前回のあらすじ ヒースまじ忙しい、ヴェータ確実に恋煩いで思春期、ヘルキャットにゃーにゃー 「で、僕の部屋に来たと?」 「そゆことよ蒼紫〜♪」 さて、俺達3人は蒼紫の部屋に来た、蒼紫はげっそりしてイリに胸で挟まれてた 俺と狗威はする事がないので、適当にあったチェスで遊んでた 「チェックメイト。」 「俺の負けか、強いな狗威は」 「・・・はぁ、それでどうするんだ?」 「考えてないよ、何かないの青紫?」 あっけらかんと笑うイリに、少し蒼紫が困ったような呆れたような顔をする。 それを狗威は知らないふり、俺は如何するか悩んだが、狗威が知らないふりだし俺も知らないふりだ。 「・・・ここだな」 「キングを動かさないと思わないことだ。」 あっビショップがやられた・・・・どうする・・・ 「いい加減にしろー!」 怒った蒼紫がちゃぶ台返しの要領で、ベッドのシーツを引っ張って俺達は転倒、イリは両腕をシーツでグルグル巻き どうやら蒼紫が怒ったらしい、狗威が耳の中に入ったポーンを取るのに必死だった 「ったく、僕だって怒るぞこれじゃ」 「ひゃーお姉さん縛って何するんだいー(棒読み)」 イリがいつものペースでキャッキャと笑い、俺は狗威の犬耳に引っかかってる、コマを取るのに必死だった 耳の穴に入ると厄介だ、慎重にコマを外していく 「わふっ!?そ、そこは触るなヒース!」 「無茶を言うな、よし取れた」 くすぐったいのか、ブルッと狗威が震えながら文句を言う、俺がコマを取り終わると イリと蒼紫のほうを少し見るが・・・あー、蒼紫が怒ってる、イリが両足も縛られて あいてるベッドに放置され、蒼紫が清々した感じでこっちに戻ってくる。 「それで明日のジャッジは僕が?」 「あぁ、準決闘と考えてるからな・・・お互い殺傷力の高い武器は禁止、甲板への損傷が酷いのもだ。」 「なるほど、観戦側にフィールドを張っておく。」 「・・・・それにしても暇だな。」 コマとボードを片付けて、俺はシーツのないベッドの上で、少し暇になった 「・・・テレサ様の寝顔見に行かないか?」 「おいおい・・・、相手は一国の女王だぞ?」 やれやれと、狗威が蒼紫を見るが、テレサの事だし見に行っても別に・・・ それどころか、起きてる時ならもっと大変なことに・・・ 「まぁ別に大丈夫さ寝てるし。」 「えっ・・・いいのか?」 「やっぱりな、テレサ様の寝顔は可愛いので定評があるし、行くとしよう。」 少し背伸びして起き上がると、俺達は青紫の部屋からでてテレサの部屋へ、とっとと歩いていく事に・・・ 「待ちなよ!これ解いておくれよ!」 イリがベッドの上でジタバタしてた、そういえば蒼紫に縛られたままだったな、解いてあげ・・・ 「やめておいたほうがいいよ、イリが着いてきたらテレサ様の顔に、落書きしかけない。」 「んー・・・かわいそうだがやめておこう。」 俺達はさっさと部屋を出て、テレサの寝てる部屋へと、早歩きで移動を開始した 「まちなって!放置プレイはいや〜!」 「声を出すなよ?」 「分かってる、俺は暗殺術も心得てる」 「殺すわけじゃないんだ、狗威襲わないでくれよ?」 カギをあけて中に入ると、中は真っ暗でスースーとテレサの寝息だけが聞こえる、カーテンを開けて 優しい月明かりでテレサの顔が見えるようにすると、テレサの美しい寝顔が 「・・・綺麗だ・・・」 「何度か見たがやっぱり綺麗だな・・・」 狗威が見惚れてた、月明かりにさらされた白い肌と、月よりも美しい金髪そして愛らしい笑顔 これで見惚れないほうが難しいか、ぽーっとしてると・・・ 「ん・・・むにゃ・・・アリシアーだっこー」 場が騒然となる、恐ろしく眠そうな目で手を伸ばしてきたのだ、狗威が俺と蒼紫の耳元で 焦りながらも小声で、この状況の説明を迫った 「いやー・・・テレサ様は、いつもは甘えん坊なんだよ・・・」 「蒼紫の言うとおり、寝ぼけて甘えたがってるんだな・・・」 ちょっと焦った、子供のように腕を伸ばしてるテレサは、恐らく誰かが抱っこしないと 確実に泣き出す・・・、ここは俺が行くべきなんだろうか? 