前回のあらすじ 映画版でヒースが悪党になってた 「で・・・できたぁ!!」 「良くできたわね、これで全部よ」 あぁ・・・やっとできた、あれからずーっと謝罪文を書き続けていた 夜も朝も・・・その甲斐あって。晴れて謝罪文を全部書き終えた 「お疲れ様でした、麦茶でもどうぞ」 「あぁ、ありがとう、ヴェータ終わったぞ今日からまた俺が運転だ」 「そうか、意外と疲れるものだな・・・1週間だったがひどく疲れたよ」 一度バイクがブレーキをかけ、ヴェータと運転を変わる前に、麦茶を飲み干しておいて コップをバイクにつけておいたスタンドに入れ、久しぶりになるサドルへ腰掛けた 「久々のお前専用バッテリーのお帰りだ、ヴェータは俺より軽かったか?」 馬鹿の一言を言いつつ、バイクに乗るとエネルギーを1週間ぶりに補給したんだが 意外と残ってる。あの時のチャージは少し補給過多だったかな? 「お疲れ様はい、ヴェータの分の麦茶だよ」 「あぁ、ありがとうウェンディ」 「少し飲んでおいてくれ、いきなり発進じゃ顔にかかるかもしれない」 ヴェータがコップに口をつけて、半分くらいに麦茶を飲むと、タイヤをもう一回りしてもらい 先に進み始めた。今日は野宿になりそうだな・・・ 「なぁヒース、海はいつごろつくんだろうな?」 「そうだな、明日には付くんじゃないか?」 ヤカリが空を見ると、なんとなくだが明日は晴れると言っていた。どうやら雲で分かるらしい そういえば雲の形で地震や雨が分かるって言う話を聞いたことがある 雨の国プルレイニアでは、雨を信仰してるせいか敏感で住民は雨が降るのをピタリと当てれ・・・ 「なんとなくレイニアに名前が似てるな・・・」 なんて馬鹿な事を思いつつ、バイクを走らせて・・・夜になった。いや夕暮れか? そろそろバイクを止めて、野宿の準備を始めることにした 「っと、今日はなんにするんだ?」 「えっと・・・ふむ、麺類・・・素麺とスパゲティどっちがいいですか?」 見事に分かれた、ヤカリとウェンディが素麺でヴェータとメディナがスパゲティ、俺が中立(どっちでもいい) どうするかの会議の結果、アリシアの苦労を考えて素麺にすることになった。 「あの・・・スパゲティがいいなら両方作りますよ?」 「そこまでして食べたいわけじゃないし、アリシアの料理は姉さまと同じぐらい美味いしな」 「そういう事、早くお願いね?」 いつものようにヴェータが火を担当、ウェンディとヤカリがアリシアを手伝って メディナがそれを見て料理の練習。俺は・・・皿を出したりするのが殆どだ 「なぁペルソルナ、俺って役立ってるんだろうか・・・」 「当たり前な事を言う前に、お皿出してよ〜」 ・・・まぁ、自分のことでどうこう悩む前にペルソルナの言うように、役立つことをしたほうが建設的だ さて、こうして麺とトッピングのキュウリやハムと錦糸卵を皿に乗せて 各自が好みで汁の濃さを変えながら、麺を取ってずるずると啜っていた。麺類は珍しいスープだな 啜ったって良いんだから。そんな事を思いながらキュウリを取ってスープにつけていた 「んぐっ・・・皆さんは明日食べたい物あります?」 「急にどうしたのアリシア?」 「お弁当ですよ、折角ですしリクエストがあれば聞きますよ♪」 ふむ、リクエスト・・・けど俺は特に無いんだよな。ヤカリが肉じゃが・・・バクフ国の料理だな。 ウェンディはサラダのような野菜を使った物、ヴェータは何でも良い・・・らしいが、できれば甘い物が良いらしい 驚いていたが、まぁレヴィア閣下のお菓子で甘党になっていても可笑しくない。メディナは・・・ 「それじゃあ・・・魚介類、鮭のソテーができればお願い」 「へぇメディナってたっかそーな物が好きそうだと思った」 「な、何よ!悪い!?」 「もー、ヤカリは一々メディナをいじめないの。」 ペルソルナに怒られ少し反省するヤカリが、またずるずると麺を啜るとこれでオーダーは大体終わった 後はアリシアが美味しい物を入れておくらしい。食べ終わると後片付けなのだが 「麺類は片付けるのが楽ですね〜」 いつもよりも食器が少ないからか、いつもやっている水玉に食器や調理具を入れるのもだいぶ楽で あっという間に入れ終わり。出てきた食器は・・・いつもは拭くがウェンディがいると話は別だ 「ウェンディお願いします〜」 「OK、ふぅっ・・・」 ウェンディは風属性の力を操る、つまりこうやって食器の水滴を吹き飛ばしたりもできるのだ 本当便利だなと思いつつ、次元層に食器をもど・・・す前に、アリシアがそれを止めた 「明日のお弁当の準備をするから、皆ここから先は入ったらダメですよー」 「あっ私も手伝う、アリシアばっかにさせると悪いし」 「私も。アリシアだけじゃ負担も大きいでしょ?」 それももっともで、皆が手伝おうとしたがアリシアが、久しぶりに一人で楽しみたいという事で 俺たちはお休みだった。まぁ俺はいろいろと調理具を出す役目があるんだが・・・ それも必要な分を出せばすぐ終わった。しばらくはアリシアの料理姿を遠くで見ることになる 「そういえばさ、次はどこなんだ?」 「リゾーティアの田舎の村だな。人は少ないと思う」 「田舎っても、リゾーティアなら人は多いと思うんぞ?」 リゾーティアは観光で有名だが、まぁ・・・込んでいたら込んでいたでも良いだろう だが人が集まるとは思えないんだ。本当に田舎のほうだし、人が集まる事も・・・ まぁ付いてみないと分からないよな。首都の海岸は別の旅人達に楽しんでもらおう 「そういや皆は水着あるの?