俺の名前はヒース、記憶喪失のロボットだ。昔色々して一人で記憶探しの旅をしていたが 今では王族やら冒険者と一緒に旅をしている。今はその色々してた昔を思い出していた、 俺が世界中から狙われたのは、俺が記憶を求めてさ迷い歩いていた頃だった。 俺が目を覚ました場所がどこだったかは、もう覚えていない。地図にも無いような荒地だったからだ そんな場所で俺は常識も忘れて、本当にたださ迷い続けていた。 「あの頃は本当に苦しかったな…」 今でこそ苦笑いで流せるが、食欲も何もない俺が「食べる」と言う事を知っていたからか 土を食べた、だが洗うと言う事を知らなかったから、泥や垢まみれの時でもあった。 その割りに戦うことだけは覚えていて、山賊や野獣相手に殺される事は無かった 「………あの後か」 まぁ、そんな俺もさ迷ってる内に最低限の常識は思い出しはじめていたが 忌まわしいあの事件に遭遇して、境遇はぜんぜん変わらない所か悪くなるが そう、モーン平原での一件だ。あの時は俺はモーン平原を当ても無くさ迷い その中でずっとさ迷い、寝泊りもそこでしていて、ある時に寝ていたら 「うわぁあああああっ!!!」 このとき、俺は大爆発に巻き込まれて目を覚ました。吹き飛んだ目の先でまた大爆発が起きる その爆風で顔から地面に叩きつけられて、ふらふらになって立ち上がったが このモーン平原が戦場になっていたと、知りもしなかった。いやそれ以前の問題か 戦争になっていた事もしらなかった。そんな俺はこの時の事は本当にわけが分からなかった とにかく爆発、ロボットや戦車による大規模な戦闘。飛行機やヘリコプターも飛んでいたな 「とにかくロボットに…うわぁっ!」 このときにロボットに乗るべきじゃなかった。踏み潰されたり爆風から逃げる事で頭が一杯だったが こんな事をすれば狙われるのなんて、冷静になれば簡単に分かる事だったのに ロボットに乗り込んで、逃げ惑った後は助けを求めた先々で次々と攻撃を食らって最後には 追い詰められてしまった、まるで飢えたように獲物を求める兵士に何を言っても無駄だった 「ひっ…殺され…」 死の恐怖で、身震いして息が詰まりそうだった。逃げた所でその先では爆発が沢山起きている もっと悪い結果に見舞われるだろう。大きく肩で息をし続け次第に薄れる意識の中で 最後に覚えてたのは、何かが俺の脳内に話しかけるような感覚の後、ロボットの棺桶型の盾の 本当の使い方を思い出し、目が覚めたときには周りが終わり無い地平線が続く荒野へと変貌していた 「あの日々の始まりはここからか…」 あれ以来、俺は散々な目にあうことになる。やった事がその平原にいた軍のほぼ壊滅と平原の荒野化 事情を知らないとはいえ、ここまでの事をした俺は国際会議で、入国拒否などの処断を取られた。 しかしそんな事も露知らずの俺は、助かったと安心して平原を去ったんだったな 「今こうしてれるのが奇跡だな、本当」 俺にも言い分はある、あるがそれでも殺されて仕方が無いと思える。よりによって 無数の国に喧嘩を売るような物だった、これでは殺されても文句は言えないだろう まぁ国側としては殆どが殺すより「関わらない」を選んだ、大国ともなると賞金をかけてきたが 「うげっ!?」 「ファック! マジファック!!」 「危険ロボットめ! 出て行け!!」 まず、歴史はそんなに深くないが、空軍が有名なカリメア合衆国へ行き その時は何故か分からなかった、入国拒否の理由を探ろうとしたが 見つかってしまい警官にリンチされた後、ゴミの輸送車で郊外のゴミ捨て場へと運ばれた。 「………俺はとんでもない事を…」 そして聞かされた理由、国に喧嘩を売るようなまねをして、もうダメだと思った だが記憶を諦める気になれず、俺は懲りずに今度は、記憶を探すための不法入国を始める。 我が強いとは思うが、そうでもないとあの頃は心に余裕が持てなかったんだ… 「無礼は百の承知です! どうか私の話を聞いてください!!」 