前回のあらすじ ヒースがフラグクラッシュ、ウェンディが失恋?してヴェータは思春期真っ盛り。 「バツゲーム!バツゲーム!」 「ちょっと待て!待ってくれ二人とも!」 えっと、今俺は最大のピンチに襲われている、禁忌がカタパルトに無理やり乗せられてる。 理由?俺がパーティ中にゲームに負けて、それで酔ったテレサの命令で。 現在攻撃を受けてる地区に、発進を命令されたのだ。 「あきらめろーひーすー」 「そーれすよーひーすさーん」 酔っ払ってるマークとローザが、カタパルト発射のボタンを押そうとする、逃げようとしたが・・・ ポチッ 「うぁあああああああああああ!!!!」 「たーまーやー!」 「おぅだんちょー!いいっすねー」 俺は星になった、もちろん物理的な意味でだが・・・そして落ちたのは・・・ 「どけ!そいつらディオールは闇黒連合の味方だ!」 「イヤだね!殺されそうな人を見殺しにできるか!」 「ヤカリの言うとおりだよ!」 ドォオオオオオン!凄まじい轟音と共に、俺は場違いにもほどがある登場をした。 「ぐふっ・・・」 「ほぉ新手か、いいだろう皆殺す!闇黒連合め!」 「あーややこしい!ペルソルナ行くよ!」 俺が目を開けると、目の前では少女のような華奢なロボットと、黒く装甲が厚い・・・いや訂正だ、厚く見えるロボットが戦ってた。 片方の武器は剣で、もう片方は銃らしい、撃ち放たれた光の弾は赤い剣に切りふさがれ、青い剣が強く光る。 「くそっ!エネルギー吸収系か・・・実弾で気絶させるか・・・」 「まて!ストップ!!」 俺が2体の間に飛び込んで、何とか戦いをやめさせようとする 「何よあんた!」 「まぁまぁヤカリ落ち着いて、ディオールの?」 少女型のほうは話を聞いてくれた、黒いほうは・・・ 「・・・貴様、賞金首のヒースか・・・闇黒連合に所属してるらしいな。」 だめだ、話を聞く気はないらしい。 「しょうがない、君は下がってて、俺の仕事だからな・・・」 「大丈夫!あれが少し気になるし、一緒に戦うよ!」 禁忌に鞭を持たせると、少女型のは味方になってくれた・・・2対1か、周りのシェルガードナーは大破してる。 「いいだろう、博士見ていてくれ、必ず復讐する!」 博士・・・?復讐?これは闇黒連合に恨みがあるらしいな・・・ 「死んでもらうぞ!」 黒いのが、銃口から実弾(恐らく、実弾とビームを切り替えれる)を、スナイパーの如し正確な射撃で撃ってくる。 「俺の名はヒース、君の名前は?」 「私はヤカリ・ミヒト!こっちは」 「ペルソルナよ!よろしくねヒースさん!」 遅い来る銃弾をかわし、俺はヤカリとペルソルナの名前を聞いて、敵へと向かっていく。 「はっ!」 鞭が伸びる・・・が、後ろに下がられてしまう、武器の選択肢に禁忌は遠距離攻撃がほぼない。 「全時代的な武器だな、届かん!」 「てぇえい!」 今度はペルソルナが切りかかる、鞭に気をとられ、黒い機体は逃げれないと思ったが。 「ふんっ!」 足で剣を弾いた、足からはアンカーユニットが出ている、そしてそのまま、回し蹴りの要領で ペルソルナは吹き飛ばされてしまう、意識のある機体ゆえか、ペルソルナが悲鳴を上げる 「あぁあああ!」 「ルナ!くそっなんてパワーだ!」 パワーはあちらのほうが上か、だが回し蹴りで少しパワーを使い、動きが止まっている、チャンスか 俺は盾に鞭を差し込み、引き抜くと鞭はしなやかに唸り、青白い光を振りまいた。 「ジェラシックリフリクション!」 