前回のあらすじ ディオールに別れを告げて、ヒースはメディナとアリシアと共に新たな旅へ 「風が気持ち良いですねぇ〜」 「窓から顔出すのは良いが、危ないから気をつけるんだぞー」 旅の始まりはこんな感じで、アリシアも新しい景色に大喜びだったんだが・・・ まぁ、乗り物によって揺られてると、眠たくなるのが人間の性 森を進む内にアリシアとメディナは、眠って起きそうにない 「起こすのはかわいそうか」 次元層から出した薄めの毛布をかけ、またバイクを走らせて数分 どこからか水音が聞こえてバイクを走らせると、良い所に到着した。 「湖か・・・」 それなりに綺麗で広い湖だ、近くに滝があるらしく探してみれば、確かに小さな滝があった 今日はここで泊まっても悪くなさそうだな、時間的には夕方になる少し前だし サーチアイでも特別、人が飲めないわけでもない、沸騰させてからなら確実に大丈夫と出た 「水浴びならしてもいいか・・・」 天気も良い、こんな綺麗な湖だし、少し水浴びがしたくなってくる バイクを湖の近くに止め、バイクから離れた所で服を脱ぐと、爪先を少し湖に入り込ませ 温度を確認・・・気持ち良い、ちょうど良い冷たさで、ひんやりと心地よくなる 「大丈夫そうだな・・・」 深さも腰ほどの中々、具合のいい深さとシャワー代わりの小さな滝 体の垢を落とすには最適か、一度潜ってみると魚が泳いでいて、ちょっと眺めると 少し泳いで滝のほうへ行くとバクフ国の、和尚とか言うプリーストの修行を思い出し 手のひらを合わせて、滝に打たれて真似事をしていたが、すぐに飽きてしまった 「ふぅっ・・・」 滝で髪を洗い流しながら、ふと俺は突然に思い出していた 「古代ロボ・・・・か」 俺が古代ロボかもしれない、今はバカバカしいと思ってる だが仮に本当に俺が古代ロボなら、今の時代に手がかりは殆どない そしたら・・・そしたら、俺の記憶は永遠に消えたままなのだろうか? タイトゥンズオープンの時のは、戦いに関する事だったし当てにならない。 「どうするかな・・・」 もしそうだったら、それからはどうやって生きればいいんだろう? 旅を続けるか?それとも何処かに住んで、安定した生活を送るか? 「・・・今は旅を続けよう。」 だが今、悩んでもしょうがないか、流れ落ちる水に頭から入って そのまま冷たさに体を預けていると、何か視線を感じる メディナ達が起きたと決め込んでいたのだが、どうやら違うらしい。 湖から上がって、体を拭き終わって服を着て戻ったのだが、二人ともまだ寝ている だが絶対に視線を感じた、森の動物だったのだろうか? 「・・・まぁいいか。」 火を起こして髪を乾かしてる間、そう考えていた俺はその視線が 何処か機械的だったことを、気にしていなかったのを後悔する事になるのだった 「綺麗ですねぇ、今日はここで?」 髪を乾かしてる間にアリシアが目を覚まして、目を擦りながら荷台から出てくる タイミングはちょうどよく、上は髪が乾くまで着てないが、すぐ乾くだろう 「はっ・・・し、失礼しました!」 「おいアリシア・・・上も着てないとダメか。」 考えてみれば男の裸なんて、見た事も無いだろうな・・・やれやれ 髪が乾くと、さっさと服を着てアリシアに大丈夫と、合図すると アリシアもオズオズと出てきた、これから気をつけないと。 「水は一度、沸騰させれば大丈夫だ。」 「分かりました、そろそろお夕飯の準備しておきますね?」 もうそんな時間なのか、荷台のほうに行ったアリシアだが、すぐに戻ってきた 「あの・・・変えの服とかは・・・」 「しまった、次元層に入れてたんだな。」 次元層を開いて・・・わっ数が・・・なんでこんなに・・・はっ! 「凄い数だな、使えそうなの全部は無理・・・でもないな」 「どういう事です?