「あ…あの、少し落ち着いてください…」 次に行った国は暗黒帝国、早速捕まって皇帝の目の前に出された。 魔王の治める国と言われているが、魔王とは名ばかりの女神のようなレヴィア閣下が治める国だった。 ここでは捕まった後に事情を話して受け入れられたんだ それで3週間ぐらい世話になったか…今の俺はこのときの出来事が無ければ始まらないだろう 「自分のような者に何故そんなに親身に…」 「貴方が悪い人に見えないからです。そんな澄んだ瞳で理由も無く誰かを傷つけると思えません」 こうしてレヴィア閣下はこの世界で始めて俺の話をちゃんと聞いてくれた、そしてこの世界の状況を教えてくれたんだ 右も左も分からない俺に、色々と教えてくれたタガメ…側近の魔術師? アイツの職業は何なんだろうな? まぁとにかく、タガメという人物(?)やレヴィア閣下が色々と教えてくれたんだ。 今までに比べて落ち着いた時間をすごせたが…それからしばらくしてだったな 「はぁ・・・なるほど、連合を組んだ国も多いのですね」 「えぇそれだけ私達は脅威なんですよ・・・」 レヴィア閣下から世界情勢やら常識やらを教わって、正座して聞いている時にレヴィア閣下がお茶を淹れてくれて ありがたく貰おうと…した時だった、突き刺すようなチクチクした攻撃的な視線を感じたのは 「っ……(彼は…)」 平静を装いお茶を飲んでいるが、絶対に影から恐ろしいまでの殺気をこめ睨まれてる、その視線を送るのは レヴィア閣下の弟であるヴェータだった。この状況はここから始まったといっても過言ではない この時はまだ、俺にとっては忠告者であり、あちらにとっては邪魔者の関係でしかなったな。 「………(姉さまに近づくな馴れ馴れしいんだよっ!)」 「………(俺の存在はこの国に不幸をもたらす…だと)」 とまぁ、アイコンタクトのズレにより俺はこの国を去った。このときのアイコンタクトのズレが 俺に平穏な旅を与えてくれたんだし、こればっかりは不運じゃないかもしれない… レヴィア閣下がこの時、俺に土産を持たせようとして転んだというのは不運だが 「入国させてください!!」 そして一番早く追い出されたバクフ国 「十字架とか死ねばいいと思うでござる」 「ガーンッ!」 宗教的理由で追い出された。だが俺は諦めずにバクフ国に行く時に使ったボートで他の国を目指し オールが途中で壊れ、禁忌で漕いで行き着いた先はスリギィランドだった 「流石ににぎやかだな…うおぁっ!?」 「す、すまん…くっ君頼むこの本を預かってくれ!」 ここでは図書館を目指したが、その途中で見ず知らずの男にぶつかられた。そしていきなり 紙袋を渡されてそのまま逃げられてしまった、何だと思い中を見てみると 金髪の美しい女性の写真集のようだ、何故こんなものを…パラパラとページを流し見していると 「ぶっ!?」 その女性が逸一糸纏わぬ姿でベッドで青い髪の女性と戯れてる、いきなりで顔が真っ赤になり 恥ずかしくなってきて最後には鼻血が出て倒れた所までは覚えている 「………」 その後、警察に捕まりこの国の女王アゼイリア=グロリアーナ=スリギィの前に出され、不法入国と禁書所持 しかも俺がヒースだと分かると、乗ってきたボートで島流しにされた。服役40年ぐらいの罪らしいが 俺が国の中にいるほうがよっぽど危ないと見られたんだろう、そして次にたどり着いたのが 「ノーパンは絶対イヤだ!」 シモネタリアはノーコメントだ、あそこで飲んだ真っ白なネバネバした濃厚な水は苦手。あそこの名産品らしい この頃になるといい加減、自分の存在に嫌気がさしていっそ死のうと海に飛び込んでみた 「警告 警告 これより先はリュウグウの領域。攻撃します」 「がばっ!?」 