「・・・わんちゃんのぬ〜いぐ〜る〜み〜」 「わっ!?わうっ!?」 その前に狗威が犠牲になった、この面子じゃ一番ぬいぐるみに似てる(犬耳だけだが)し しょうがないと言えば、しょうがないか・・・ 「っ・・・わっ・・・わっう・・・」 あぁ・・・狗威が、テレサの胸に押し付けられてまいってるな、如何したものだ・・・ 狗威はびっくりしてワウワウ言うだけだし、テレサが・・・あっ目が覚めた 「あら・・・蒼紫君にヒースさん?このお方は・・・」 「ワうっ・・・大暗黒八武将が一人狗威ドワックン・・・お初にお目にかかりますエヴァック=テレサ=ディオール女王・・・」 あたふたとする狗威をテレサが放し、寝ぼけ眼でテレサは狗威へ返事を返した 「始めまして、私はエヴァック=テレサ=ディオールですわ・・・」 「は、はぁ・・・お目にかかり光栄です女王。」 「いえいえ、あぅ・・・失礼ですが眠くて眠くて・・・」 うとうととするテレサが、フラフラとベッドの上でまた寝そうになる、狗威はやっと開放されて一安心してる 「そ、それでは俺達はこれで・・・帰ろう。」 「あぁ、テレサ様も眠いみたいだしな、お休みヒース。」 そういうと狗威は逃げるように、蒼紫はいつものペースで部屋を出て行く、蒼紫はきっと 俺と同じ目に会ったんだな・・・親近感が沸く、椅子で寝ようと思い俺はカギを閉め 最終点検をしてカーテンを閉めると、護衛のため寝ないで起きる事に・・・ 「ヒースさん、こっちこっち」 「・・・はぁ、一緒に寝ないとダメか?」 闇の中でも変わらなく見える眼で、テレサを見るとあっちも見てるのが分かるのか、首を振る しょうがないと、俺はコートを脱いでベッドに入ると、テレサが抱きついてくる 「えへへサラサラ〜」 「好きだなこういうの・・・」 テレサが嬉しそうに髪を触りながら、またスリスリと俺に頬ずりをし始める・・何度目か知らんが、流石になれた テレサを抱きしめると柔らかくて、こうしてみると良い物だ、次第にスースーとまた寝息が聞こえてくる 「・・・よしよし・・」 こうして、俺は朝日が出るまでテレサを抱きしめて、敬語を続けてたがここからは少し 省くとしよう、寝言でアリシアやキャスカ(確かもう一人の娘)、を呼び続けてるくらいだし 「今日は模擬戦をするんですよね?」 「あぁ、見に来るのか?」 朝食を食べさせてる(と言っても、サンドイッチとスープだからスープだけだが)と、テレサはコクンとサンドイッチを飲み込み それから首を縦に振った、だとするとドレスはダメだな、あれは露出高いし兵士の理性が吹き飛ぶといけない 「なら露出は少なめ、ついでに言うと特別席で蒼紫の隣で見ててくれ。」 「はい、分かりました・・・開始は何時でしたっけ?」 「1時、まだまだ時間はあるしゆっくりしてろ。」 とまぁ、こんな会話をしてたのも数時間前、1時になって俺は特別リングの甲板の上に居た 「にゃっ!よろしくにゃの!」 「ヒース、お手柔らかにな。」 「そっちこそな?殺さないでくれよ?」 