抱きしめて! 私が――イクまで!!  その1  伊万里更乃は非常に困惑していた。  今朝登校してきたら下駄箱には一通のラブレター、ここまではよくある話である。  ここサイオニクスガーデンは超能力者を育成する目的で設立された教育機関であり、そ こに通う生徒はすべからく何らかの特殊な能力を持っている。高等部二年の伊万里もまた そんな力があり、彼女の場合『自分と他人の精神を入れ替える能力』を持っている。  伊万里は幼いころ事故にあい、助かりたい一心で実の妹と精神を入れ替えている。現在 伊万里更乃という女の子の身体には伊万里白乃という男の子の精神が入っているのだ。  長い桃色の髪、小柄な体とそれに反比例するようなスイカ級巨乳を持ち、童顔で男子の 評判は非常にいい。しかし心は今でも男のものである。  そんなわけで最近化粧に興味を持ち始めていたりするという事実はともあれ、男に好か れても嬉しくはないのである。  なのでなるべく相手を傷つけずにどうお断りしようかと考えながら、手紙にあった校舎 裏にやってきた。時間は放課後、この時間はこの校舎は使われておらず人の気配はない。  暫く待っていると息せき切って誰かが駆け込んでくる。  現れたのは同じ二年の蓮宮律、男子にしては低めの身長で透き通るような白い肌、切れ 長の瞳は赤く、髪を伸ばしていれば女に見間違えるかもしれない整った顔立ちをしている。 「ご、ごめん、待った? 午後の授業がちょっと延びちゃって」  息を切らせながら蓮宮の顔は上気している、急いで駆けてきただけでないのは明らかだ。 『あの!』  二人の声が重なる、ビックリして互いに口を閉ざす。先に続けたのは蓮宮のほうだ。 「手紙…読んでくれたかな?」 「う、うん…」 「へ、返事は!?」 「えっと…その…」  赤くなってもじもじする、その反応に手応えを感じたのか、蓮宮の心臓はさらにバクバ クと節操なく鼓動を高めている。対して伊万里はというと、あんまりにも真剣で熱心な眼 差しを受けて、簡単には断れないかと考えている。  そんなわけでもじもじ、ってきみら中学生かっ。 「えーいまどろっこしいわね!!」 「な、なに!?」  突然上げられた第三者の声にビックリして伊万里は周囲を見回すがそれらしい姿は見え ない。 「あそこだ!」  蓮宮が声の上を指差した。見上げると校舎の屋上に人影が見える、声の主はそのまま屋 上からトオッ! と掛け声を上げて飛び降りた。落ちていく途中にその姿は掻き消え、服 だけが落下してくる。  そして当の本人は二人のすぐそばに降り立っていた、…全裸で。  彼女の名は新宮路美砂、テレポート能力を持った高等部二年の女子である。ただしその 能力が及ぶのは生物に対してのみであり、服などは元の場所に取り残されるのである。な ぜかツインテールにしているリボンだけは残っているが。  そんな美砂は全裸のままで決めポーズをとった。 「ご存知ないのかしら? 私こそ超能力キューピット、ミサミサちゃんよ! チラッ☆」 「チラじゃねー! モロだよ全開だよビラビラまで丸見えだよ!?」 「んもー卑猥な人ね、それに私ビラビラじゃないわよ」  そういいながらミサミサは茂みの奥に指を当てて横に広げて見せた。 「卑猥はお前だあああ! くぱぁすんじゃねええええ!!」 「そんな事いいながらも体は正直なよーね」  見やると蓮宮の股間はあからさまに膨らんでいる、痛いところを付かれて動揺する。 「ばっ、ちげーよ、これはアレだよ生理現象だよ!? そんなことよりお前二年の新宮路 だろ、何しにきたんだよ!」  愛の告白を邪魔する突然の闖入(珍乳?)者に対して、蓮宮は至極真っ当な問いかけを する。一方伊万里はあまりの展開についていけずおろおろするばかりである。 「何って、そりゃ私キューピットだしー、愛の橋渡し?」  猫なで声でぶりっ子する全裸の少女というのも如何なものか。 「一部始終見させてもらったけど、察するに貴方この娘と付き合いたいんでしょ?」 「そ――それがなんだ」  ストレートな言い掛けに思わず耳まで赤くなって身を仰け反らせる。 「でも残念ながら彼女はそんな気ないみたいよ?」 