海底国家リュウグウの領域だったらしく、そこの上を落ちて倒れは砲撃を受けて見事 陸地へと吹き飛ばされた、まだ死ねないのかとこの後もさまよい歩き 記憶探しのさまよいの新たな起点となった、シェル・ザ・バーストへたどり着いた 「頼む・・・図書館で調べ物をするだけでもいいんだ・・・」 「ど、どうするよ?」 「司令官に合わせてみるか? こりゃ重症患者並みにズタズタだし」 あまりにもズタズタだった俺は、流石にあまりにボロボロでシェル・ザ・バーストで 休ませて貰う事になった。疲れないはずの俺も精神的にまいっていたらしく 安心したような顔をして倒れたそうだ。そして次の日は総司令官である 「ふむ、貴方がね…」 「今回は助けてもらった本当にありがとうございました」 ヘルマザリア指令に会う事になった、俺がここに来た真意を聞きたいと、俺は記憶を探す旅をしてると言い あの傷つき具合や今までの話から抵抗せずに来たんだなと、ここで騒ぎを起こさなければ滞在を許された。 「それにしても…」 そしてこの一言が新しい始まりとなる 「あなたも私達と同じ、ロボットなのね」 この国の住民はロボットが多い、環境に適応するためか進化したようだが…自分がロボットだと言われた時 何を言ってるんだと首を傾げかけたが、頭の中を引き裂くような痛みに襲われてうずくまり しばらくして、自分がロボットだという記憶を思い出した。その後はシェル・ザ・バーストで 書物を読み漁り、俺に関係する事を探してみたが見つからずシェル・ザ・バーストを後にした… 「ヘルマザリア指令たちはどうしてるだろう…」 その後はルムグ山を上って、別の国を目指していたが、遂にこの時に俺の最大の敵が現れようとしていた。 NI…NOV Industry社、ロボット兵器の製造や売買を行う死の商人、独自の研究などで 強化人間の技術や亡霊を封印してサポートさせるなど、かなり研究熱心な大企業でもある。 コイツらに目を付けられ、俺は禁忌の弱点である「空を飛べない」や「銃が無い」などの弱点をつかれた そしてそのまま、連れ去られてしまい…NIのどこか知らんが研究所に連れて行かれた 「アイツとの出会いは最悪だったな…」 そしてNIの科学者、イヴァン=ドラグノフとの出会い。奴は俺の性能に興味があるらしい 解体しようと一度、ここで気絶させられかけた時にまた浮かんだ記憶の断片 それは俺の開発者か誰か知らないが、老人と暮らしている俺の姿があった。姿こそ子供のものだったが あの目の色や髪の色は間違いなく俺だった。強引に器具を壊し拘束から逃れると脱走したのだが 先ほど言ったように、NIは強化人間の研究をしている。ドラグノフはその担当だ、そのドラグノフの作り出した 強化人間の一人ナナミが追いかけてくる、精神が幼いが投薬により身体だけは成人女性並みに成長している 乗り込むのはディリアッシュ、背中に遠隔操作可能なブレードを装備し腕も遠隔操作が可能な機体だ 「ディリアッシュの攻撃には本当に苦しめられたな」 このときは腕の奇襲を避けれず、窮地に追い込まれかけたがこの時に蘇った記憶に窮地を救われた この時に思い出したのは、武器を盾に差し込む事でエネルギーを纏わせるかの原理は不明だが 青白いオーラのようなものを纏わせ、その武器ごとに技を放つ事が可能になる事だった。 剣で衝撃波を飛ばす技ナイトメアサークルを使い、何とか勝利を収め逃げ切ることに成功して 何とか次の国、魔法大国ウィズラドへたどり着いた…のだが 「魔力? いや無い…」 ここでは魔力が無いなら去れと魔力が無い俺に、無理な事を言われ追い出され 「うぉわあああああ!!」 移動要塞(これが国)で文字通り他の国を踏み潰して侵略するアウトバーン 近づくだけ無駄だった、出来れば相手にしたくはないな 「遠くからの旅人は久しいですの、君からはとても優しい匂いがする」 「こうも簡単に入国させてもらえるとは予想外だ…」 「ははは、聞くより見て判断するべきだと考えてるのでね」 そして豊富な資源を持つが常人では入れないチェルノマイル、普通の人間には毒になるものが多すぎる ここの住民は人とは違うが、市長のコックローはとても優しく友好的な巨大昆虫だった。 