私はロボットだからマーメイドユニットつければいいけど」 「浜辺で借りれると思うよ?」 「私は水着なんてもってねーし、借りるか」 「・・・そういえば」 アリシアとメディナのはあった気が・・・ちょっと次元層を覗くと、大量だな・・・うん 水着以外の物もあるんだが、アリシア用のとメディナ用のが大量に・・・ 「あぁ・・・あの時にエマが大量に入れたんだ・・・」 何があるか分からない、そんな理由で俺に無理やりドレスや水着も詰め込んだんだ。 まぁ次元層は物が大量に詰め込める。別に困らないし良いだろうと思ったが、正解だったな 「メディナの分とアリシアの分はあるな・・・」 「えっ?い、いつの間に・・・」 メディナも驚いてるが無理は無い、ちょっと感謝されつつ、今日のシャワーの準備をすることに 幸い木生えているしカーテンは張りやすい。水のほうは今日はメディナに頼もう 「さっさと浴びなさいよ?」 こうして皆さっさとシャワーを浴びるのだが、ヤカリとウェンディが時間短縮の為 一緒に入っていると。何かヴェータが恨めしい声を上げていた 「ウェンディってアリシアよりデッケーのな・・・」 「きゃっ!?ヤカリ触っちゃダメだって!」 「ウェンディ!?おいヤカリ揉むな!ペルソルナ何とかして来い!」 「きゃわぁああああ!?なんで私がー!」 ペルソルナが投げ込まれ、ヤカリが悲鳴を上げていた。また楽しい事になってるな 半分苦笑い、半分笑いで見ていると、メディナが騒動を止めろと文句を言ってきた 「・・・流石に無理だ」 「もう!役立ちなさいよ!」 すまないと平謝りをしつつ、ペルソルナが騒動を止めてくれた。次はメディナなのだが いつもはアリシアと一緒かヤカリと一緒。アリシアを誘うのだが 「あっもう少しかかるから先にどうぞ〜」 「なら私も後でいいわ。ヒース入って」 言葉に甘えて、先に入るとしよう・・・服を脱いで、洗濯機の代わりの水玉に入れると ぐるぐると回転し始める、乾燥もやってくれるし本当に便利な魔法だ 「ふぅ・・・」 さて、今日の汗を洗い流してさっさと・・・しまった、タオルを持ってくるのを忘れた 「すまん!タオル持ってきてくれ」 「次元層から出しなさいよバカ!女の子に裸見せるつもり!?」 それもそうだった、次元層に手を突っ込んでタオルを取り出すと、体を拭いてタオルを巻いて・・・できた 後は乾くのを待つだけだ。シャワーから出ると・・・アリシアはまだ料理の途中だった。 「アリシア、明日でもいいんじゃ・・・」 「いえ、今日のうちにしておかないと肉じゃがは味がしみないですし。」 さて、アリシアに応援をしたら見張りに戻・・・むっ?ヤカリが手招いている どうしたんだ?首をかしげながら行ってみると。頼みがあるらしい 「ヒース、スイカって野菜あるか?」 「スイカ?果物じゃないのか?」 「あれ野菜だよ、んであるのか?」 次元層に・・・あった、だがスイカなんてどうするのだろう?今から食べるのか? だがあるのを確認すると、安心したと言って次元層へと送り返した 「?」 「いいから、明日楽しみだな〜」 そんなこんなで、ヤカリは戻っていった。さて俺は早々と見張りを・・・いつもは暇だが 今日はアリシアの料理の良い匂い。アリシアがんばってるなぁ 「・・・おなか減るわね」 「メディナ?まぁ明日はご馳走なんだし」 「クラムチャウダー・・・スープ類はこっち、後はナスのグラタン・・・鮭のアボガド和えもいいかな・・・」 アリシアが一人黙々と料理を続けて、その間に待ちくたびれてメディナは寝てしまった。 少しして俺に弁当箱を次元層にしまってくれと。洗った食器と渡してきた。 「待たせすぎましたね・・・」 「良いじゃないか。メディナ、アリシアが終わったぞ?」 「むー・・・あっ・・・終わったの?」 目をこすりつつ、メディナが起きるとアリシアが連れて行った。さて俺はいつもと同じように見張りだ メディナがシャワーを浴びながら、ご馳走の夢を見てたというのを見て。少し笑ってしまったが 「・・・・何も無いといいが」 「・・・暑い!!」 晴天にも程があった、今日は絶好の海水浴日より過ぎる。朝の6時だと言うのにすさまじく暑い 朝ごはんの担当ではないが、アリシアの苦労もあるし朝は俺が・・・ 「・・・」 目玉焼きとベーコンは普通に大丈夫、インスタントだがコーンスープも作っておいた。 後はパン・・・トースターでこんがり焼けばいいんだが。少し焼きすぎた 「あら?ヒースさん作っててくれたんですか?」 「おはようアリシア、昨日はお疲れ様」 皆を起こすと、朝ごはんを・・・そうだった、ヤカリは目玉焼きには醤油だったたり 調味料を出すのでいろいろと忘れていた。さて食べ終わった後は・・・ 「すまん、アリシア頼む」 「はい〜」 さて、アリシアに洗い物を任せてバイクを動きを確認、皆が顔を洗い梳かし終えるのを待つ しばらくして皆集合すると、荷台に乗って発進する 「今日は良いてんきねぇ・・・」 「そうだな、メディナは泳げるか?」 「泳げるわよ!アリシアのほうが泳げるか心配するべきでしょ?」 「わ、私だって泳げます!」 フッと笑っていると、ヴェータが顔を出した。なんだろうと思ったら重要な事を忘れていた 水着どうしよう。貸し出しが無かったら・・・っと思っていたのだが 「あっ海が見えた!」 「本当!?きれい・・・・」 「人少ないし楽そうだね?」 「あぁさび止めクリームさび止めクリーム!」 