ヒースSS外伝 魔王と騎士王のバレンタイン 「それじゃあ、がんばりましょうアゼイリアちゃん!」 「あぁ…頼むレヴィア、お前だけが頼りだ…」 ここは暗黒帝国のレヴィアのプライベートキッチン、厨房ではコックさん達の邪魔になるとこっそりと 隠し部屋に作ってもらった厨房である。そこにいるのはエプロン姿のアゼイリアとレヴィア 「初めてだからお手柔らかに…」 「大丈夫ですよ、意外と簡単ですから」 この奇妙な光景の始まりはバレンタインにあった、この好きな人にチョコを渡す日として広まった日に アゼイリアは困っていた。チョコを作ろうと思ったが経験がないのだ。城の中で厨房なんて使えば 確実に邪魔者が現れる、主に青髪の魔法使いである。確実に青髪の魔法使いのなのだ 「身支度は完了ですし、後は作るだけですね!」 「あぁ…作れるかな?」 「大丈夫ですよ! 熱意があれば作れます!」 レヴィアの後押しを受けて、アゼイリア女王による初めてのバレンタインクッキングがついに始まる 「ホワイトチョコのトリュフ、真っ白な色が純粋なアゼイリアちゃんみたいで良いですね〜」 「あはは…純粋か、レヴィアの方が純粋だと思うがな」 目標はホワイトチョコのトリュフ、材料はすべて揃い後は作るだけであった まずチョコを細かくするのだが、アゼイリアがこの時に取り出したのが… 「あ、アゼイリアちゃん?」 「こ、細かくするんじゃ…」 「砕くって言っても… ここで真っ先に問題行動に出た、よりによってまな板で叩いてチョコを叩き壊そうとしていた ビニール袋に入れるあたりは良かったが、それではダメとまな板をレヴィアが取り上げた 「すまん初っ端っから…」 「えっと、アゼイリアちゃんは剣が得意だし包丁で刻んだほうが良いかも」 「なるほど、包丁か…それじゃあ」 今度こそ大丈夫とレヴィアが安心していたが、アゼイリアの包丁はあまりにも剣に近かった。まずチョコを上げて 次に包丁で目にも留まらぬ連続斬り、もちろん板チョコが切り刻まれたがその細かく刻まれたチョコは風になった 「きゃっ!」 「レ、レヴィア…またやってしまった…」 そのまま刻まれたホワイトチョコはレヴィアにかかり、雪にまみれた様なレヴィアがそこにいた アゼイリアがレヴィアからホワイトチョコを払い、しょんぼりと謝るとレヴィアが謝らないでと頭を横に振る 「気を取り直して、チョコを刻んだらこの沸騰しかけの生クリームと混ぜます」 「あぁ、熱っ!!」 「アゼイリアちゃん!? あぁ大丈夫ですか?」 「あっレヴィア…」 この時、取っ手ではなく適当になべを掴んだが為に指が生クリームに入り、あわてて手を離したアゼイリアに レヴィアが驚いて手を取ると、一番熱くなったであろう生クリームに入った人差し指を口に含んだ 「んっ…もう大丈夫だ…」 「びっくりしました…さて、続きです」 こうして生クリームをチョコレートと混ぜて、滑らかになるまで掻き混ぜたら少しだけお酒を加え 「あっ待ってアゼイリアちゃん大さじ1ぱい程度でいいの!」 「えっあっすまん半分ぐらい入れてしまった!」 と言うわけで1からやり直しになった。失敗した分は後で何かに使うとレヴィアが貰い受けると またなべに生クリームを入れて火をかけて沸騰を待っていた。 「………」 「あはは、初めてなんだからしょうがないですよ。慣れれば上手に…」 「時々思うんだ…私って女らしくないのかもしれないって」 チョコレートを刻む所だが、そうする前にアゼイリアはため息をついて包丁を置いてしまう。 落ち込み気味の声にレヴィアが困ったように、慌てるようにアゼイリアの隣で話を聞く事にした 「どうしたんです? 