ共を人質にヒースを捕らえるなんて」 「強化に耐えれんならせめてもの情けだ、さてもうすぐ到着だが?」 「ハッ!スカイーグルでけん制をかけております!作戦開始合図を!」 ドラグノフが嬉しそうに笑うと、腕を上げそれが作戦合図だった、次々とスカイーグルやスカイニッパ メタトール、ドリモールFが発進する、ヒースに危機が迫っていた 「くそっ新手か!?」 俺は今最悪のピンチだった、NIの部隊に襲われている、スカイーグル数機におわれてたが 今度は上空から量産型の大群だ、流石にナイトメアサークルでも捌けない、ここは一気に 盾を久しぶりに開いていっそうする、それで終わりだ! 「待ちなさいヒース君」 スピーカーで大音量のいやな声、これは・・・ドラグノフの声だ、ノコノコ出てきたらしい 「ドラグノフ貴様!」 いい機会だ、このまま盾で倒す!俺が無言で盾を開こうとすると・・・ 「これを見なさい!今使えばこいつらも死にますよ」 「なっ!?子供!?」 それはスカイーグルに備え付けられた棒、そこからつられてる子供だった 「お前なんて事を!今すぐその子供達を放せ!!」 俺が焦りながら盾をしまうと、ドラグノフがバカにした声で、俺を見下した 「バカですねぇヒース、この軟弱な実験体にすらなれない。そんなガキでも貴方への盾になるんですよ?」 「きさまっ・・・」 動けない、子供を殺すわけに行かない、だがどうする・・・! 「このガキを助けたいなら、動かないでください、気絶させて本社に運びます」 「・・・いいだろう」 禁忌の武器を放した、スカイニッパが禁忌をつかみ、メタトールが俺に近づく 「・・・」 ダメだと思った瞬間、疾風か光か、スカイーグルが爆散して子供の棒は消えていた 「何だ!?何が起こった!」 ドラグノフが驚き、俺も驚いていると、近くの崖の上に影があった、棒の人影がつかんでいて、ゆっくりと倒して子供を解放してた 「ホホホホホ!悪党共に栄えなし!!」 「いたいけな少年少女を盾に、迫害される黒騎士を捕まえるなど言語道断!」 影の上の二体はそのまま崖から飛び降りる、NIのマナスレイブが二体を囲んだ 「貴様ら名を名乗れ!」 リーダーと思われるスカイーグルが叫ぶと、二体はポーズを決めそして 「悪党に名乗る名はない、だがあえて言うなら・・・」 「銀風剣ソーディア!!」 「龍皇子ズヴェータ!」 名乗るにはソーディアとズヴェータというらしい、絶対に俺の知ってる人物だ 所々に追加して部品を付けてるが、いわゆるリデコという奴だろうズヴェータはズメウ、ソーディアはソードマスター・・・のはず 大幅なパーツ増加でシルエットも変わり、ソードマスターとズメウともどもヒーローのような姿だった 「えぇい!やってしまいなさい!」 ドラグノフの合図と共に、次々とマナスレイブが突撃する、ドリモールFが自慢のドリルをソーディアに向ける だがソーディアがそれより早く、ドリルを切り刻み、後続のスカイーグル3機を切り刻み 着地と同時に遅い来る、スカイニッパ2機は・・・ズヴェータが焔で焼き倒した 二体を空中から狙うスカイーグルもいたが、ズヴェータがすばやく飛んで、槍で刺し貫いた メタトールは電磁波を放つ、がソードマスターの動きが早く、先にバリアごと叩ききられた 「統一しろー!コンビネーション攻撃を仕掛ける!!」 この一言でドリモールFは地面へ、スカイーグルは上空へ、メタトールが後ろへ下がり、スカイニッパは地上へ残った 「第一次攻撃開始ー!!」 まずはスカイニッパが大群で迫る、簡単に払うつもりだが、ドリモールFが真下から出てくる、それを飛んで回避 するもスカイーグルの群れに飛び込んだ、メタトールの援護で正確な射撃を行う 「くっ流石に数が多いな・・・」 「暗黒皇子と銀の戦刃が、こんな奴らに負けるはずないでしょ?」 ソーディアがウィンクすると、ズヴェータの龍の顔が、合図するように笑った 「行くぞ!」 スカイーグル数機が焔で焼かれ、他のスカイーグルは風に斬られ爆発した その爆発に紛れ、地上へ二体が地上へ降り立つ、槍で一気にドリモールFが貫かれ、残ったスカイニッパもソーディアが切り裂く 焦ったスカイニッパが突撃するが、風に乗った焔が焼き尽くしてしまう メタトールの電磁波も、かき消され効果がない、地下から残りのドリモールFが襲い掛かり 足元を掬うが、空中へ二体が飛び上がり、剣を構えたソーディアとズヴェータが地上を見下ろす 「ヘルフレイムデストロイヤー!!」 