海が見えた、きれいだ・・・町のほうはイメージどおりだったが宿屋は・・・ サーチアイを使うと発見できた。さて急ぐとしよう 「少し飛ばすぞ!」 「あっもう少しゆっくり海見せてくれよ!」 「大丈夫だよ、到着すればきれいな海が見放題だよ!」 ペルソルナの言うとおり、街中に入ったら少し動きを緩めた。田舎とは言え 観光地だからか、お土産屋が多いな。パッと見ただけで4件は・・っと 「着いた、皆降りろ〜」 宿屋も少し質素だが綺麗だ、中に入るとおばちゃんが出てきて部屋に案内してくれた。 皆が一緒に泊まれるし、海が見える部屋を借りる事ができた。 「綺麗ですね・・・」 「流石リゾーティアか・・・」 ヴェータが最後に疑問符をつけるように言う、何でだろうと思ったのだが。理由が分かった 漁師たちがあわただしく動いている。漁・・・にしては時間が遅いよな? 「何だろう?」 まぁ関係ないかさて、皆が荷物を置くと水着を出しておいて、おばちゃんに・・・ っと、なにやら話している。・・・待っていると少し興味深かった 「んじゃ、弁当を頼むぞ?」 「はいはい、それじゃあお気をつけて」 「相手はわけの分からんクラーケンだし、無事に帰ってこれると良いんだが・・・」 「少し話を聞かせてくれないか?心当たりがある」 いきなりでビックリされたが、話によるとそのクラーケンはとてつもなくデカく、こっちには影響が無いが 猟師には死活問題らしい。クラーケンでデカイし速い・・・可能性は十分ありえる。 「・・・・あたりだ、そいつとは戦った事がある。手伝いましょう」 「本当か!戦力は多いほうがいい!頼むよ若いの名前は?」 「ヒース、ロボット乗りの旅人だ。」 忘れずに水着の事を聞いて。貸してる場所があるのを聞くと皆を呼びに戻った 8時と少し速いが、水着を選ぶので時間がかかるかもしれないし行こう 「水着どんなのだろ?」 「すごく地味なんじゃない?田舎のレンタルなんてそんな感じよきっと」 「ちょっとイヤかもしれない・・・」 ウェンディが落ち込み気味で、ヴェータが慰めてると小屋が見えた。っと海の家の方に? 海の家の主人が経営してるらしい。えっと・・・メディナとアリシアがレンタルしないし 俺・・・も一応水着を借りておこう、最悪の場合タイトゥンズオープンを使うし。 「アリシアとメディナのは・・・っと、これだ」 旅行かばんを出すと、二人に渡して俺たち男二人は男性用の更衣室に行くと ヴェータが真っ先に目を背けたのは、ブーメランのような形のだった 絶対にイヤだと、次に目を向けた先にはプリントだったり学校指定だったり 「ピッチリするのはイヤだ・・・」 「これなら良いんじゃないか?」 サーフパンツを渡すと、これで良いとヴェータはシャツを選んで、その二つをもってカーテンを閉めた さて・・・俺は・・・サーフパンツは同じだが、チャックで閉じるタイプのポケットを多用してるタイプ それにライフジャケットって待て、なんでライフジャケットがあるんだ?まぁいいか・・・ 「これでよし。さて着替えてさっさと合流だ」 「アリシア〜終わった?」 「ウェンディちょっと待って、まだ・・・はぁ、太ってない良かったぁ」 去年プールで着たきりだし、会うか不安だったけど良かったサイズ大丈夫でした 出てみると皆、着替え終わっていて私が最後だったみたいです 「二人ともでっけーなぁ・・・」 「下品よヤカリ・・・」 ヤカリさんはスクール水着のような質素な紺色のワンピースで、メディナちゃんはフリルがいっぱい着いた白のワンピース 胸元の花とリボンがかわいらしくて、メディナちゃんらしかったです。ウェンディはスタイルが良いし 緑色で模様が入った黒いビキニとパレオ、大人っぽい感じでとっても似合ってました・・・ちょっと羨ましいなぁ 「アリシア・・・ワンピースなのか?ちょっと拝見・・・あっこれのがいいって!」 「や、ヤカリさん!?」 ヤカリさんがかばんから出したのは、白いビキニで・・・首の後ろで結ぶタイプで、何だか少し不安だし 下の方は後ろでクロスしてパンツの横に結んで、下が持っていかれる心配は・・・あぁけどこれも結んであるんだ 結び目が外れたら大変ですし、それに私はビキニは・・・流石に露出度が高くてイヤです 「だ、ダメですよ!ビキニなんてそんな!」 「こっちのが良いって!着替えるぜアリシア!」 「た、助けてウェンディ〜メディナちゃ〜ん!」 助けを求めて手を伸ばしたけど、二人とも手を差し伸べてくれない。いやな予感が・・・ 「はい、ヤカリ先生!私も同意見で〜す」 「まぁ・・・アリシアはビキニのが似合うと思う」 「そ、そんな!二人とも酷いっ!あぁっヤカリさんやめて〜!!」 じたばたしてると、ウェンディまで協力してきて、ついに私は一糸纏わぬ産まれたままの姿に 体を隠して更衣室の奥へジリジリと逃げるけど、だんだんと追い詰められて・・・ 「きゃ〜!!」 「あ〜アリシアの胸ってやっぱ柔らかいなぁ・・・」 「ほら、そっち結んで下は私が結んでおくから」 またじたばたとするけど、二人にかなうはずも無く。あっけないほどにビキニを着せられ ちょっと特殊なビキニで、背中のストラップは後ろでクロスしてパンツの脇に結んで 上のほうは首の後ろは普通に結ぶんです。けど・・・その・・・ 「は、恥ずかしいです・・・」 「ぜってービキニのが似合う」 「ヤカリの言うとおりだね、こっちのが様になってるし良いんじゃない?」 「け、けど外れやすそうです!」 