「なっ――」  ばっさりと気って捨てられガーンとショックを受ける、ギギギと首を鳴らして蓮宮は伊 万里の方に顔を向ける。ただでさえ白い顔は真っ青になっている。顔を向けられた伊万里 の方はドギマギしながらも顔を伏せて赤くなった顔を下にむけてまたもじもじしている。 「ほ、ほんとなの…?」 「えっと…その、ごめn――」  んなさいと続くはずだったその言葉は、しかしミサミサによって阻止された。 「だがしかし、それ以上先は言わせないわ! 本人が望んでいようといまいとくっ付ける のがこの超能力キューピット!」  お前は何がしたいんだー、と二人が心の中で考えを共有する中、ミサミサは伊万里を後 ろから羽交い絞めにする。 「な、なんですかー、やめてくださいー」 「いい! 女ってーのはね、男の期待に応えてこそなのよ、そして――」  ミサミサの体が薄っすら輝く、ミサミサは伊万里を羽交い絞めにしたまま一歩先に再び テレポートしたのだ。 「据え膳食わねば男の恥なのよ!!」  そう言いきるミサミサの前には、生まれたばかりの姿を晒した伊万里がいた。 「きゃあああああああああああああああ!?」  およそ中の人が男だとは思えない桃色の悲鳴が校舎裏にこだました。  その2 「やぁー、やめてくださいー、離してー!?」  半泣きになりながら必死に大事な部分を隠そうとするが、羽交い絞めにされている上に ぶるるんと溢れ返った胸を完全に隠しきれるわけでもなく、かえってエロイ姿になってし まう。 「いやー、前々から思ってたけど、ホントにでかいわね、いずもっさんも相当だけど、コ レには負けるわぁ」  そういいながら胸を弄り揉みしだく。 「ひゃ、あう、や、やめてー」  伊万里の胸はミサミサの手の動きに合わせて柔軟に形を変えていく。 「ここまでいくといっそ引くわね」 「だ、だったら離してくださいー、ひゃう!」  ミサミサの指先が乳首を摘みあげる、そのままくりくりと突端を刺激を続ける。  伊万里の巨乳は男子のみならず女子の間でも噂と羨望も的であり、着替えなんかの時に 他の女の子に冗談交じりに触られたことはあるが、こんなに執拗に攻められたことは初め てである。巧みなミサミサの攻撃を受けて伊万里は声を押し殺して身を震わせる。ヘソの 下あたりがきゅんとなり、身体から力が抜けてくる。 「でも、男の子はやっぱり大きい方が良いみたいよ、ほら?」  と、視線で蓮宮を指す。彼を見た伊万里は絶句した、蓮宮はいつの間にか自分の物を取 り出し、息を荒げてシゴいていたのだ。 「きゃあああああああああああああああ!?」  再び桃色悲鳴が木霊する、しかし蓮宮の動きは止まらなかった。嫌われるかも知れない、 というか絶対に引かれるだろうと分かっていても、彼はその手を止めることが出来なかっ た。大好きな相手が目の前で全裸になり、しかも胸を弄り回されているのだ。別に好きな わけでもない新宮路の裸にすら反応する愚息を抑えることなど出来ようか、否! 不可能 である!! 「はぁ…はぁ――くっ」  蓮宮はさらに激しく擦る、眼前ではいまだミサミサが伊万里の溢れ返った巨乳をこねこ ねと弄んでいる。  蓮宮が伊万里に引かれた理由は様々ある。顔は間違いなく可愛い、非常に好みである、 また性格も穏やかで色々と気のつくところがあるし。  だがそんな事は実はそれほど大きな比重を占めているわけでもない、伊万里を見たもの が必ず惹かれるもの、それは間違いなく胸である、おっぱいだ、なだらかというレベルを を完全に天元突破したそのスイカ級の巨大な峰である。蓮宮もまたその口であり、おっぱ いに惹かれて好きになり、おっぱいに恋をした。  もちろん彼女の内面も好きだ(男とは知らないけど)、でもやっぱりあの凶悪でけしか らん物体を自分の物に出来ればどんなに幸せなことか。  蓮宮君もやはり男の子なのよ。 「なに〜、ここまで来てオナニーだけで満足なの?」  突然かけられたミサの言葉にビクっと身体を振るわせる。  ガン見していたおっぱいから視線を上げてミサミサの顔を見る、その顔は実に愉快げに 笑っている。 「男ならやってやれ、よ!」  