貴方の計画性の無さは本物ですね・・・」 「いや、禁忌を封印してる場所にだな」 これのせいだ!流石にドレスは・・・っエマがあの時、突っ込んでた 数が多いが、だが料理をするとなると、やっぱりエプロンがあるのが良さそうだ。 それで汚れても目立たないような、黒のエプロンドレスを渡して 料理に使う道具を一式だすと、メディナの服も出すように頼まれた そうだった、メディナのも貰ったんだよな・・・それにしても 「整理しないとなぁ、闇雲に突っ込んだ俺が悪かった。」 もぞもぞと次元層に入り込み、この宇宙のような空間に詰め込んだ服に 少し悲しくなったが、幸いメディナとアリシアの体系は違うので、選ぶときに楽だ だが数が・・・しかも他にも色々ある、これは厄介だな・・・ 「♪〜」 その頃アリシアは馬車の中で、エプロンドレスに着替えていた 物音に気づいてメディナも寝ぼけ眼を擦っていた 「ふぅっ・・・ん?」 「あら?おはようメディナちゃん」 小さなあくびをするメディナにアリシアが少し微笑んで まだポケーッとしてるメディナは、状況がまだ分からないが 目の前の半裸のアリシアを見て、とんでもない事を口走った 「・・・プリン・・」 「プリン?」 アリシアの胸の事である、プリンのように柔らかく、それでいて大きいという意味で ついでにテレサは牛乳プリン、プリンよりさらに凄いと言う意味で 「・・・はぁ、いいなぁ・・・」 首をかしげながら、アリシアの手が少し止まって、メディナがジーっと胸を見ていた 「あっそうだ、これお着替えです。」 「うん・・・」 寝てて少し乱れた服から、黒い法衣に着替えるべくメディナも、服を脱ぎ始めていた アリシアと自分の体の凹凸の差に、少しヘコみそうになり、またアリシアが首を傾げた 「・・・?」 その時、二人が違和感を感じた、何かに見られてるような感じだが、ヒースはまず違う 勘違いかと思ったが、こんなはっきりとした視線、その次の瞬間 パシャッ 「きゃああああ!?」 「覗きっ!?」 荷台から悲鳴、まさか盗賊か!アリシアたちが危ない!! 「アリシア!!メディナ!!」 手にしていた、お玉をそのままに荷台へ走った、二人とも無事でいてくれ 荷台に入ると、異常は無いらしく二人とも着替えの途・・・ 「いやぁあああ!ヒースのドスケベマシーン!!」 「きゃああああ!見ないでー!」 二人の悲鳴で慌てて外に出て、一息ついていた、二人の下着姿を見ても別に何も感じない いや、綺麗だし色っぽかったりもするから、目の保養に・・・まて!何やってんだ俺!謝れ! 「すまん二人とも!けど悲鳴を聞いて、何だと思ったんだ!」 「か、隠し撮りです!誰かが隠し撮りしてたんです!」 隠し撮り?そういえば俺も・・・誰か、この湖の近くにいるのだろうか? 着替えて出てきてアリシアとメディナに、また謝ると二人とも許してくれ アリシアにお玉を渡すと、調理の為に魔法で火を起こし、メディナは俺の隣にいた 「ねぇヒース、どう思う?」 「何かいるな・・・俺も、水浴びしてる時、誰かに見られた。」 ちょっと気になるのが、何で水浴びしてる時、襲ってこなかったかだ。 禁忌の特性を知ってれば分かるが、そんなに知ってる奴はいないはず 「兎に角、油断はできないわ。」 「そうだな・・・俺は用事があるし、お前も気をつけて」 「ふふっ私が「あーれー助けて〜」なんて言うように見えるかしら?」 それもそうだと、少し笑ってから腰を上げてまた次元層へ戻って また食器やら調理具の整理をして、ご飯ができるのを待つ事にした 「今日は寝れないな。」 NIか・・・可能性はいろいろあるが、メディナとアリシアの着替えを覗くんだ 俺だけが目当てでないだろう、二人に手を出させはしない・・・ 「メディナちゃーん、ちょっと手伝ってくださーい」 「えっ・・・私、こういうのはやったことないのよ。」 