だってこのうちのどれか一つでも解けると、すごく危ないし首のほうは一番危ないのに! そしたらヤカリさんが何か、安心しろといいながらウェンディの・・・ 「てい!」 「ひゃああ!?ななな何するのよ!」 ウェンディが悲鳴を上げると、ウェンディの水着は前でリボン結びにするんですけど それは飾りじゃなく・・・本当に結んでいて、簡単にポロリと。 「こっちに比べれば防御力は高い!」 「もうっ何するのよエッチ! け、けどお腹・・・・それに胸だって・・・と、とにかくせめて下だけでも隠したいです! パレオを取り出して腰に巻いておくと、少しはマシになった気がします 「はぁ・・・これじゃないとダメですか?」 「これの方が良いと思うわよ?」 「そうね、私もこっちの方が大人っぽいし似合ってると思う。・・・さっきヤカリが言ったとおりだし。」 もう・・・しょうがないです。これでいいです、少し恥ずかしいけど・・・ 太ってないですよね?もしもヒースさんに太ってるって言われたらヤダなぁ 「・・・はぁ、やっぱりアリシアは大きいわ・・・」 「大丈夫、ディオール王族の分家なんだろ?きっと」 ま、またいやな予感がして、逃げようとしたけど遅くて。ヤカリさんの手が伸びると メディナちゃんに見せ付けるように、指を動かして・・・・ 「きゃあああ!や、やめてくださいっ!」 「これぐらいでっかくなるさ」 「例外だってあるのよ、大体・・・」 ふぁあっ!的中してヤカリさんんの手が、胸を包むように広がって、そのまま揉まれて・・・ くすぐったい様な変な感じに、逃げ出したくなるけど、ヤカリさんのが放してくれないし 逃げようとしても、逃げれずで困っていると、メディナちゃんが助けに来・・・ 「あんたみたいな貧乳に言われても、安心できない!」 「うわっちょっメディナ!止めろって!わひゃあ!」 いえ、どうかは分かりませんがヤカリさんの胸を揉んでました。驚いた隙にウェンディの下へ逃げ 安心していると、ペルソルナちゃんがパレオを少し引っ張って、何か言いたげにしてる どうしたんでしょう?腰を少し下げて聞いてみると、その手には水着が・・・ 「仕返ししちゃってください、ヤカリの為になりません」 「水着?かわいいデザインだね、確かにヤカリに似合いそう・・・私も仕返しして良い?」 「もちろんだよ!」 ウェンディは乗り気だし、さっきの仕返しに私も協力です!メディナちゃんに胸を揉まれて動きが鈍ってる 今なら私でも何とかできそう。脱がせるのはウェンディに任せて作戦開始! 「ウェンディお願いします!」 「OKアリシア!やーかーりー!仕返しはきっちりさせて貰うわ!」 あっという間でした、ヤカリちゃんの着ていたワンピースが脱がされて、抵抗していたヤカリちゃんも すでに遅く肩紐がずらされてそのまま、下げてしまえばもう完了だったし。メディナちゃんの妨害もあり あっさりと脱げたので、後は私が着せるだけでした。 「ふ、二人とも止めてっ!わっ止めろって!私にはあれが一番だってば!」 「ふ〜ん、私はさっきビキニを解かれたのをお返しするだけよ〜」 「そんな事ないです、私だってあれが一番って言ったのに着替えたら似合うって言ったでしょ?」 チューブトップで、活発なヤカリさんには危ないかもしれないけど、私だって恥ずかしいんです ちょっと申し訳ないですけど、早く着せてあげないと海に行けませんしね 「うぅ・・・はずい・・・こんな女らしいの似合わないよ・・・」 「そんな事無いですよ?すごくかわいいです!」 最後に花の髪飾りをつけると、着替え終わりなんですけど。ヤカリさんやっぱりお洒落をすると女の子らしく チューブトップにヒマワリの飾りや、流星のプリントが活発なヤカリさんを引き立たせて 下がホットパンツなのもヤカリさんらしくて。さっきの地味なワンピースより、ヤカリさんの活発さが出てました 「イメージチェンジ成功かな?ごめんなさいアリシアさん。これで気は済みました?」 「はい、ヤカリさんが可愛くなって良かったです♪」 「うん。これでまた解かれたりはしないよね!」 「ルナの差し金か!」 「良いじゃない、同じ事したんだし。それにヤカリ予想以上に似合ってる♪」 ペルソルナちゃんと顔を見合わせると、お互いにニコッと笑ってヤカリさんが恥ずかしそうに胸元と 下のほうを隠そうと手をやるんですけど。ここでウェンディとメディナちゃんが助け舟を出してくれました 「まぁ仕返しでしたけど。ヤカリ可愛いよ?こっちの方が絶対に良いって」 「悔しいけどそうね。さっきより今のがぜんぜん良いわ。」 ヤカリさんも少し揺れ動いて、ペルソルナちゃんがウィンクすると、少し恥らいながらですけど ヤカリさんも納得してくれました。さてこれで準備は完了です。 「二人を待たせてるかもしれませんし、行きましょうか?」 「賛成、待たせると悪いしね〜」 「あっ麦藁帽子ある。これも借りよっと。」 「あっヤカリいいなぁ、それ可愛い」 「あっ浮き輪・・・念のためよ?」 メディナちゃん泳げないのと聞くと。ちょっと怒り気味に体力の問題で、流された時の為のようです。 ヤカリさんはそれで突っ掛かって・・・あっ日焼け止め!どうしよう忘れてました!ヒースさん持ってるかな・・・ 「これでよし。」 「ずいぶんと急いでるな?」 着替え終わって、アリシアたちはまだ来てないからパラソルやシートを先に広げて、必要な物を全部出しておいた ヤカリに言われてたスイカも出した、弁当もあるしジュースは完備。さっき海の家で買っておいた 紙コップ・紙皿・それにフォークやスプーンに箸もだ。