「話だけ聞いていると本の中の住民も真っ青ですな」 「えぇ…」 ここでは暗黒連合やシェル・ザ・バーストのときのように、ゆっくり出来たが…記憶の手がかりは無く 「ここの物は外では毒になります。土産も渡せず申し訳ない」 「いえ、受け入れてくれただけでもありがたいのに、土産まで…今まで本当にありがとうございました」 「また辛い時にでも来なさい。温かい寝床を用意しましょう」 別れを惜しみながらチェルノマイルを後にした。さてこの次に目指した雪国ザイクリンデでは 「ヒースゥウウウウ!!」 「うぉおおおおお!!」 ここでは暗黒帝国で俺にアイコンタクトをしたヴェータと戦った。この時はお互いに勘違いをして 俺が突然去ったせいで、レヴィア閣下が転んだとヴェータが怒り戦うことになった 何故ヴェータがザイクリンデにいるかといえば、氷龍の鱗を取りにきていたらしい。 ヴェータに逆襲とばかりに戦いを挑まれ、お互いが使える必殺技をぶつけ合い相打ちとなり その後に、お互いに休戦して運よく見つけた無人の小屋に泊まって お互いに誤解を解き、この後も協力して救難信号を出したり氷龍を倒したりした 「今思うとあれが俺とヴェータの本当の意味での出会いだったかもな」 この時、ヴェータは暗黒連合に戻らないかと誘ってくれた。戦力になるとか以外にもこの時「友人」として認めてくれた だが俺は面倒が多すぎた。ヴェータがNIに関する事は何とかしてくれると言ってくれたが。面倒をかけたくなかった ヴェータが寝てる間に俺は先に外に出て、ヴェータの迎えが来るのを見送ってザイクリンデの首都へと向かっていった そしてまぁ、ザイクリンデでは久しぶりに歓迎された。ここの王の雪の姫は俺に「世界を巻き込む事件に遭遇する」といわれたが それは後で話す古代侵略ロボとの戦いだろうか? ここでは名産品のクマ肉の缶詰を貰ったりした 「あいつらとの戦いが…だといいんだがな。これ以上の事件は避けたくあるし」 次にいったのは東洋にある国、中州国だった。ここではダメと言われたが出会いもあった 拳法の使い手ター・ションマオに手合わせを願われた、流石は名の知れた拳法の使い手だけあって引き分けだった 友情の印の饅頭を貰ったが、中身がカレーで辛くて水を探し回ったのは懐かしい。いつかまた会いたいな。 そして、後に一番関係が深くなるディオールでは最初はひどい目にあった。入国拒否の後に攻撃されて逃げていたんだ 敵はプリンセスアンバーという名のロボット、次々と襲ってくるプリセスアンバーと、後に共同戦線を張るリーゼロッテの スレイベアだった。熊型で無人の同型機を操る強力な機体だ。苦戦を強いられたがサポートマシンのテディベア・チャーリーにより 事情を話された、リーゼロッテは昔NIにさらわれたディオール貴族の娘で、ディオール攻撃時に撃墜されたが 奇跡的に助かりNIの計画を潰すべく戦っていて、俺がNIにさらわれた時に戦ったナナミの姉のような存在だ ナナミの情報を求め俺と戦ったわけだ、この頃はナナミのことはまったく知らなかったんだよな こうして俺はディオールを後にすると…次はウェンディとの出会いか 「ウェンディとの出会いも酷い勘違いでだったか」 彼女は旅の剣士で、父親を殺した相手に復讐をするため旅をしている。まぁこの事件の始まりは俺が運悪く 落っこちてた彼女の隠し撮り写真集を拾い、そして彼女が水浴びしてる所に偶然立ち寄ったのが始まりで くだらない喧嘩から、俺の禁忌を父親を殺した相手のロボットと間違えたようだ。 このときは本気を出されて焦った、口調も荒々しく今でこそ普通のウェンディを知っているがあの時は 本気でウェンディが怖かった。