「クラウディオンハリケーン!!」 焔の魔人が津波となり、それが竜巻に乗り焔の竜巻となり、あたりにいたマナスレイブを全て巻き上げる そして焔の竜巻の中で、マナスレイブは焼き払われ、そして残骸だけが地上へ落ちた 二体の圧倒的強さに敵が戸惑う、スカイニッパのパイロットも、驚いて二体へ視線を向けてる 「・・・」 俺が逃げる好機だった、俺はスカイニッパを無理やりはがし、盾と剣を拾うとメタトールをなぎ払いながら前進する 「スマン助かった二人とも!ドラグノフさぁ去れ!」 人質もない、俺が盾を突きつけると、相手がどよめきドラグノフも流石にダメだと諦めた 「・・・しょうがない、撤退ですね・・・」 トンボイジャーにマナスレイブが次々収納され、ドラグノフは残念そうに帰っていったが 「ふふっ・・・いいお友達ができましたね、マスマス楽しいですよヒース君。」 ニヤリと禁忌を見ながら、それを見てヒースは、これからも襲撃があると思い知った 「さて・・・なぁ二人ともなんでそんな格好なんだ?」 「「・・・」」 二人が追加パーツを外すと、二人は恥ずかしそうにこうなった経緯を話した 「ここが工業都市クゥルセルヴェよ、煙くさいのは我慢しなさいよ?」 「闇黒英才教育を受けてる僕が、この程度で文句を言うとでも?」 工業都市クゥルセルヴェ、ここは地中小企業が大量に集まり町になっている。そんな場所に いつもの格好のウェンディとラフな格好のヴェータがいた、理由はただ一つ この工業都市でロボット用の完璧な変装道具を求めてきた 「ここに・・・おじさーん!ロボットの変装ユニットくださーい!」 ウェンディの声でおくから老人が出てきて、二人にロボを出すように言う 二人とも、何の警戒もなくロボットを出すと・・・ 「なんじゃ・・・うぉおおお!?スゲー!ソードマスターとズメウじゃん!」 「なんだと爺さん!うぉおおお!すげー!!」 「何だ!?うぉおお!!すげぇえええ!」 「オゥ!スゲェエエエ!! 「変装!?よしクゥルセルヴェあげての大仕事だ!皆好き放題やろうぜ!!」 職人が名機を前に大はしゃぎしていた、かなりの老人のはずなのに。職人の老人は子供のようにはしゃぎ 若い職人は狂ったように大喜び、そして二人の前からあっという間にズメウとソードマスターは消えた 「・・・大丈夫なんだろうか?」 「・・・腕は確かだって話だし・・・」 二人が呆気にとられて、ボーっとしてると別の店から、数人職人が出てくる 「さぁこっちはパイロットスーツよ!張り切っちゃう!」 「んー・・・スタイル良いね、だとしたら新しく作らないとね!!俺プラグスーツが好いと思う」 「えー!ここはあえて学生服とかどうよ!?」 「まった戦隊は捨てがたい!他にも超星神的なのを!」 二人が囲まれると、職人に連行されていく、二人の叫びがむなしく響いた・・・ 「その結果がこれだ、名前も工場の奴らがやったものだ」 「そういうこと、あっちについても私達の姿は見ないほうがいいわ」 二人が工業都市で恐ろしい目にあったのを話してくれた 「そうか・・・本当にありがとう、世話になった・・・またな」 俺はその場から去ろうとした、が手をズメウとソードマスターにつかまれた 「逃がさないぞ?もう迎えも来る」 上を見ると、ヘリコプター型の機体がやってくる、キルコプター・・・大型輸送用だ 「ヴェータ様ーったくしょうがないですね本当・・・」 タガメが操縦してるらしい、タガメの声が地上へ向けて発せられる 「・・・どうしてもか?」 「どうしてもよ、早い所行きましょ、話したい事がいろいろあるし」 「何であの時消えたか・・・話してもらいたい、一緒に暗黒帝国へ来てくれ」 流石に二人と戦って逃げるのは無理だ、それ以前に戦いたくない。俺は諦めて二人と一緒に暗黒帝国へ向かう事にした 今回助けられた借りもある、捕らえられてた子供二人を回収し、キルコプターのローターが回り始める 「・・・何か一人で抱えてるみたいだし、話してよ・・・仲間でしょ?」 「友人の危機に現われるのも友人だって、姉さまが言っていた・・・ヒース、お前が何か抱えてるなら話してくれ」 ・・・俺が大きな何かと戦う事、その事を二人に話さなきゃ行けないみたいだ・・・ 続く