タオルは忘れてはいけないし。それに薬もだな 「全部ある・・・いや、忘れ物だ」 クーラーボックスに入れたジュースと氷のほかに、保冷剤を入れておくことにした。これは熱中症の時に良い 団扇もあると良いか?あぁ俺の財布も置いておこう。海だと飲み食いするのが高いらしいし ビーチサンダルとかは大丈夫だよな?借りれるみたいだし。これで本当に準備完了だ。 「お待たせしました〜」 「あっもう出来てるんじゃん。あんがとな」 ちょうど良く皆も来た、ヤカリはいつもと違い随分と可愛らしい水着で、実用性重視だったヤカリには珍しい メディナもイメージカラーと逆だが、年相応に子供っぽさが出ていて可愛らしいし ウェンディは元々、胸の肉つきが良いし体が引き締まっているし。健康的な感じでなのだが ビキニの色もあってか、どこか妖艶な感じがしてヴェータが赤くなるのも無理は無いか。 「あの・・・その・・・変でしょうか・・・」 「・・・」 意外だったのはアリシアがビキニだった事だ、しかも大胆なデザインの。皆に着せられたのか? 恥ずかしがっているが、正直な事を言うと 「いや、似合ってる。綺麗だ」 いつものアリシアと違って大人っぽいと言うか、いやいつも綺麗だししっかりしてる。 だが何というか。こういうのには奥手なイメージがあったから斬新な気がした。 「そ、そうですか。良かった変じゃなくて・・・」 「私の言ったとおりでしょ?安心してて良かったのに〜」 ウェンディがアリシアに抱きつきながら、じゃれているとアリシアが倒れそうになる、ウェンディは驚いてわたわたとして それが微笑ましく見えた。ヴェータは心配そうに立ち上がる。 「アリシア、ウェンディを振りほどいてもいいぞ?」 「ちょっとヴェータ酷いっ!」 「僕が受け止める。それで文句は無いだろう?」 ちょっとだけウェンディが嬉しそうだが、アリシアが振り払えるほど腕力があるわけも無い。 アリシアが困り気味に、あたふたとしているとメディナが助けに入って終わりを告げた 「ちぇっ、少し楽しかったのに」 「ヤーカーリー!」 「わっ冗談だよルナ!」 さて、そろそろ行かないと間に合わない。皆に事情を話して行くとしよう 「ヒースさん日焼け止めあります?」 「あぁ・・・無かったな、財布置いておいたから買っておいてくれ。」 「それじゃあ一緒に行きませんか?何だかヒースさんからお金だけ貰うのも・・・」 「すまん、今から漁師に手伝いでこの前のクラーケン退治だ」 いきなりで皆ビックリしていたが、そろそろ時間になるだろうし行かないと。 「わ、私も行きます!皆さんも・・・」 「すまん、一人で十分だし海を楽しんでてくれ」 すまない皆、放っておけないんだ。何か俺に関係あるかもしれないし・・・折角の海なんだ そうでなくてもあれは、NIかラグナロク・・・悪い奴らに関係してる気がする。 「ヒースさん行っちゃいましたね・・・」 「しょうがないわよ、私たちだけでも楽しむとしましょう?」 「そうね、ヒースには悪いけど・・・折角の海だもん」 ヒースったら、何がバケイカ退治よ・・・まぁいいわ。私たちだけでも楽しめば 準備体操をしておかないと、心臓が止まったらアホにも程があるわ 「1234〜はい、次はアキレス腱〜」 「アリシアなんだか先生みたいね、適材って奴かしら?」 「ははは、それは言えてるわね」 「眼鏡すりゃ先生だよね。」 けどこうやって体操するとシュールね、体操が終わると少し笑っちゃいそう。 というわけで暑くてイヤになる陸地から、早速・・・って 「日焼け止め、買ってきますね」 「あっお願い」 「私も行くよ、ヴェータ先に遊んでて」 こうしてウェンディとアリシアが買い物に、・・・ヤカリとペルソルナ? ペルソルナは良いけどヤカリは不吉だわ!ヴェータは絶対にはしゃがないだろうし 「はぁ・・・まぁ良いわ。」 浮き輪をつけて、海のほうへ行くと・・・冷たい。けどすごく気持ち良い・・・ それに無重力感覚で、プカプカと浮いているのが気持ちよさを倍増させてる 「気持ち良い・・・」 「ルナ、乗っててくれよ!」 「え〜!もうっ・・・ヤカリ重いよ」 「何だよ!食いすぎてないって!」 ヤカリはヤカリで、マーメイドユニット装備したペルソルナで遊んでる。 ちょっとだけ羨ましいけど、私あぁいうの無いし・・・そうよ、あれがあるじゃない!! 「そうよ、私には魔法が!ストームシュ バカだったわ・・・・勢いがつきすぎて、結んだ髪がめちゃくちゃになりながら、私は泣きべそをかいて 魔法を止めるのも忘れて、悲鳴を上げながら突き進んで、ヤカリに合流・・・というより助けられて 少し悔しかった。もうっ・・・私のバカ。風系の魔法なんてつかうんじゃなかった。 「何でこうなっちゃうのかしら・・・」 「いいじゃん、少しはお茶目なほうが」 「う〜!サイズアップしないと沈む!」 「ヒースってばさ、少し冷たいよね・・・」 「そうじゃなく、彼なりに私たちに迷惑をかけたくないんですよ」 そうなの?まぁ・・・ヒースってそういう所があるよね。何というか自分の身を犠牲にする けど何だろう、折角の海なのにこれじゃ・・・薬局の中で少し愚痴ってる 「ヴェータさんだっているし、ヒースさんも楽しめって・・・」 「ヴェータはヒースと遊びたいよ、絶対に・・・」 ヴェータとヒースは友達だもん、ヴェータはずっとお姉さん一筋で友達無くて、こんなのきっと初めてだし アリシアも何だか不満そうだし・・・ヒースが帰ってくるのがいつかだって分からない 「はぁ・・・」 「お会計は・・・あぁ、ディオールの・・・なら全部で2000で」 「はい。」 