突然そんな…」 「こうやって菓子も作れない、王として騎士として…今までその事に専念して…」 また小さくため息をつくと、今度は目に涙が浮かびしょんぼりと、包丁でチョコを刻もうとするが 力がこもっていないからか途中で止まり、それ以上は包丁が進まず刻めずにいた 「年頃の女らしくなくて…そのくせ、食べ歩きは好きで城を抜け出して…男みたいだな」 「アゼイリアちゃん?」 「けどレヴィアは魔王と呼ばれてても、女らしくてしぐさも可憐で…魔王の異名とぜんぜん違う」 うらやましい、その言葉こそ出なかったがほぼそれと同じで、レヴィアがますます困っていた アゼイリアはやっとほんの少しだけ、チョコレートを刻んでまた弱弱しくチョコに包丁を入れる 「まるでお姫様みたいで…私よりも年上だけど、私の方がかわいげだってないし…」 「えっと…その…」 「こんな厳しい女王では何時かジェラードも愛想が尽きないか…怖い…」 「そんな事無いです!」 戸惑っていたレヴィアだがこの時だけは、はっきりと強く言葉を出した。アゼイリアも少しだけ驚いたか 涙のたまった目でレヴィアのほうを向いた。包丁はチョコレートから離れてまな板の上で眠っている 「ジェラード君のことは知ってますけど、そんな人じゃない…私はそう思います」 「レヴィア…」 「そんな生半可な気持ちで、復讐を捨てるような人じゃありません。抜けてる所もあるけど野心に満ちてました」 レヴィアの目は何時もの優しいものから、ほんの少しだが強く。引き込まれるような赤い瞳のそこには 意志の強い現われが見えた。それからバンダナを被ったアゼイリアの頭を優しくなでていた 「その野心を消しちゃったんですもの、アゼイリアちゃんが可愛くないわけない!」 「本当か…?」 「はい、私が保証します! それにアゼイリアちゃん」 また何時もの優しいぬくもりに満ちた瞳に戻ると、瞬きで落ちてしまった涙を指で拭った 「何もお菓子が作れたり、おとなしいのが女の子じゃないです」 「………」 「アゼイリアちゃんにはアゼイリアちゃんの、女の子の魅力がありますもの」 じっと見つめるアゼイリアに、レヴィアは優しく微笑んでアゼイリアの事を喋りだした 「アゼイリアちゃんは立派です、お父様やお母様の死を乗り越えて王としてがんばって」 「ん…」 「自分は女の子らしくない、それは女王としてがんばって来たからそう思っちゃんです」 また瞬きで涙を流すアゼイリアに、泣かないでと涙を拭うとギュッとアゼイリアを抱きしめた 「けれどアゼイリアちゃんも、ステキな女の子でもあるんです…だから自信をもって」 「本当に私も女らしい所があるのか…?」 「はい、アゼイリアちゃんは何時もとっても可愛いですから」 「ありがとう…ちょっとだけ安心した…」 やっと笑顔を取り戻すアゼイリアであったが、二人はすっかり忘れていた。火をつけたままだという事を 生クリームが沸騰するどころか蒸発してる事を、そして気づいてやっと火を止めたのでした 「あはは…生クリーム二回もダメに…」 「やっぱりお菓子作りは苦手だな…」 「ふふっ何事も経験、気を取り直して次です!」 鍋を一度洗い、また生クリームを温めるとアゼイリアも慣れたのか、チョコレートを手際よく刻み込んで ボールの中に入れて鍋が沸騰すると、近くにあったミトンの鍋つかみで沸騰するのを待っていた 「手際が良いですね、覚えようと思えば上手になれますよ」 「レヴィアの指導のおかげさ…今度こそ成功させないと」 そして沸騰してきた所で火を止め、ボールへと生クリームを移すとチョコレートと 生クリームを掻き混ぜた。