その頃メディナは少しピンチだったりする、料理なんて作った事が殆どなかったりする 皮むきだけでもしてみてと、ニンジンとジャガイモとピーラーを渡されててた 「これってこうやるの?」 「そうです、包丁は使えます?」 不器用にピーラーで皮を剥いているメディナが、首を横に振って無理と訴え アリシアが少し悩むが、いい機会だと後ろに回ると包丁の使い方を教え始めた 「ちょっと怖い・・・」 「怪我をしないように気をつければ、怖くは無いです・・・指はこう、こっちは猫の手です」 トントンとまな板の上で、心地良い音をたてながらアリシアの指導の下、ちょっと不恰好だが ニンジンは1口サイズになって、ころころとジャガイモも逃げるが、何とか一定の大きさにして ざるの中に入れると、ちょっと難しい玉ねぎに入った、切り始めるがメディナがちょっと悲鳴を上げた 「ふぅっ・・・何よこれ・・・」 「あっ玉ねぎは目が・・・我慢してください。」 トントンと玉ねぎを横切りにして、具を洗うとメディナはたまらなくなって 目をゴシゴシと擦って涙を拭いていた、心配していたアリシアも擦って満足したメディナに ほっとして鍋に野菜を入れて、その間にホワイトソースを作る事にした。 「メディナちゃん、まだ手伝えます?」 「えぇ・・・次は?」 この微笑ましいような光景を、遠くから見つめる影があり 「こうやってバターを焦がさないようにして・・・」 4つの影がメディナとアリシアを捕らえつつ、怪しく暗闇で4つの目が光る 「混ざったけど、どうする?」 「牛乳を入れてください、後はローリエと塩とこしょうを」 「ねぇローリエってどれ?」 果たして二人を見つめる影の正体は?ヒースたちに危害を加えるのだろうか? 「ヒースさんできましたよ〜」 何とか料理具も片付けて、次元層の中の整理を終えると、アリシアの声が俺を呼んでる どうやら出来たらしい、戻ってみるといい匂いが・・・今日はシチューか 「メディナちゃんも手伝ってくれて助かりました。」 焚き火を囲んで、パンとシチューの入った皿を貰うと、無いはずの食欲が出てくる気分だ ちょっと野菜が不恰好ではあるが、生煮えしてる訳ではないし大丈夫だ 「「「いただきます」」」 うん、美味い・・・まさか俺が旅をしてる間に、こんな美味いシチューが食えるなんて ちょっと野菜が大きいが、口の中に入らないわけじゃないし気にならない 「あのさ・・・食べれる?」 心配そうなメディナに、食べてる途中だったから頷いて合図すると、何だか安心してた 二人より早く食べ終えると、満腹感で気が緩みぎみだが、さっきの事もあるし 周りに気配をやって警戒して食後のお茶を貰っている・・・いかん、気が緩みかけた 「お口に合いました?」 「ん?あぁ美味かったよ二人ともありがとう。」 「あ、当たり前よ・・・感謝しなさいよね。」 美味しかったとお礼を言うと、メディナは嬉しそうに口元を緩めて、パンを齧りながら シチューを流し込んでいた、アリシアとメディナが仲良くなったようで 何だか安心したような、嬉しいようなだが安心できない、誰かが狙ってるかも知れないんだ 「食後のお茶です、メディナちゃんのはお砂糖、入れておきました。」 「あら、気が利くじゃないありがとう。」 紅茶か・・・詳しくないし、種類は分からないが甘い匂い・・・イチゴかな 二人も食べ終えて、アリシアが皿を洗うらしい。手伝うとするか。 「俺も手伝うよ」 「あっでも・・・魔法で洗うので・・・」 ちょっと見ててと、アリシアが俺を座らせると空中に、水玉を出してその中に使った物を入れると 水玉の中に食器や調理具が浮かんで、汚れが水玉に解けていった、魔法の応用らしいが便利なものだ 中から食器や調理具を出して、湖で軽くゆすぐと軽く拭いて、そのまま次元層に返してと頼まれた ピカピカになった食器にちょっと驚きつつ、次元層に置いてくるとこれで片付けは終わりらしい 「アリシア〜シャワー浴びましょう」 「はーい、ヒースさん見張りお願いしますね?」 