アリシアが日焼け止めを買うと、海に戻ろうと・・・あぁ、弱そうなのがナンパしてきた。 まぁ返事の変わりに、風でサイクロンエッジを召還すると逃げていった。 「あの、少し乱暴なような・・・」 「いいのよ、それに今不機嫌だし」 ふんっ・・・私にはヴェータがいるしいい気味。あぁヤダ・・・ヴェータの所に早く帰りたい この暑すぎる日差しの中を通り抜けて、何とか砂浜に戻ってくるとメディナとヤカリは泳ぎに ヴェータは留守番してる。早速、日焼け止めを塗らないと大変な事になっちゃう 「ただいまヴェータ!ナンパされちゃった」 「なんだって!?ズメウこっもがっ!」 「わーっ!?ヴェータ落ち着いて!ナンパされたけど追い払ったから大丈夫よ!」 驚いたぁ、けどイライラが少しだけ晴れた。好きな人がこうやってムキになってくれるほど 自分は愛されてるんだ。ちょっと慌てすぎ・・・けど、私がヴェータだったら同じような事しちゃうよね 「さて、ヴェータは塗る?」 「あぁ貰うよ」 ヴェータに日焼け止めを掌に落とすと、早速ヴェータは塗り始めてる。手が早くてあっという間に体中に塗って ちょっとてかてかしてる、私たちはゆっくりでも・・・あれ、これって水に入っても大丈夫だよね? 「ねぇアリシアこれって水で取れないよね?」 「大丈夫ですよ、泳いでも日焼けしないって」 良かった、さて私たちも・・・塗ってたら最後にやっぱり背中だよね。アリシアは私が塗るとして・・・ 「ヴェータ、背中に塗ってくれる?」 「なっ!ちょっと待て・・・・わ、分かった・・・けどその前の僕の背中を頼む」 少し驚いてたけど、まんざらでもないみたい。背中に満遍なく塗っておくと塗り残しが無いか もう一回・・・けど、ヴェータの背中もう少し触りたいし・・・後2回やっちゃえ 「随分と何回もするな・・・」 「・・・ヴェータの背中気持ち良い」 思わず抱きつきそうになるけど、アリシアもいるし我慢。塗り終わると今度はヴェータが塗る番 寝てから少し動きが無くて、首をかしげていると背中のストラップがはずせないみたい けどさ・・・もう、その・・・・あれだもん。外されたって私。恥ずかしくない 「ウェンディ、外すぞ?」 「うん」 背中のストラップを解くと、ヴェータの手が・・・ぬるぬるしてて、少しだけイヤだけど ヴェータの手が気持ち良い・・・背中を滑っていって。優しく撫でてくれて 暑いのに暖かくて気持ち良いなんて、多分だけど産まれて初めてだった 「はぁ・・・」 「塗り残しはないか?」 「んー・・・背骨の所・・・あぁっそこ・・・」 気持ち良い・・・本当はもう塗ってもらったけど、あと少し・・・もうちょっとだけ・・・ っあ!けどアリシアにも塗ってあげないと!ふぇ〜アリシア凄くきょとんとしてる!? 「ふぅ・・・ルナ〜魚いるか?」 「いるよ〜小さくて可愛いのが」 あれから少しして、私らは近くをプカプカ浮いてた。いいね〜生き返る ルナの要望で人形サイズから私の腰ぐらいにして、メディナと私で乗っかってるけど メディナもまんざらじゃないみたいだ。さて一泳ぎしてくるか。 「ルナ、もぐってくる!」 「はーい。気をつけてね〜」 「溺れないでよ?」 シュノーケルは無いけど、大丈夫だろうともぐると・・・すげぇ。綺麗な色の魚が うじゃうじゃしてる。本当にリゾート地って感じがするわ 「ごぼばぼが」 「何?ヤカリなんて言ったの?」 うわっ水の中だから声がスゲェ事になってる。まぁいいかな?いったん上がると メディナは浮き輪でまたちびちび泳いでた。やっぱ泳げねーのかな? 「メディナ溺れるなよ?」 「何?そんな心配しなくても浮き輪があるわ」 「およげねーんだろ?」 「泳げるわよ!もうっちょっと見てなさい!」 そういうといきなり浮き輪を外して、綺麗にクロールを・・・泳げたんだ。しかもすげー早い あっけど離れすぎじゃね?心配になっていたら、少しばしゃばしゃ暴れてる 「しょうがない。ルナ行くぞ」 「分かったよ、飛ばすよ〜」 こうしてルナが一気に飛ばして、私らはメディナの所に。泳げるけどスタミナねーのな ヘトヘトになったメディナをルナに乗せて、休んでるように言っておいても一回 潜ろうとしたら、メディナも潜りたいって・・・しゃーないか。ゴーグルをメディナに渡すと ルナと一緒に潜って、ちょうど良い所に潜ることができたみたいだ 「ごぼぼ・・・(綺麗だ・・・)」 魚の群れに中に入った、まるで人魚になったきぶんだわ。メディナも見とれている こりゃ良いもの見たわ。ルナは魚の一緒に泳いでるし絵本で見た人魚姫の再現みたいだ けどメディナはそろそろ限界みたいだ。そろそろ砂浜に戻るとしよう 「ごぼぼぼぼー(ルナー先に帰るぞ)」 「りょうかーい、私も後で帰るね〜」 「・・・・はぁ」 ウェンディ達がいるし、つまらない訳じゃないんだ。いや楽しい こうやってビーチバレーをするのも悪くないんだ。 ウェンディvs僕とアリシアだが、アリシアはほぼ戦力外で 僕vsウェンディなんだが。何だろうこの感覚 「むー・・・ねぇヴェータ?」 「何だい?」 「なんか物足りないね・・・」 そうか、物足りないのか理由は大体分かってる。ヒースだヒースは初めての友人だし こうやって遊んだりしたかったのかも知れないな・・・だが無い物を強請ってもダメか 「ただいまー、あっビーチバレー?」 「あら?お帰りなさい」 ヤカリ達が帰ってきた。