手際のよさにレヴィアは関心気味だった 「その調子です、ボールの外にはじかないように気をつけて」 「分かった」 ぬるくなり始めた所でお酒を加え、掻き混ぜて冷やしながら時々に掻き混ぜてを繰り返す 冷えるのは時間がかかるが、魔法でカバーしてしまえるのがレヴィアの強みだったりする 搾り出せるほどの硬さになると今度は絞り袋の出番である。滑らかな硬さの生チョコを絞り袋に入れ 「こういうときって魔法が便利なんですよね♪」 「どれぐらいの大きさで出せば良いんだ?」 「大きさは一口サイズ程度です」 「がんばってみる」 薄く半透明で光沢のある紙、クッキングシートの上に少しだけ多いかもしれないが、一口サイズに出して それを10個ほど作るとそれを、手のひらで丸めるのだがこれが難しいようだ 「うっ…むぅ、難しい」 「泥団子って作った事あります? あれを思い出してください」 「泥団子か…流石に無い、あっても忘れたかな」 なかなか綺麗にならず、悪戦苦闘するアゼイリアの横でレヴィアが見本を見せると、見よう見まねで アゼイリアも転がしてみると、一人でやっているよりはマシな形になってきた。 「その調子です、コーティング用のチョコを溶かすけど、こっちは難しいから私がやっても良いですか?」 「すまない…けど今度するときの為に見ておきたい」 完全な丸ではないが綺麗な形の丸を作りつつ、アゼイリアがうなずくとレヴィアはまず鍋に水を入れて それからコンロを魔道式へと変化させ、水をすさまじい速さで温めていく。 「ここでは50から60度のお湯で、チョコを湯煎します」 「ゆせん?」 「お湯で温めて溶かすんです、見ててください」 次に耐熱ボールに砕いたチョコを入れて、鍋の中にいれるとヘラでゆっくりと掻き混ぜる。 レヴィアがぶつぶつと呪文をつぶやき、しばらくするとボールを取り出した。 「なるほど、鍋にボールを入れて溶かすのか」 「次に水で冷やします」 「冷やす? そのままではダメなのか?」 「ダメなんです、チョコレートって温めるだけだと濁っちゃって」 よく見るとチョコレートは本来の白と違う色で少し白く濁っていた。これが普通のチョコレートの色なら 目立ってしまうだろう。なるほどとアゼイリアは作業をしながらその様子を見ていた 「だから二回ほど暖めるんですけど、温度調整が面倒なんですよ」 「レヴィアは慣れてるから大体分かるのか?」 「魔眼…ではないけど、これも魔法で温度を見てるんです」 「レヴィアはすごいな、魔法を料理に使いこなしてる…」 「ストゥリガさんやウィズラド…ううん、魔法を使える料理人さんなら多様するでしょうね」 そしてまだ熱いのは変わらないが、先ほどよりは少し温度が下がったお湯でチョコを湯煎すると アゼイリアも作業を完了して10個ほどの白いまん丸としたチョコレートが並んでいた 「ちょっと熱いかもしれないけど、次は手のひらにチョコをつけます」 「あっ待ってくれ手を洗う」 少しだけ甘くベタベタの手を洗い、手を綺麗なタオルで拭くとレヴィアがアゼイリアの手のひらに 熱い…になる前の心地良いような熱さのチョコレートをつける。 「固まっちゃう前にその丸めたチョコをコーティングしてください」 「さっきと同じ感じで大丈夫だろうか?」 頷くレヴィアによしっと、アゼイリアは素早く丸くなった白の生チョコの上に、白いチョコレートをコーティング 雪だまを思い出すような可愛らしい丸に仕上げると、それを置く場所をどうするか少し困っていた 「この上に乗せてください、それを転がせば完成です♪」 「粉砂糖か? なるほどこれなら白いままだな」 普通のチョコならココアパウダーだが、ホワイトチョコなのだから白いままでないと意味がない。 