何とかランスを使った必殺技ランスオブダークネスを炸裂させて お互いに気絶、俺のほうが先に目が覚めて逃げるかと思ったが俺にも責任があると近くまで運んだんだな 「ウェンディと仲良くなったのはその後か」 その後に俺達がいたのは菓子と楽器の有名なクームラリア大公国で、町に入る時は変装道具も無く入れるか不安だったか あっさりと通されたな。それでウェンディは所持金なくしてたりしてしばらく働いてから町を出て… あぁ、あの後はもっとひどい事になったりもしたんだ。軍国で知られるウォードにこっそりと入国したら 訓練を受けた民間人に攻撃され、脱走兵のマリオに騙され、利用されながら逃げたんだよな… 「アデレードは強かったな…」 その時に戦ったエースパイロット、不死身のアデレードとの戦いはすさまじく、危なく負けそうになったが マリオが間一髪、俺の武器を拾って助かったんだ…考えてみると、ホームランしたのは少しかわいそうだった。 「それで次は…」 またNIに襲われていたんだな、大軍で攻めてくるだけじゃなく子供を人質にとって。 俺が武器を捨てた時、あの二人が助けてくれたんだよな。 ヴェータとウェンディが駆けつけてくれたんだ、姿を隠すためにクゥルセルヴェ…技術者の集まる町で ロボットをリデコして自分達も変装(これは強制させられた)してまでだ。あの時は嬉しかったが 同時に俺はすぐに分かれないとと思っていた、雪の姫に言われた事件に遭遇する前に…だが 「・・・お前は始めての友人だ、少なくとも僕はそう思ってる。」 「俺もだ、だから友人には迷惑をかけたくない」 「待ってくれヒース、迷惑をかけるから去るのか?友人を当てにしないのか?」 この言葉で大分、気が楽になった…頼れる存在なんて初めてだったかもしれない。ヴェータのこの一言で俺は 暗黒帝国へ向かう事にして、暗黒帝国でまた少し世話になったあと…ここからか? 俺の運命が大逆転するのは この後はディオールとの停戦のための付き人をして、ディオールへ行くのだがディオールでの出会いは沢山あった 「あの時も色々あったな…」 その時もヴェータとウェンディが変身して大変だったな…そして、ディオールに到着すると 暗黒連合加盟国の闇の国の王子にして、闇の国最強の将。バルスと合流した。悪魔だ何だと異名を持っているが 本人が言うには戦いの中で丸くなったらしい。気が良いがどこか深い男だ。病弱と言うがそんな気が全然しなかった 昔は悪魔の異名にふさわしい男だったらしいが、本人が言うには戦争で丸くなったそうだ。 そして、今回の和平の切り口となった闇の国の大暗黒八武将が一人、蒼紫=ヤンダガレックとの出会い ディオールで捕虜になり、そのまま和平のために尽力した。ヴェータやウェンディとも知り合いなのだが ヴェータは蒼紫との事で少しだけトラウマがあった。蒼紫を見捨ててでも撤退しろと言われたからだ。 まぁ、これはすぐに解決して一安心…でディオール城まで行ったは良いが。俺は城の見学でちょっとふらりと… 「…ローザが家事したらグリフィスが頑張るんだろうなぁ」 したせいで、ちょっと事故に巻き込まれたんだ。この時に熱いものと硬いものが同時にぶつかって気絶して その後に目が覚めたときは、どこかの部屋で寝ていた。何だと思ったらこの国のエースパイロット集団の 機士団の団長が運んでたポッドをかけられたようだ、まぁこれも機士団との出会いなんだがな。 「ごめんなさい・・・」 おさげとメガネがトレードマークのローザ=ブライトナー。普段は鈍感だが戦闘になると人が変わったようになる 口調はゆるいのは変わらないが、それをカバーするのは副団長のマーク=グリフィス。 頼れる男だ。ちょっとボサボサの髪や無精ひげを生やしてたり、めんどくさがりに見えなくも無いが 後に分かったが二人とも恋仲のようだ。