手を上げて軽く合図すると、二人とも少し遠くに行って、何かカーテンのような物を作り出して 周りから見えないようにしてる、これなら安心かと思いつつ、警戒は解かず木に背中を預けた 「ふぅ・・・・・」 その頃二人は、早速シャワーを浴びていた、魔法で雨のように温いお湯を浴びていた もうあたりは暗くなり、月も出ていたがその月は、湖に光を反射させて美しく水面を揺らしてる 土が盛り上がって出来た、簡易的なシャワールームは湖のほうだけ、壁が無く湖を見ることができた 「綺麗ね、こんな綺麗な場所でシャワーなんて初めて。」 「覗いてる人がいても、暗いし見えないでしょうね」 1日の疲れと汚れを流しつつ、アリシアがメディナが背中を洗いあって、全身を洗い終えると メディナが湖に入りたくなって、湖のほうへ歩いて行き少しずつ、湖へ身を浸した 「はぁ〜・・・アリシアも来たら?」 「それじゃあちょっとだけ」 ちょっと冷たくて、爪先を入れただけでビクっとしたが、前に進んでいくと気持ちよくなり アリシアも全身を湖に浸けて、気持ち良さそうに月を見ていた 「いつかここにまた来ようかしら?」 「いいですねぇ、ここにま・・・」 アリシアの言葉が詰まった、メディナが首をかしげて、アリシアの目の先を見ると 何かは分からないが、カメラのようなものがこちらを向いている 「いやぁあああああ!?」 アリシアが悲鳴を上げてメディナをつれ、湖から上がると急いで体を拭いて着替えた そしてヒースも悲鳴を聞いて、飛び上がって二人の下へ向かうのだった 「何があったんだ・・・」 一体どこから覗いてたんだ、少なくとも湖の周りには・・・そうか、湖の中か!! 油断した!二人に危機が迫ってると思って、走っていたのだが・・・ 「っ!?何だ!!」 もう少しの所で、地面に二つの魔方陣が現れて、そこからの衝撃波で俺は吹き飛び それ以外にも、土の壁も吹き飛んで壊れ、水面も大きく揺れている 「フフフ・・・お馬鹿さぁん・・・ボロボロにしてあげるわ・・・」 「アンジェラ!不届きな輩に光の制裁を!」 わー・・・二人とも機体の起動キー、杖型のパンツァーシュナイダーを構えて 魔方陣から出てきたアンジェラとアンギェーラに、ワープするみたいに搭乗した 普段冷静なアリシアがあれなんだ、よっぽど恥ずかしかったんだろうなぁ 「こちらレッドタートル!気づかれた!」 「こちらイエロータートル、アンジェラの撮影は困難として撤退する!」 「こちらブルータートル同じく撤退する!」 起き上がるとダイバーのような格好の男3人が、アンジェラとアンギェーラから逃げていた だが今の容赦ない二人から、逃げれるはずも無い・・・アンジェラとアンギェーラの 指先から発射された光と闇が、逃げる3人の足元に直撃、吹き飛んでお星様になった 「ずいぶん怒ってるな、二人とも無事か?」 「えぇ・・・無事よ、けど今イライラしてるの・・・」 「破廉恥すぎます!許せないです!」 今の二人の顔が見えないが、簡単に想像がつく・・・少し苦笑いをして、全滅したと思った覗き魔に 敬礼をしたが・・・早すぎた、湖が渦になって巨大な何かが出てくる。 「これは!?」 「ハーハハハハハ!失礼したね諸君!」 渦の中心から出てきた巨大な甲羅、いや亀型の機械人か!サーチアイをくぐり抜けるなんて なんてステルス性能なんだ、グルグルと体を回転させて出てきた甲羅から、手足が出ると 二足歩行の亀になって、俺達を睨みつけて来た、NIの手先か何かか? 「私の名はデーヴァ・亀頭!