まるで雪のような粉砂糖の上を、本当に雪だるまのように転がりついにトリュフがひとつ完成した 「できた…よし、次だ!」 勢いに乗って、そのまま残り9個もコーティングを終えると、綺麗な10個の白いトリュフが完成した コーティングしたチョコが固まれば完成だ。ついにアゼイリアは初めてのチョコを完成させたのだ 「おめでとうアゼイリアちゃん、これで完成ですね!」 「ありがとうレヴィア! レヴィアのおかげだ!」 抱きつこうとしたが、手がチョコまみれなのを見てアゼイリアが手を洗おう…としたらレヴィアが待ったをかける 「せっかくだしなめ取っちゃいましょう、もったいないですもの」 「舐めるのか? でも汚くないかな?」 「大丈夫です! 手を出してください」 少し迷ったが、ちょっとぐらい汚くても良いかなと手を出しだすと、レヴィアが人差し指を舐め上げる くすぐったいのかクスリとアゼイリアも笑うと、残った手の人差し指をアゼイリアが舐め上げた 「んっ…ふっちょっと甘ったるすぎるかもな」 「ふふっチョコだから良いんですよ」 ペロリペロリと真っ白なアゼイリアの指を舐めて、チョコの下の白い肌を出していくと ずっとホワイトチョコみたいとレヴィアが笑い、アゼイリアもおかしくて笑っていた 「レヴィアの手でも同じなんだろうな」 「そうかもしれませんね…ふぅ美味しかった」 ちょっと残ってしまうがしょうがない、アゼイリアが手を洗う頃にはトリュフは固まっていて 最後の仕上げに敷き紙の上にトリュフを置いて、仕切りの入った箱に入れていけば完璧 「ラッピングできます?」 「あぁそっちはやった事があるんだ」 淡いピンク色の紙で箱を包み、最後にリボンで縛ればラッピングも完了。アゼイリアの初めてのバレンタインチョコ これがついに形になった。ついついアゼイリアも喜んで子供のようににっこりと笑みを浮かべていた。 「ふふっ、さっき言ったとおりやっぱりアゼイリアちゃんはかわいいです」 「うん…レヴィアのおかげで自信が持てた、世話になってしまったな…」 「良いんですよ私たちは友達なんですし、さて最後の後片付けですね!」 ちょっとだけ失敗が多かったが、何とか成功にたどり着いた証の汚れたキッチンを、アゼイリアが洗い レヴィアが拭くと分担して片付ければすぐにもとの綺麗なキッチンに戻ってしまった。 「ふぅ…ちょっと休憩しましょうか、昨日はチョコを作りすぎたから紅茶とチョコで」 「レヴィアのお菓子は美味しいからな楽しみだ」 冷蔵庫から出されたバットには、生チョコがいくつも入っていてそれと、チョコスプレーやアーモンド ココナッツなどで彩られたチョコボールを皿に移し、トレーに乗せるととなりのレヴィアの部屋へ運んでいく 「茶葉とティーポッドはこれでいいのか?」 「ストロベリーティーですか、匂いがとっても甘いから大好きです♪」 「楽しみだな何時も飲むのと違う紅茶だし」 現在は午後の13時。二人は他愛も無いことを話しながら優しい午後の光を浴び1時間と40分の時をすごした だが今日はバレンタイン。アゼイリアは想いのジェラードへと、チョコを渡しそびれないようにそろそろ帰る事にした 「本当にありがとうレヴィア。またお菓子作りを教えて欲しいな」 「いつでも歓迎しますよ、がんばってねアゼイリアちゃん」 ありがとうと手を振ると、アゼイリアはレヴィアの部屋にある秘密の転移魔法の魔方陣からスリギィ城へ帰っていく こうしてアゼイリアとレヴィアの初めてのお菓子作りは大成功に終わったのだった。 