メディナは少し疲れ気味だがまぁ、泳ぐのは普通よりも体力がいる メディナがタオルで体を拭いて、ビニールシートの上で少し寝てる 日差しが強いし、日焼け止めを塗っておけと言うとヤカリが手伝ってくれるようだ 「つかれたぁ・・・」 「なんだかんだで、メディナは子供・・・体力もあると言えないか」 「メディナ後ろ向け〜塗っとくから」 「うん・・・」 僕らはビーチバレーの続きを始める事にしたが、やはり物足りない気がする。 これでヒースがいれば、僕がウェンディのほうについてアリシアとヒースが組んでると思う。 「アリシア!行ったぞ!」 「はいっ!」 返すはいいが、如何せんパワー不足だな。アリシアは花よ蝶よと育てられた生粋の姫 遊びである程度は鍛えてるのか、受止めれないなんて事は無いから それなりに運動はできるらしいが、パワー不足はどうしようもないから僕が手助けだ 「行くぞー」 「わっヴェータ強いよ!」 少し強すぎた、ウェンディが慌てて返すと僕が反撃。これの繰り返しで 時々アリシアが危なく転びそうになる。これが心配だがそれほどアリシアはドジじゃない 何気なく打ち込んだつもりの玉だったが、ウェンディが取るのに失敗して転んでしまった 「ヴェータなんだか変だよ?何というか・・・」 「・・・少し機嫌が悪いのかもな」 ウェンディに謝っておくと、ちょうどお昼も近いし昼食・・・ヒースはまだ帰ってこないな 「爺さん達ロープを解くんだ、その程度では死なない!」 くそっ戦力不足してる!幾らなんでも船であの化け物は倒せないか、俺一人がハイドロユニット装備禁忌 何度もモリを撃ち込んで、ある程度ダメージを与えているのだが倒れる気配が無い 「くそっ!ただのクラーケンとぜんぜん違うぞ!」 「モリは後何発ある!」 「腐るほどあるぞい!よし見えた!」 また打ち込まれ、爆薬がクラーケンに・・・ダメだ、また大して威力が無い。 今度は剣で切りかかるのだが、腕が止めにかかる。切り裂けば再生してしまうが 再生できないようにすればあるいわ。切り裂いた箇所に沈みかけてたモリを突き刺すと再生は鈍っていた 「攻略法発見か!いくぞぉおおお!!」 「・・・今日は皆さんが好きなもの・・・」 ヒースさんは結局、お昼ご飯に帰ってきませんでした。がんばっていろいろ作ったんですけど・・・ 何だか少し寂しいです。皆で食べたかったから・・・ 「はぁ・・・」 「・・・アリシア、海の家で何か食べね?」 「えっ・・・イヤですか?」 「違うんだ、ヒースにも食べてもらいたいんだろ?」 ヤカリさんが言ったことで、少し戸惑ったけど頷くと。皆がお皿やコップを片付けて 私もお弁当を仕舞うと。停止魔法で腐らないようにしておいて、海の家まで行く事に 「僕もヒースと一緒が良かったしな、ちょうど良い」 「海の家って妙に高いよね〜」 「金あるの?」 「大丈夫でしょう?金はあるらしいじゃない」 ちょっと注目を集めてるけど、こんなに団体じゃしょうがないですよね・・・ メニューを見ると人気のありそうなもの・・・カレーやカキ氷、焼きトウモロコシにラーメン 焼きそばやうどん、焼きいかにたこ焼き。おにぎりやハンバーガー、フライドチキンにフライドポテト 「ふむ、いろいろありますね?」 「あぁ・・・アリシア?期待するなよ?」 「そうだよ?例外はあるけど海の家で大量生産だからね?」 「ウェンディとヤカリは食べた事があるのか?」 二人が言うには、大量生産で雰囲気を楽しむから美味しいかは微妙・・・らしいです まぁ期待しすぎず。フライドチキンとカレーを頼んでヴェータさんはカキ氷とラーメン ウェンディはフライドポテトとハンバーガー、メディナちゃんはピザ。でヤカリちゃんはたこ焼きとうどん 最後にドリンクを選んで、注文を頼むと凄い早く・・・えっ何で?? 「大量生産、作り置きしてるんだよねーこれが」 「そうなんですか・・・頂きます」 「むぐっ・・・むっ?スープは美味しい。麺は伸び気味だが」 「あっこれ、シーフードバーガーだね。具が新鮮・・・」 「このピザ生地はふにゃふにゃだけど、具は良いわ。」 「うわったこ焼きマジ美味い!!」 「へぇ、ヤカリがほめるなんて珍しい」 ヴェータさんのラーメンは魚介類でダシを取っているようで、ウェンディのハンバーガーやメディナちゃんのピザ 材料が取れたての海の幸で、私のカレーにもシーフードが入っていて中々・・・ 「皆、このたこ焼きだけ何かすげーぜ?」 「それじゃあ少し・・・本当だ・・・」 「これだけ本格的だな?」 「あー・・・これ、車で世界を旅するたこ焼き職人の伝説?」 「あっ聞いた事あるよ!」 「何よその変な伝説は」 ウェンディのお話によると、ワゴン車に乗った旅人がたこ焼きをいろんな所に広めてるらしく それで美味しいんじゃないかとの事です。このたこ焼きと同じぐらい他もおいしければ・・・ 「よし、ラムネ飲もっ!」 「その瓶、形が特殊ですけど・・・」 「あぁこれ、ウェンディなら分かるんじゃね?」 「私も分かんないよ、けど綺麗だよね・・・んっ?これどうやって開けるの?」 私も興味本位で頼んだけど、形が特殊で・・・どうやら蓋の凸で入り口を押すと出るようで ヤカリさんは簡単にやってるし私とウェンディも 「きゃわあああ!?」 「ひゃああああ!?」 いきなり飛び出して、私とウェンディは炭酸飲料まみれに・・・ヤカリさんはアチャーと言う様に 手を当ててみていると。ヤカリさんのだけはそんなに噴出してない・・・ 「な、何でなの!?」 