邪真結社ディファクターの刺客だ、これは私の愛機「亀羅丸」だ」 「ディファクターだと!?何だいったい!」 物騒な名前だ、聞いた事のない組織名に戸惑うが、メディナが解説に出てくれた 「聞いた事があるわ、タガメが言ってた・・・盗撮を生き甲斐にする変態集団!」 「ふっお嬢さん、それは違う・・・我らは変態という名の紳士なのだよ!」 頭が痛いな、何なんだコイツと思ったが案外、利になってるか?メディナもアリシアも可愛いし メディナは暗黒連合のエース、アリシアはディオールの王族・・・隠し撮りをしたくもなるか 「先の3人の犠牲は無駄ではない、私はついに撮るべき物を撮ったのだ!」 「撮るべき物?」 「そう!それはヒース君!君だよ!」 一瞬、我が耳を疑ったがどうやら本当らしい、俺の混乱も気にせずに亀頭は話を続ける 「これで君の写真集、黒騎士の主2が作れるのだ!」 メディナとアリシアは呆気にとられて、アンジェラもアンギェーラも動く気配が無い と言うか待て、何か言い間違いだと思いたい物があったぞ? 「おい、まてさっき2巻とか言ったな?」 「イエス!1巻はディオールを出るまでだ、君は通好みでその青い髪と白い肌、そして不幸設定がいいらしいぞ 何処か寂しげで、それでいて仲間といる時の幸せそうな顔は、私も好きなのだがね」 亀頭の言葉にクラっと来た、世の中物好きもいるなぁ、さて・・・このごろ暴れてないし少し暴れようか。 「禁忌!!」 「おぉ!シャッターチャンス!」 亀羅丸の目が光った、おそらく撮られたんだろうが、あの機体ごとカメラを粉砕してやる 撮られつつも、禁忌に飛び乗って体に鎖が巻きつくと、準備は万端だ! 「二人とも、俺がケリをつける。」 「ふっしょうがないわ・・・獲物は譲ってあげる。」 「お願いします、やっつけてください!」 許可を貰い、殴りかかった・・・が、亀羅丸はどこにもいないのだ パシャッとまたシャッター音、振り返ると俺の後ろに・・・いや、今度は前?なんだいったい!? 「あら・・・ヒース、その出歯亀ってば消えれるみたいよ?」 「何だと!えぇいサーチアイは無理か!」 「ふはは、いいぞいいぞ・・・カッコイイぞヒース君!」 ステルス能力だけじゃない、こいつ隠れるのが上手だ・・・どうする? 「ヒースさん!ここは湖です!足音をたどって!」 「そうか・・・それなら行ける!」 アリシアの言葉の通り、それなら見つけ出せる・・・亀羅丸に剣を振るうとまた消えて 俺の死角へと回り込んでくる、だがその時に立つ水音を頼りに、盾を大振りに振るった 「ぬぐっ!!」 「硬い!?」 直撃こそしたが、亀羅丸の甲羅はかなり硬く壊せなかった、壊せないならば吹き飛ばす 体勢の揺らいだ亀羅丸に、もう一撃、強烈に盾をお見舞いしてやった 「ぬぉおおおおお!!ディファクターに栄光あれぇ!」 こうしてこのアホな戦いは幕を閉じた、何か疲れた・・・機体から降りて 今日はもう寝ることにした、寝ないつもりだったが、何だか眠気が出てきた 「今日はもう寝ましょう・・・」 「そうする・・・明日も早いしね。」 荷台の中に入って、布団を取り出して準備は万端、さっさと寝るとしよう 俺も布団に入らないかと言われたが、すぐに起きれるよう座って寝ることにした 「おやすみなさい、明日は気を取り直して行きましょう」 「はぁ〜・・・」 アリシアの言うとおり、明日は気を取り直していこう、明日のうちに村にでも行こう そう思いながら、俺は目を閉じて浅い眠りの中へと潜り込んでいくのだった 余談であるが亀羅丸は健在その部下3人も生存、デーヴァ・亀頭の作ったヒースの写真集 「黒騎士の主」はその手の人の手に渡り、アリシアとメディナの隠し撮り写真も 美形パイロットの写真集Eに使われるが、3人ともしばらく知りもしなかったと言う 続く