綺麗な終わりを望むならばこの世界の魔王と騎士王とバレンタインははここで終わる。 ここから見るならば別世界の魔王と騎士王とバレンタインと短編 そう割り切るのだ。ここより先は絶望の領域なり。 スリギィの禁断の書物より抜粋 「あらアゼイリア、チョコ買えたの?」 「あ、あぁ」 アゼイリアにとっての親友であり強敵、マリンが待っていた。アゼイリアはチョコを買うと言っていたが マリンの眼が怪しく光る。アゼイリアが汗を少し流した。もちろん冷や汗である 「疲れたの? 飲んでないけど喉が渇いたならあげるわ」 「す、すまないな」 ペットボトルのミネラルウォーター、明け口は売られてる時と同じでキャップがくっついた状態 つまりあけた形跡がないし大丈夫とアゼイリアはこれを飲んでしまったのだ… 「ふぇ…ぅっぅう…」 「やった♪」 ふらっとアゼイリアがひざを突く、顔はほんのりと紅潮してけだるい様な息を、悩ましく吐いていた どうして? そう言いたげにアゼイリアがマリンを見上げると、マリンは愛用の双蛇の杖を持っていた。 「魔法なら簡単なの、さっお着替えお着替え♪」 「うぅ…今日ぐらい普通に…」 「今日でジェラードのバカ誘わないでどーするの? チャンスは生かさないとね」 マリンに連れられた先、アゼイリアは更衣室で寝かされて熱っぽい呼吸で、不安そうにマリンを見ていた そしてマリンの持ってきたドレスに紅潮をさらに増す。アゼイリアに送られたディオールのドレス 「な、何でそんな…」 「テレサ女王に頼んでね、作ってもらったのよ」 下はキャリコのドレスで上はアリシアのドレスを合わせたような、アゼイリアのドレスなのだが 今回のそれはシースルーで作られていた。それに胸の部分は普通よりも大きく開いている 「やっ恥ずかしい…」 「これでジェラードもいちころね、さっ脱がせてもらうわよ」 じたばたとするアゼイリアだったが最早、すでに時遅く媚薬で力をすっかりなくしたアゼイリアは 簡単に着ていた外出用のドレスを脱がされ、下着まで脱がされそうになるがこれを阻止しようとした 「ドロワーズからレース地の下着に変わったんだし、もっと冒険しましょうよ?」 「ぁっぁ絶対やだ!」 「こっちのスケスケのレースのローレグ、テレサ女王のお勧めなのよ?」 最後の抵抗もむなしく、下着はズルズルと脱がされてしまいアゼイリアは、羞恥でいやいやと弱弱しく 首をふりながら顔をイチゴのように赤くする。だがマリンの行動は終わりはしない。 「ストッキングもスケスケのくれたから、全部スケスケにしちゃいましょ」 「うぅ…恥ずかしい…」 鼻歌交じりに脱がされ、ガーターベルトとストッキングまでシースルー地の物にされてしまい。 下着は先ほどのローレグの物を穿かされ、足を閉じようとしていた。 「後は手袋とドレスだけね」 「ぶ、ブラはどうした…」 「今回はなしよ? せっかく透けるんだし上ぐらいはね」 希望を失ったような顔をアゼイリアがすると、そのままシースルーのドレスを易々と着せられてしまった 胸の部分はピッチリと少しきつくなっていて桜色の円が緑のドレスから透けて彩っていた 「あぁぁ…サイズが変わらない…」 「こっちで制御してるからね、ドレスに魔力を流しても無駄よ」 ディオールのドレスには特徴として、魔力を流し込めばサイズを変えることができるものがある。 