その青白い光に覆われた鞭が、まるで生物のように暴れ周り、黒い機体へと目に見えない速さで襲い掛かった。 「ぬぉおおおお!?」 「よし!」 鞭の連続攻撃で吹き飛んだ黒い機体を見て、やったと思った・・・が 「くそっまだだ!」 まだ動いていた、黒い機体はライフルを再度構え、俺を狙ってくるが 「今度は私だ!とっておきいっけぇえええ!」 「アクアサイトクローム!!」 一瞬、今が夜だと思えないほど明るくなった・・・。 「うぁあああああ!!」 だがそれは水のように青い、どこか昔を思わせる優しい光だった、それは青い剣のエネルギーらしい 大容量のエネルギーで、黒い機体は今度こそ閃光に、消え去った・・・はずだ 「熱源・・・まだ来る!」 「えっきゃああああ!!」 「うぁあああ!!」 ペルソルナとヤカリが悲鳴を上げる、黒い機体はぎりぎりであの超エネルギーの刃をかわし、カウンターで ペルソルナの腹へ、一撃食らわせたのだ、見るからに軽いペルソルナは吹き飛んでいた 「あぐぅっ!」 「もう立つな、俺の狙いは闇黒連合だけだ・・・。」 ペルソルナに駆け寄ろうと、禁忌を向かわせるが禁忌の足元にビームが発射される、しょうがない先にこっちを・・・ 俺は鞭から斧に持ち替え、一撃必殺を狙い禁忌を走らせた。 「速い・・・」 「貰った!」 大きく横に斧を振るが、それは空振りとなった、斧の大きさから後ろに下がっても胸あたりは切れる。 だとするとジャンプだが、あまりにも滞空時間が長い、俺は上を向くと 「残念だったな!」 飛行機に変形していた、可変機能まで装備してるなんて、運動性といい射撃補正といいかなり高性能だ 空中戦になると、勝ち目が薄くなる・・・新技を試す時か。 「食らえ!」 新技をするにも、ある程度敵の弾道を見極めなくてはいけない、俺は禁忌を走らせ 弾のクセを何とか覚えようと、斧で弾きながら、敵の攻撃から逃げた。 「逃げるだけか!このまま撃ち倒す!」 クセはない、だが射撃が正確すぎるのが弱点か、おとり作戦でつぶす! 「・・・フっ何をするか知らん、だがこれで終わらせる。」 勘付かれた、射撃がやみ俺が振り返るとロボットがまた変形して、銃のようになると 戦艦や要塞の主砲すら、恐らく威力が負けるであろう、恐ろしいエネルギーを感じた。 「死ぬが良い、キングダムデストロイヤー!GO!!」 目の前に迫り来るエネルギーの弾は、かわせないほど巨大だった・・・盾で防げ 「ダメー!」 「やめろー!」 「ペルソルナ!?ヤカリ!?ダメだ危ない!!」 「なにっ!?」 俺と黒い機体の間に、先ほど吹き飛ばされたペルソルナとヤカリが割って入り、赤い剣でエネルギー弾を切り裂こうとする。 「ぁぁああああ!」 「絶えろルナ!っぐぁあああ!」 驚いた事に、赤い剣にエネルギーが吸い取られていく・・・が、それも限界か、ダンダンと威力を弱めても。 結局、要領限界になったか、ペルソルナとヤカリが悲鳴を上げながら吹き飛んだ。 「くっ!なんで二人ともこんな無茶を・・・」 吹き飛ぶペルソルナを抱きとめる、ペルソルナには意識がある、出来るだけ痛くないように抱きとめて 一定の距離を置いて、盾で防壁を作った。 「ごめんなさい・・・けど、人が目の前で死ぬのを見てられない・・・」 「うぅ・・・けど、もう動けそうにねぇ・・・」 くそっ・・・関係ないヤツを巻き込んで、挙句負傷か・・・防御的な戦いは止めか。 一気にけりをつけてやる・・・! 「ちっ・・・後味の悪い・・・」 「決着をつけるぞ!