卑猥な形に握られた手を突き出し、ミサミサは小悪魔の表情で蓮宮の最後の理性を奪い 去った。  うおぉぉぉぉぉ! と叫び声を上げて蓮宮は伊万里に飛び掛る。  ミサミサはひらりと身をかわし、取り残された伊万里はその勢いに負けて押し倒される。 「やぁ、痛い!」  蓮宮は乱暴に伊万里の胸を鷲づかみし、そのまま力の限り揉みしだく。指が完全に見え なくなるまで埋没し、今まで感じたことのない重量感のある感触に蓮宮は夢中になった。  加減を知らない行為に、すでに半泣きだった伊万里はぼろぼろと涙を流して痛みを訴え た、しかし蓮宮に届いてないのか全くやめる様子はない。  暫く夢にまでみたおっぱいを堪能した蓮宮は、自分の股間でビクビクと跳ねるモノを片 手で掴んで胸に押し当てた。 「おぉ、きもちいい…!?」  柔らかですべすべの乳房にこねくりまわすように擦り付ける、あまりの心地よさにその ままいってしまいそうになる。蓮宮はそのまま先端と先端とを触れ合わせる。 「ひゃふッ!」  熱を乳首に感じて思わず伊万里は声を上げた。その反応に気を良くしたのかさらに激し く乳首を刺激してくる。 「はぁはぁ…っ、もっと全体で…」  息を荒げて乳首から真っ赤に腫れた先端を離す、名残惜しそうにカウパーが糸を引いて きらめく。次に伊万里に馬乗りの形で圧し掛かり、胸を両手で掴んで挟み込む。そうする と平均よりも大きいぐらいの蓮宮の物が完全に見えなくなる。  すげぇと感嘆の声を上げて蓮宮は腰を胸に振付ける。腰を振るたびに胸が激しく波打ち、 とろけそうな股間の刺激と、視覚から得られるエロさにさらに腰を動きを激しくする。  伊万里の胸は想像していた以上に気持ちがいい、自分の物とは大違いだと思いながら、 両手の圧迫を強めて胸をさらに犯す。 「――もう、イク!」  もう限界だとばかりにビクビクと悲鳴を上げる物から突き上げられ、いっそう動きを激 しくし、ビクンビクンと痙攣しながら射精する。 「ひぅ!」  胸元によりいっそうの熱くねっとりとした感触を感じ、小さく悲鳴が上がる。  蓮宮は細かく腰を動かして最後の一滴まで胸にしみ込ませ、孕ませるぐらいの気持ちで 射精の余韻に浸っていた。  その3  完全に出し切るとゆっくりと手を離して立ち上がる。  伊万里は顔を手で覆い泣き伏せている。そのすぐ下で重力に反して盛り上がる双丘の間 には、先ほど放たれたばかりの白濁した精子が小さなカルデラを作っていた。  その様によりいっそう興奮した蓮宮は、いまだ収まりきらぬ物を持て余して伊万里の身 体を隅々まで視姦する。  やがてその視線が一所にとどまる。薄い桃色の茂みの下に隠された秘境、女の子の秘密 の場所である。  取り憑かれたようにその場所を凝視し、のろのろと手を伸ばす。その異様な気配を察知 して伊万里は顔を上げた。 「ひっ!」  ついに蓮宮の指先が触れ、伊万里は激しい悪寒と恐怖を感じる。 「そ、そこだけはダメですー!」  必死になって相手の手を振り払おうとするが力が入らない、逃げ出そうにも腰が抜けて しまっており身動きが取れなかった。  そのことに伊万里は更なる恐怖を感じる。  彼女の身体は元は妹ものだ、自分が助かりたい一心で瀕死の身体から抜け出して妹の身 体を奪ってしまった。仕方がないことではあるのだが、白乃はその事に強い罪悪感を抱い ていた。女として余りにも溢れ返った魅力的な身体に育った妹の体に戸惑いながらも、し かしその妹更乃の身体は汚すことなく大事にしたい。それが罪滅ぼしになるのではないか と、そう考えてもいた。  それが今穢されようとしている。  白乃の心も、更乃の身体も、そのどちらもが許していない相手、ただ欲望だけをむき出 しにした男によって白乃の心は踏みにじられ、更乃の身体は犯されようとしている。  それだけは絶対に阻止しないといけない。 「お、お願い、それだけは、他のことなら何でもするから!」  必死になって懇願する、相手の同情を引くために可能な限り哀れに見える表情すら作っ てみせる。しかしそれが逆効果になるとは、女の身体で過ごしてきた伊万里には分からな かった。 「ひぐっ、あっ!?」  