「力強く抑えないと噴出すんだよ、しばらく収まるのに時間がかかるんだ」 うぅ・・・ヴェータさんはウェンディの顔をもう拭いてる・・・ 「ヴぇ、ヴェータだめっ!恥ずかしいよ!」 「甘いな、サイダーみたいだ」 ヴェータさんがほっぺた舐め取ってる、周りの人の注目を浴びてるし、何だか見てて恥ずかしい・・・ ちょっと目を背けて・・・けどもう一回向くと、最初だけで後は指で掬って拭いてました 「熱いなぁお前ら・・・」 「ヴェータとウェンディは暗黒帝国じゃ有名だったしね〜、シスコン一筋だと思ったのに」 少し少なくなったラムネは、ぬるいけど綺麗・・・ってあれ?飲めない・・・ けど飲む時、突起があるのを見てこれに引っ掛ければ良いのに気づきました 「冷えてたら美味しいでしょうね・・・」 「冷えてたらなぁ・・・」 そんな事をぼやきつつ、食べ終わったから戻ると、ヒースさんはまだ帰ってきていない 残念ですけど、もう少し待つとしましょう・・・ 「ふぅ・・・」 クラーケン退治は成功、だが最後に自爆して回収はできなかったのが心残りだ。 もうすっかり夕暮れだしパラソルに近づくと、心配なのは片づけで困って・・・ 「あっヒース!皆ヒース帰ってきたよ〜!」 帰ってみるとまだ皆、遊んでいて片づけで困っていないようだ・・・よかった さて、早速だが片付けるとしよ・・・何だろう? 「ヒース!そのだ・・・今度からこういうのは、皆で手伝わせろ」 「み、皆?」 「皆ヒースがいないと物足りねーんだ」 「ヒースさんっ!!」 アリシアにいきなり抱きつかれて、少し戸惑ったが抱きとめてから下ろすと ちょっと申し訳なくなった。皆何だか楽しめなかったみたいだ 「ヒース、あんた一人で何とかできるにしても、私達はヒースと遊びたかったのよ」 「ヴェータだって私だって物足りないって、少し愚痴ってたしね・・・」 「ヒースさん!もう一泊して明日はヒースさんも一緒です!」 何だか嬉しかった・・・前といい、皆には迷惑をかけてしまったな。明日は皆と一緒に思いっきり遊ぼう!! だがその前に、今日は報酬で良いものが手に入ったんだ・・・クーラーボックスを下ろした 「何それ?ジュースでも貰ったのかしら?私ならまだしもヒースの見た目で?」 「報酬で良いものだ。漁で取れた新鮮な魚介類だそうだ」 クーラーボックスの中には、報酬としてもらった魚介類が入っていて。皆ビックリしてた 他にも次元層にしまってるし、夕飯はシーフードバーベキューだ 「よっしゃ!お昼と違ってご馳走だな!」 「お昼どうしたんだ?あっ弁当箱・・・」 「ヒースさんと明日食べます!お弁当は次元層で保管しててください」 「さっ、バーベキューセットだしなさい!組み立てないと日が暮れるわ! 「炭は無いのか?無いなら作っておくぞ!」 「炭はあるから火起こしお願い!」 「今日は本格的に海って感じだったね!」 さて、リゾーティアで1日目は無駄に終わらせてしまったが、明日は皆で楽しもう・・・ あのクラーケン、2度目の出会いで少し気になるが今はどうでもいい さっ野菜から焼こう、牛肉やらもシーフードじゃないがバーベキューなんだし焼いてしまおう 「肉も?こりゃ腹いっぱい食べれそうだ」 「そうだ、ラムネ買ってきます!」 「気をつけてね、ヴェータ火もう少し強くても良いんじゃない?」 「あぁ、火力を上げよう!」 野菜から初めて、エビやイカや魚、全部最初から切ってあってありがたい 取り皿にタレを入れて配り、後はフォークやら色々と渡して準備はバッチリだ 「たくさんあるし先に食べてても良いぞ?アリシアの分は俺が守る」 「分かった、それじゃあ頂こう」 「おう!いっただっきまーす!」 「ヤカリは凄いから皆気をつけてね?」 箸でヤカリが玉ねぎやらを取ると、今度は魚介類を狙ってエビ・イカ・タコを掴んで皿に放り込む メディナも好物なのか魚介類を確実に取って行く。ここに肉を投下すると争奪は激しさを増してた 「ちゃんと食べるんだぞ?ウェンディほらアーン」 「ありがと、あ〜ん♪」 まぁ良識がある取り合いで、それなりに数は残してる。ペルソルナが落っこちたのを寸前でキャッチするし ヤカリのほうが分はあるが。メディナはそんなに胃は大きくないしまぁあれでいいのか? 「うめ〜・・・ヒースのクラーケン退治も無駄じゃなかったな?」 「そうね、皆で行けばもっと貰えたかしら?はぐっ・・・この魚、新鮮で臭みが無いわね」 皆満足してるみたいで・・・アリシアが帰ってきた、アシリアの分は取っておいたし アリシアに手招きして取り皿を渡そうとすると、その前に皆に何かを配っていた 「はい、これヒースさんの分です」 「これは?」 「ラムネって言って、蓋を押すと中のビー玉の栓が外れるんです」 なるほど、と栓を押すと・・・ブシャっと音を立てて、俺とアリシアに飛び散ってしまった 水着だから良いが、炭酸ジュースまみれになってしまった・・・が 「ふふっ・・・あははは、何だか可笑しいです!」 「俺もさ、アリシア海に行こう、洗い流すぞ」 海にアリシアを引っ張ると、皆がすぐに帰ってこないと食べつくすという、それは困るな アリシアとさっさと海に入って炭酸を流さないと! 「わがまま良いですか?ヒースさん飛び込みましょう!」 「あぁ、捕まってろよ!」 アリシアを抱えて、海に飛び込むと少し冷たいが、それが逆に気持ちよかった・・・ 明日は楽しいだろうな、そう確信しつつさっさと海から出て、俺たちはバーベキューに戻った。 続く