はぁああ・・・」 黒い機体へ、盾に差し込んで青白い光を纏わせた斧を向けて、俺は息を呑んだ。 禁忌の速度とジャンプなら、黒い機体へ一撃食らわせれる、だがまたさっきのが来たら・・・ いや、禁忌の装甲なら耐えれる!今までだってそうだ、行ける・・・! 「ちぃっ・・・」 飛行機状態へ再度変形して、今度は特攻しながらライフルを連続し発射する、どうやらもうあれは使えないらしい。 俺へまっすぐへ飛んでくる、黒い機体を睨みながら、俺は斧を振り上げた 「カルマティックブレイク!!」 黒い機体へジャンプしながら向かい、斧を振り下ろすとあたりの空間ごと黒い機体を切り裂き、大地を真っ二つに裂いた 斧の攻撃力の高さ故、この威力なのだろう・・・が、負担が大きく俺は一瞬しびれた。 「ぐぁああああ!!」 黒い機体は吹き飛び、ふらふらと立ち上がりこちらを睨むがもう戦えないだろう。 「何故だ・・・何故闇黒連合に味方する・・・、奴らは危険な存在を殺してでも消すような奴らだぞ・・・」 「・・・」 事情は深くは分からない、だが闇黒連合が危険視した博士が、闇黒連合の手のものに殺されたらしい。 「俺の博士は、奴らにとって危険だから殺された・・・!」 「それが闇黒連合だけと思うな、俺も危険な力を持つだけで、国から拒絶され続けた。」 「ならば何故!」 よっぽど闇黒連合が憎いらしい・・・、が俺はだからと言ってこのロボットの、闇黒連合への攻撃が許せなかった。 「闇黒連合にも良いヤツはいる、全てが全て悪ではない。」 「戯言を・・・俺はあの鮫を殺すまで、永遠に貴様達を狩る!忘れるな!」 鮫・・・?俺が何かを聞く前に、黒い機体は飛行機に変形して、飛び去っていった。 「世話になった、ありがとうヤカリ、ペルソルナ。」 「どういたしまして。」 「ヘっ当然の事しただけさ。」 激戦の後、俺は禁忌から降りてペルソルナの修理を手伝っていた、ペルソルナとヤカリには悪い事をしてしまった。 「あぁーそこそこ・・・はぁ生き返る〜」 「すまなかったな、巻き込んでしまって・・・」 「気にしないで、ヤカリと私が勝手に入ったんだし。」 肩部分のコードを、壊れたシェルガードナーの使える部分で代用し、ペルソルナを何とか復活させた 一時的なものなので、無理にでもディオールへ連れて、ちゃんと手当てするつもりだが。 「そうは言うがな・・・よし、できたディオールまで少しかかるが、いけるか?」 「ディオールまで行くの?まぁ行く予定だったしいいか。」 「今の時間じゃ整備してくれるところ・・・」 それもそうか、今は 時(こっちで言う11時近く)店はほとんどしまってる。 「そこは安心しろ、整備ドッグ使わせてもらうから。」 「本当か?ありがてぇ!」 「わーい!お城の中の整備ドッグ〜」 どちらもずいぶんと嬉しそうだ、俺も旅の身だし分かる・・・こういう時は、嬉しいものだ・・・ 「なーヒース、旅の話してくれよ!」 「旅の?あまり面白くはないぞ?」 「いいのよ、ヤカリは見たことのないものとかが好きなの。」 なるほど・・・どこから話そう・・・やはり、ザイクリンデでの事からのほうが退屈させないか。 「それじゃあザイクリンデの話からしようか?」 「あぁ、頼むぜ。」 「あれはザイクリンデを目指してる時だったか・・・」 城へ帰り、整備を済ませるとヤカリたちはさっさと帰ってしまった、これ以上世話をかけれないらしい どこかでまた合えたら会おうと、手を振り分かれた後、パーティー会場へ戻った俺は 恐ろしい光景を、目の当たりにすると誰が思っただろう? 続く