それまで表面をなぞっていただけだった指が中に進入してきた、蓮宮は人差し指を突き たて、ゆっくりと出し入れする。 「いやぁ、ひぅ、やめ!」  細い指一本だけであるのに、伊万里の中はもう満タンと言うように狭く、きゅうと締め 付けてくる。白乃の心に反して、更乃の体は刺激に対して素直な反応を示す。  もし蓮宮の乱暴なだけの行為だけだったならばこのような反応はなかったことだろう。 それはつい先ほどまで行われたミサミサの的確な愛撫によるものが大きい。  出し入れされる蓮宮の指が愛液できらきらと光る。  指を抜くときゅーっと切なそうに締め付けて離さないようにするが、きゅぽっと小さく 音と立ててそのまま引き抜かれた。  抜かれた瞬間ビリっと電流が走るような刺激を脳に受け、伊万里は声も上げることが出 来ずに軽くイッてしまう。  感じていることを必死になって否定しようとする。  そんな伊万里の思いを汲み取ることなく、蓮宮は怒張した屹立を押し当てる。その熱い 感触に恐怖し、伊万里は最後の抵抗を試みる。 「お願い、やめてぇ…このか、身体は妹の――」  しかしその言葉は最後まで続けられなかった。蓮宮のモノは処女幕の小さな抵抗を物と もせず、狭い膣内の奥深くまで一気に突き上げられた。 「――あ…あぁッ」  きゅっと目を閉じて痛みに耐える、悔しくてさらに大粒の涙を流す。妹身体を守れなか った、そのことが悔しい、無力な自分が情けなくさらに涙があふれる。  身体の痛みがそのまま心の痛みとなって白乃を侵食する。 「痛ッ! あ、やぁ、ひぐ」  悲痛な伊万里の声を無視して、蓮宮はゆっくりと抜き差しする。  狭い、熱い、気持ちいい。蓮宮はだたそんな快感をむさぼって腰を動かす。伊万里は先 ほどまで感じていたような快感は一切なく、痛みと悔しさしか感じていない。  そんな一方的な行為はさらに激しさを増し、ぱんぱんと大きな音がなるほど腰を激しく 打ち付ける。 「ひぐっ、ひっ、あっ」  蓮宮の動きにあわせてただ小さく悲鳴を上げる。  伊万里には永遠と思えるようなそんな悲惨な行為は、しかし時間にしてみれば3分も続 かなかった。  蓮宮は先ほど出したばかりであるにもかかわらず、また絶頂を迎えようとしていた。 「イク、イクイクッ!」  無意味に連呼する、さらに激しく膣内を犯し貪る。 「あっ、あぐぅ、あ――中はやめて!」  だが蓮宮にはもう伊万里の声は届いていなかった。射精の感覚が脳を突き抜ける瞬間、 本能の赴くまま相手を孕ませるため、精子を一番奥に届けるために腰を強く押し当てブル ブルと痙攣する。 「だめええええええええええええええ!!」  伊万里の声が虚しく木霊し、大量の精子がドクドクと子宮に注ぎ込まれた。  ずるりと陰茎が引き抜かれる。  少し遅れて伊万里の奥から赤く染まった白濁した精子があふれ出してくる。  蓮宮はここちよい疲労を感じて伊万里の胸に顔をうずめた。  伊万里は虚しさに包まれている。悔しい気持ちはとうに失われ、怒りも悲しみもどこか に置き忘れたようにただ放心していた。  何も出来なかった…失ったものはもう戻ってこない、妹更乃の身体は永遠に穢されてし まったのだ。  蓮宮はそんなことを察することもなく、胸に埋めた顔を動かす。  鼻先にぴんと立った乳首があたる。無意識にそれを口元に運び吸い上げる、舌の上で転 がして軽く歯を立てる。  そのたびに伊万里の身体はピクピクと小さく痙攣する。しかし今まであったような拒絶 の言葉はなく、伊万里はただ無言でその行為を受け流していた。まるで身体と心が剥離し てしまったかのように感じる。  蓮宮は胸の愛撫を続ける、そうするうちにまたムラムラと性欲がよみがえり、再び勃起 した。  まだ、惨劇は終わっていない…  その4 「いやーすごいわ、二回出してもまだ元気だなんて、若いって良いわねー」  蓮宮を一時の享楽に、伊万里を絶望の淵に追い込んだ当のミサミサは、満足げにうなず いた。 「まだ続きそうだし、もう少し見守ろうからしらー?」  そう口にしてミサミサはその場に暫く残る事になったが、彼女はそのことを後に後悔す ることになる――  ――それはまた次のお話。 続け