エースパイロットであり支え支えられる仲同士でお似合いだろう マークに城の中を案内されると、城の中にはリーゼロッテがいた…NIと戦うため、安全な城内で住まされてたようだ 「ナナミのこと何か分かった?」 「いや…残念だが無い。」 こうしている間にも、俺のせいでまた一波乱あるのだが、この時はナナミが心配でたまらないリーゼロッテに きっと大丈夫と言い宥めていたのだが…数時間後、遂に事が起きてしまった。 カリメアの襲撃だった。カリメアがいきなり攻撃を仕掛けるあたり。俺の存在はそれほど脅威だったのだろう カリメアは俺の事に一番高く賞金をかけたり、俺の存在に危機感を一番感じていた感じだったしな 迎撃には俺も加わったが、空が飛べない俺は一人しょうがなく帰ってきたが… ディオールの兵器開発部には二つの派生がある、革命派と保守派…革命派は美少女ロボを作る事を強く押し 保守派は昔ながらのロボットを守るために頑張っている。それでまぁ俺に気がある保守派の提案で 即興で禁忌に改造パーツをつける事に、だがこの時に何と何の偶然かナナミがカリメアに貸し出され それを知ったリーゼロッテが飛び出してしまった。何とか間に合って合体パーツをつけて出撃したが 「あそこの科学者連中は趣味に走りすぎだ…」 恥ずかしかった。禁忌に狼・獅子・虎・龍・蝙蝠の姿をしたロボットが合体、禁忌が飛べるようになったり エネルギーを使って攻撃できるようになったが、合体する時に叫んだり。5分過ぎると爆発すると言われた 自分の体力はあるほうだしと、その時にナナミを止めたり大暴れしたが…5分後の大爆発で 地面に叩きつけられて気絶した。そして夜まで放置された。と言うより気づかれなかった… 目が覚めたが月を眺めてたらまた寝たり、兵士に幽霊扱いされたりひどい扱いだったな その間に、ドッグで疲れ果てて寝ていたリーゼロッテを運んだり、そのリーゼロッテに毛布代わりとして 軍服をかけてくれてたバルスと会って喋ったりして・・・自分の部屋を忘れドッグで寝ていた。次の朝は 寝てる間に革命派と保守派で俺の争奪戦をしていて、もちろん逃げたが革命派のリーダーが泣きそうだったから 少しだけ実験に付き合った、その後は部屋に戻ろうとしてまた迷った。意外と方向音痴だな俺 「あの時だったか、テレサに好かれたのは」 人が来て誰かと思ったら、この国の女王、エヴァック=テレサ=ディオールで足音のしたほうに 道を尋ねてテレサの性格がキツかったら大変な事になっていただろう。運が悪いんだか良いんだか… 手紙でやり取りしてて、レヴィア閣下から話を聞いていたのか随分と親しくしてくれた。 「…お、思い出したくない記憶がまた…」 いやまぁ…この後は、蒼紫と喋ったりリーゼロッテと喋ったりもした。うん…この後にパーティーがあって それに参加する事になるんだが…あはは。パーティーの内容は兵士をねぎらう意味もあったんだよなぁ まぁいまは置いておこう、この頃ヴェータとウェンディはちょっと悩んでいた。あまり詳しくなかったが ウェンディとヴェータは何か感じる部分があって、惹かれ合っていたようだ。 「全然分からなかったな、あの頃は俺には関係ないことだったんだがなぁ」 恋路なんて他人のを見て祝福するだけだと思ってたんだがな…まぁ後の話だ。その後は来客用の部屋で ゆっくりとした後、ヴェータとウェンディとパーティー会場に行くが…あの時は何かあるとしても 俺が関わってもどうしようもないと、傍観を決め込んだんだ。我ながら酷い男だ。 パーティーが始まってからは、主催者挨拶とかは出来るだけ手短で、後は優雅…いや優雅と言う部分は訂正する 楽しく時が流れるが、パーティーの最中にウェンディが自分の事を好きかと聞いてきた。 この言葉の意味は、ウェンディにとって恋愛の相手としてで俺にとっては仲間としてだった。 ウェンディは相手側から無い恋わずらいをしていたらしく、一番接点のあってもっともらしいのは俺だと こんな事を聞いたらしい。