ヘルキャットの肩に狗威が乗って、ヘルキャットは楽しそうに前足を上に上げた、周りは・・・ なかなかの観客数だ、兵士が楽しそうにワーワーと騒いでいる 審判席に蒼紫とテレサが居て、今のテレサの格好はズボンにYシャツとかなりラフだが、あれなら襲われまい・・・たぶん 服越しでも分かるほど、テレサの胸はでっかいが・・・まぁ、蒼紫もいるし大丈夫だ。 「ヒースさんがんばってくださいね〜」 「危ないので前に出過ぎないように、それではこれより模擬戦を開始する、両者前へ!」 観客席を探すとウェンディやヴェータもいる、バルスは・・・あっ一番前の席だ イリも・・・あー、バルスに抑えられて蒼紫の所行けないんだ。 「ふぅ・・・禁忌!!」 「にゃ!狗威行くにゃ!」 禁忌から鎖が出て絡みつき、俺が禁忌へ引きずり込まれ搭乗すると、ヘルキャットのコックピットも開き 狗威はその中へ乗り込んだ、お互いが構えて始まりの合図を待つ 「ヴェータ、狗威って人どれぐらい強いの?」 「大暗黒八武将の一人だからな・・・たとえるなら、エース数十人分か?」 「わっヒース勝てるかな・・・」 「あーん!バルス放しなよ蒼紫の所行きたいよー!」 「ったく、久々に蒼紫に会えたからって少しは落ち着け、揉むぞ」 「両者健闘を祈る、始め!!」 合図と共に、ヘルキャットが先に動いた先制攻撃の爪が迫るが、それを禁忌の盾で防ぎ押し返す だがそれは綿を持ち上げるごとく手ごたえがなく、ヘルキャットが甲板を蹴り再び襲い掛かる 「速い!!」 「にゃーにゃー!!」 ヘルキャットの武器は爪、リーチが長く恐るべきスピードが爪を生かしている、こちらが攻撃しようとしても 消えていつの間にかまた迫り、そして爪がまた襲い掛かる、ヒットアンドアウェイというヤツだ 「ちっだが俺の武器は剣だけじゃない!」 「剣を構えた、つばぜり合いに持ち込む気か」 飛び掛るヘルキャットに、俺は剣を大振りで振り回す、敵はそれを剣だと思って飛び掛るが 「でぇええええい!!」 振り回す途中で、剣を斧に持ち替えて飛び掛るヘルキャットを、一気に吹き飛ばした 「よしっ!」 一撃行ったと思ったが、ヘルキャットは空中で体制を変えて、くるくると着地した 「にゃにゃ・・・ジーンと来たにゃ!」 「油断したな、禁忌の武器は確かどこからともなく出ると言う・・・」 ジリっとお互い足に力をこめる、奇襲で使った斧はもう使い物にならない、速いヘルキャットには やはり剣か・・・剣に持ち替えて、ヘルキャットとにらみ合いが続く 「・・・止まったね、どっちが先制攻撃すると思う?」 「ヘルキャットだろうな、ヘルキャットは防御力は高くないからドンドン攻めないと危うい。」 「なるほど、ドンドン攻めないとヘルキャットがやられちゃうか。」 ヴェータとウェンディの会話が終わると、ヘルキャットは禁忌へと飛び掛る、禁忌はそれを剣で切り払おうとするも ヘルキャットの爪が、禁忌の剣へと絡まったのだ、そのまま禁忌が投げ飛ばす誰もがそう思ったが 「にゃー!変形にゃーの!」 「あぁ!変形!!」 一瞬の出来事だった、俺が禁忌に腕を振るわせるより早くヘルキャットは、獣から人型へ変形したのだ そして、体重をかけてそのまま倒れ、グルリとお互いの位置が交換された後、禁忌は投げ飛ばされた 「回転にゃげー!!」 「うぁああ!!」 「ヘルキャット迫撃行くぞ!」 投げ飛ばされてしばらく宙を舞ったが、何とか着地して歯を食いしばりながらふんばり、体制をすぐに立て直した 遅い来るヘルキャットに盾で防御しようとしたが、途中で獣の姿に変わり、構えた禁忌の盾を台にして 空中へ舞い上がる、反応が遅かった・・・そのままヘルキャットは人の姿に変わり、背中から禁忌を切り裂いた 「ぐぁあああああ!?」 「にゃっ!