アリシアの場合は短いサイドスカートを長くしてロングスカートへと変化が可能なのだが 「パンツが見える…はしたない…」 「このドレスの素材そのものがエッチだからね」 制御されると大きさを他人に変えられてしまう、元に比べてチャイナドレスの前垂れのような 色っぽさのあるスカートと着る者の趣味で足を隠すサイドスカートはかなり細くされ 股間のギリギリのラインを見せるような形になっている。サイドスカートは太ももを微妙に隠す程度だった 「これで完璧、うんっ色っぽい」 「マリン後で…うぅう…」 薄く二の腕ほどある長い手袋をはめさせられ、アゼイリアは随分と色のある姿にさせられてしまった だがマリンの考えではまだまだらしく、最後の段階に移った。 「アゼイリア、バレンタインのプレゼントはチョコだけじゃないわよ?」 「は…?」 「アゼイリアもプレゼントに変身しちゃえばいいの」 早業とはまさにこの事か、最後に赤に金の縁取りがされたリボンで体を縛られて、アゼイリアは女の子座りをした状態で プレゼントのようにラッピングされてしまった。がなぜかマリンの手の中にはリボンがまだ一つ 「このチョコね、こうするの」 「ふわぁあ!?」 最後に、アゼイリアの胸でやわらかくチョコレートの入った箱を挟むと、落ちないように胸をリボンで 桜色の胸の突起を微妙にこするようなに縛りあげて、胸を寄せ上げるようにラッピングしてしまった 「あとは、これをするだけ」 「な、なんで絞り袋を? あっやぁっんんっ…///」 左胸にはLとO、右胸にはVとEをホワイトチョコで書かれ、アゼイリアは顔を背けるように恥ずかしがった だがマリンは随分とご満悦でアゼイリアを自室まで転移しようとしたが、その前に頭にはてなを浮かべた 「そういえばジェラードに何あげるの?」 「ほ、ホワイトチョコのトリュフ…」 「へぇ素敵、それじゃ最後に」 最後の仕上げといわんばかりに甘いにおいのする酒を、クイッと無理やりアゼイリアに飲ませると 転移魔法でアゼイリアは自分の部屋へと飛ばされてしまった。 「さーて、ジェラード呼んでおこっと」 「あぁ…はぅう…」 身体が熱い…疼いて…恥ずかしいのに…マリンのバカ…こんな恥ずかしい格好なんて… あぁっどうしよう、ジェラードどう思うんだろう… 「ひぁっ!?」 擦れるぅ…動くと胸が擦れて…こんなのって…あっドアが… 「あっ…」 ジェラード…眼を丸くしてるけど、すぐに飛び掛ってきた。うぅマリンのバカ…ジェラードのスケベ レヴィアごめん…なんだかエッチな感じになっちゃった… とまぁ、スリギィのバレンタインは少しだけ破廉恥でしたとさ どっかーん 「見つけました! アゼイリアちゃん悪い人たちです!!」 「いたか! レヴィア一撃で決めるぞ!!」 「「ライト&ダークネスジャッジメント!!」」 「ぎゃわーっ! ディファクターに栄光あれー!!」 とまぁ何時もどおり悪は滅んだ、エロ同人誌を作っていた悪党は滅んだのでした と言ってもディファクターは隠し撮りしかしないが。しかしこれは別世界の話。 終わり 短編 倒せ血孤霊王ヴァレンタリウス 「がーははははーヴァレンタリウス参上ー」 「うわー」 最強の敵あらわる! 次々と倒されるおなじみのキャラクター達! 「俺様はヒースだー」 また洗脳されるヒース! 「ちっハネムーンだったか? 初夜は後回しだ」 「結婚式むちゃくちゃにして! 絶対許さない!」 ついにサイゾウとキャスカが立ち上がる! 「僕らは負けない!! 超龍爆誕!!燃えろズメウ!!」 「英霊たちよ力を与えたまえ! クラウンキャリバーン!!」 「行くぜ蛮武ー丸! 月下武装!!」 そして集う勇者達! 果たして世界の命運やいかに SDロボ短編 倒せ血孤霊王ヴァレンタリウス! もちろん嘘である