まぁウェンディが本当に好きだったのは、俺じゃないからこれで良かったんだが そんなこんなでウェンディがいなくなりヴェータもいなくなって、バルスやマークと喋っていたり テレサに活躍を表彰されたりしていると、遅れてリーゼロッテがやってきた…ナナミに付き添ってたんだろうか? 俺がウェンディやヴェータと一緒じゃないのを不思議がってたな。まぁリーゼロッテとも喋ったりしてた 楽しかった…楽しかったさ、だが悪魔の水が皆を変えてしまう。そう酒が皆を変えてしまった 「何で酒ってあんなに人を変えるんだ」 酒で酔った後の皆は恐ろしい事になって、襲撃があったという情報が入り迎撃に部隊が向かったらしい そしてパーティーのゲームで負けた俺は酔ったテレサの命令で迎撃に加わるハメになったんだ 今でも何故カタパルトで吹き飛ばされたか謎だ。と言うより皆して酒飲んだらあの様は何なんだいったい そんな無茶な理由で吹き飛ばされて腑に落ちないが、まぁ過ぎた事だしょうがない…そこでも 後の俺に関する出会いがあった。襲撃を受けた部隊はほぼ全滅。戦っていたのはなんと 冒険者の少女と意思を持つタイプのロボットだった。そしてその敵も意識を持つロボットだった 「ヤカリとあったのはこの時か」 女の子の方はヤカリ・ミヒトといいバクフ人の血を引く冒険者、相棒のロボットはペルソルナと言う そして敵の名はガンスロート、攻撃力の高い火力重視の機体でキャノンモードへ変形が可能で 暗黒連合を憎んでいるようだ。今でも時々あいつが帰り際に言った「鮫」が気になる… 協力してくれたペルソルナを整備したりして分かれ、パーティー会場に戻ると失楽園が出来ていた 予想するはずも無かった。まさか全員が酔っ払うなんて予想外すぎる いやお前らどれぐらい飲んだんだと、一部は楽しそうだと乗っかっただけの演技の可能性もあるが… 酔っ払い地獄となったパーティーを抜け出そうとしたが、リーゼロッテもいるしテレサもいる…放置はできない 二人を回収して、寝室まで運ぼうと思ったが酔ってるくせに素晴らしい連携を使い追い詰めてくる。 飲み比べかアリシアと野球拳を要求された、今になると…少しもったいない気が…いや、何を考えてる俺 そしてアリシアの変わりに俺を倒すとやってきたのは、ディオール城のメイド長エマ… 野球拳でエマを倒し、半裸になりかけた所で強行突破して逃げ、テレサを寝室に寝かせた…んだが リーゼロッテの相棒のクマの縫い包みを置き忘れたらしい。これを取って来る為にまた俺は… 「いやはや…あぁなるなんて…」 パーティー会場に戻り、野球拳の果てに勝利を手に入れた…その場にいた人殆どを半裸にする代償を払って これで俺と同じ名前の花が勝負運が上がると言われてるが、サーチアイでイカサマしたんだよなぁ…まぁ置いておいて 部屋に戻っているとヴェータと会って、そのままお互いの部屋のベッドに潜るとこの酒酔いの宴は終幕を迎えた… 次の日は和平の手続きのため、テレサを暗黒帝国にエスコートする事になった。ディオールともこれでしばしの別れ 出向前に機士団のマークにあったり、リーゼロッテにディオールを後にする事を告げていた。 余談になるがこの後も、しばらくリーゼロッテは城に住まわされてこの頃になってようやく親元で暮らしてる この後はダークネスフォートレス…まぁ、暗黒連合の旗艦だな。それに乗り込み暗黒帝国へ向かう 「そういえばイリや狗威とはここで初めてだったな」 この時にテレサを護衛するため、バルスや蒼紫と同じ大暗黒八武将が二人も動向した 一人は妖術師の狐狸・イリ女性で恐らくだが、バクフ国製だと思う着物を扇情的に着ている。 もう一人の狗威・ドワックンは獣人の青年。意識のあるロボットが母親代わりの変わった生い立ちだ こんな二人と知り合い、狗威の親代わりであるロボットのヘルキャットと練習試合をしたり テレサの世話に四苦八苦したりと大忙しだった。