いっちょにゃがり!」 会場はこの瞬間、全員が耳をふさいだか気絶していた、金属に爪を立てるいやな音が当たりに キィイイっと響き渡った、挙句火花の音まで大音量で響いた。 「きゃああああ!?」 「大丈夫かウェンディっくぅ・・・」 「うぅ死にそう・・・」 「おいしっかりしろイリ、ったく・・・タンカ!気絶したやつ医務室に運べ!」 かなり悲惨な事になってた、テレサと蒼紫のいる審判席が心配になり、咄嗟に見てみたが 「うぅ・・・酷い音でした・・・」 「大丈夫ですかテレサ様?」 「えぇ・・・ふぅ、やっと治まった。」 大丈夫だった、がそのスキにヘルキャットのケリが炸裂して、禁忌は甲板の上を滑るように吹き飛ばされた 吹き飛ぶ最中に、俺は逆転方法を考えていた・・・何がある?剣では大きい・・・ならあれか! 「にゃっ手ごたえにゃし!やっつけるにゃの!」 「OKヘルキャット、ストライク!」 「「ダークネスクロー!!」」 ヘルキャットの爪が闇を纏い、そのまま俺に振りかざされる、俺が咄嗟に取った武器は・・・ 「てぇえええい!」 ガキィン!と鉄と鉄のぶつかる音がした、俺が咄嗟に取った武器それは・・・ 「なっガントレット!?リーチの長さで大変なのになんで!」 「剣と違って利用されずらいだろうが、あれじゃあ相手のフィールドに、上がりこんだようなものじゃないか!」 観客席のヴェータやウェンディの言うとおりだ、だが俺にはある秘策がある・・・爪は鋭く長い だが、このガントレットと盾を使えばやれる、俺は盾と剣を次元層に戻し、追加装備のガントレットを構えた 「にゃー、勝負捨てたにゃか?」 「さぁ?だが・・・痛いから恨まないでくれ。」 ヘルキャットが獣の姿に変形し、尻尾を立てて俺に狙いを定める、失敗すれば俺の負けが見えてる ヘルキャットは何が来るかワクワクしてるらしく、嬉しそうに尻尾を振っていた 「ヘルキャット、油断はするなよ?」 ヘルキャットが合図代わりにニャーと鳴くと、先制攻撃をかけられる前に俺が先に動いた 狗威たちだけじゃない、回りも驚いているようだ 「おぉ、ヒースが先行きったな。」 「あーあ、こりゃヒース負けたね。」 「どうなっちゃうの蒼紫君?」 「分かりません、ヒース一体何を・・・」 走り去る中、俺は次元層から盾を出して走りながら差込み、もう片方も同じように差込み、両腕に蒼白い光を纏わせる ヘルキャットはその場にとどまり、俺をカウンターで切り裂こうと爪を振り下ろす。 「勝負あったか・・・」 「いーや、そう思うのは速いぜヴェータ・・・あいつの考えてる事分かった。」 バルスがだらしなく笑うい、イリが如何するかをバルスに聞いてみるが、バルスは見てろと言う テレサが危ないと目をつむり、蒼紫はヘルキャットと狗威を勝利者宣言する事になると思ったが。 「バッドクロス!!」 俺が禁忌の両腕を思いっきり振り、そしてクロスを描くように爪の腹へ、手刀を食らわせる 長いゆえに中心部に、大きな打撃を与えると意外と脆く、ヘルキャットの爪が砕け散った 「にゃああああ!?」 「ぐあっ!」 あたりに破片が砕け落ち、そして禁忌の手刀をそのままヘルキャットの首下へ、突き出した 「勝負あったな、勝者ヒース!」 「にゃー・・・爪折られたにゃの・・・」 落ち込んだヘルキャットの声を聞いて、俺は安心して力を抜いた、何とか勝てたが危なかった・・・ 大きなため息をついて、俺が外に出ると狗威がよって来て手を出した、握手か・・・ 「いい勝負だった、最後の奇襲は驚いたぞ。」 「冷や汗かいたよ、お互いお疲れ様。」 狗威の手を掴むと、自分の手が汗まみれだった事に気づいて急いで手を拭く、それを見て狗威はクスリと笑った ヘルキャットは・・・いじけて、砕けた爪をゴロゴロしてた 「ヘルキャット、そう落ち込むな掃除するぞ。」 「にゃー面倒にゃー・・・」 ヘルキャットが面倒そうに、どこからか出したちりとりに、尻尾を箒代わりにして片づけをしていた なんだか悪い気分だ・・・そうだ、猫だし魚好きかな?俺は禁忌にまた乗り込んで海に潜った 「きゃー!?ヒースさんが海に潜ったー!」 テレサの悲鳴が聞こえたが、まぁ置いておこう少ししてダークネスフォートレスに戻り 俺は禁忌の手の中いっぱいに、魚の群れを持ってヘルキャットに差し出した。 「わー!お魚にゃのお魚にゃの!食べていいの?!」 「いや、爪壊して悪いと思ったから・・・」 ヘルキャットがハグハグと魚を食べ始める、よかった当たりだったらしい・・・が 何故かテレサやバルスが大笑いしてる、なぜだろうか? 「だっはははあは!ヒースお前禁忌昆布まみれだぞ!」 「あはははは、おかしいですヒースさんの禁忌!」 海の中でくっついたらしい、禁忌が昆布お化けになっていた・・・そんなこんなで、決闘は終わった テレサの部屋に戻って、テレサから決闘の感想を聞かされてる 「あの時びっくりしたんですよ、けどヒースさんってば爪折ってかっこよかったです!」 「あの時は俺も冷や汗をかいたな・・・」 大暗黒八武将、やはり強いな・・・俺はそれを再確認し、テレサを撫でつつ外を見ると外はもう夕暮れで 海が真っ赤になって美しい、テレサに窓の外を指差すと、テレサは目を輝かせて外の景色に夢中になっていた その頃ヴェータと大暗黒八武将は! 「ふぅ・・・疲れた・・・」 「お疲れ様狗威、ほらポカリ。」 決闘後、大暗黒八武将のメンバーと僕は休憩室に集まって、今日の事を語り合っていた 「狗威お疲れさん、ヘルキャットのヤツ魚食ってご満悦だったな?」 「いやー、ヒース強いねぇ驚いたよ。」 バルスが狗威をワシワシと撫でて、その後にイリが狗威をぎゅっと抱きしめた、狗威は嫌がって逃げたが 「なんだいつれないねぇ・・・」 「抱きつくのは蒼紫だけにしてくれ。」 「おいおい、狗威よ僕をいけにえにするな。」 狗威と蒼紫が苦笑してると、狗威が少し鼻をクンクンと動かしてる、そして僕のほうを見てきた・・・ なんだ?顔に何かついてるのか?朝ちゃんと顔は洗った・・・ 「ヴェータ・・・銀の戦刃の匂いがお前からする。」 「なんだって!おーおーシスコン皇子様もついに女をしったかい、お姉さんびっくり!」 狗威がとんでもない事を言ってきた、確かに昨日ウェンディを抱きしめて寝たが、イリの考えるような ふしだらな事は絶対してない、僕が反論するより早くバルスがしゃべりだす 「おー!ヴェータお前もついに童貞卒業かよ!」 「ちょっと待てお前ら!人の話をだな!」 「ヴェータに好きな人か、ディオールの和平に尽力した身として、めでたい事が重なると嬉しいよ。」 僕が事情を何とか説明するまで、10分ほど全員が勘違い(確信犯もいるだろうが)して、説明後も なんだかんだで、イリはいっそ襲えだなんだといって来る、あぁ早く暗黒帝国に帰りたい! 「・・・・ヒースさんあれ!」 「ん?あっ・・・見えてきたか、今のうちに着替えておけ。」 テレサが窓の外を指差すと、真っ暗な海を照らす光が見える、暗黒帝国の港の灯台だ ダークネス・フォートレスは暗黒帝国へ帰ってきた、ディオールと闇黒連合の和平も これで完了に近づいてきた、俺はテレサの着替えを見ぬよう、シャワールームへ逃げ込みながら やっと終わりに近づく仕事に、少し欠伸をして安心をした 続く