このときの俺にはヴェータとウェンディの悩みなど シルクティンカーユキムシの綿ほども思わなかった。 「あれは大きさだけはあるし、不適切な表現か…」 そんなこんなで、暗黒帝国についてからは護衛の任がある程度は楽になってからか、ヴェータの心の内を聞いたのは あいつは姉のレヴィア閣下を愛していた自分が、ウェンディを好きになって苦しんでいたんだ。 それで理由をつけてウェンディを遠ざけようとして…見ていて辛かった。俺だけじゃなくバルスやレヴィア閣下も 見てると辛そうだった。最後にはヴェータがウェンディを拒絶してしまいウェンディが暗黒帝国から去ろうとしたが レヴィア閣下の渇でヴェータが目を覚まし、無事に結ばれてハッピーエンド…おっと。 もちろんディオールと暗黒帝国も和平が完了して、戦争は実質的に終局に向かった。 これでめでたしめでたし。なのは世界だけで俺の旅はそこから、新しく始まった気がした 次に行った国では世界中を灰で埋め尽くしたいという、追い詰められたような女王の治める国に行って そうそう、その後だったなシーリアたちにあったのは… 「シーリア達はどうしてるだろうか…」 某国カーディナル。その国の皇女は逃げ延びて旅をしている。その皇女と護衛の魔術師と少し旅をしたんだ 皇女の名はシーリア、魔術師のほうはミスト。シーリアは皇女らしい大人っぽさのあるお淑やかな人物だが 少し子供っぽかったりもする。ミストのほうは魔女のイメージと違い活発で明朗な女性だが流石は魔術師 頭の回転は速い。ミストの方は俺の事をすごく警戒していたがシーリアと話している内に打ち解けれた。 闇黒連合に国を滅ぼされたと聞いて、気まずかったがシーリアはその事を内心、気にしていないらしい 国王が戦争好きで、闇黒連合に滅ぼされた民には申し訳ないが、自業自得と思っているらしい。 「もしもシーリアが女帝だったら、カーディナルの未来も代わっていたかもな」 旅先ではまずコレット・ファヴァに行ったか。住民がぬいぐるみの水路の町だ。ここを観光してから 次に行ったのは、前に入国を拒否されたウィズラドだった。首都に入るときは内心ドキドキだったな このときの変装は、カリメアのバンダナを使って髪をポニーテールに結んで、メガネをかけただけだが 随分とイメージが変わったそうだ。ウィズラドはちょうど祭りだったらしく。 気合を入れて行ったのだが…見事に人ごみに流された。そして運が悪い事に騎士団のスカウトを兼ねた 闘技大会に出る事になった。禁忌はばれないように外装にジャンクパーツを無理やりくっ付けてだ 今思うと本当に都合がいいほど都合が悪い方にいく。大量のワーウルンとの戦いの後 この国の騎士団の団長。ウォルズとの試合が待っていた。あれは予想外だったらしく会場が盛り上がった ジャンクパーツの外装なんて無いも同然に壊され、禁忌はそのままの姿をさらしてしまった 「思い出したら寒気がしてきたな…」 その時は仕事で忙しかった女王ストゥリガの変わりに、観戦していた王女レイニアに睨まれたっけ 俺が事情を説明すると信じてくれたが、あの時は背筋どころか内部のメカニックが凍りそうだった 彼女は氷の魔法を得意としているからか? まぁ試合を続行してウォルズとの戦いは 引き分けに終わって、気がつくと医務室だった。隣のウォルズとは戦った者にしか生まれない 不思議な友情ができていた。シーリアやミストも見舞いに来てくれたんだが 驚いた事にレイニアまでやってきた。王女が何でこんな所にと思ったが 騎士団長の方に用があったそうだ。驚いた事にシーリアと知り合いだったらしく再会を喜んでた この時に、暗黒帝国のほうから連絡があったらしく。俺はシーリアやミストとの別れを惜しみつつ 暗黒帝国へと向かったのだが…今の状況の始まりだな。この時の呼び出しが無ければ今でも一人旅か? 「あの時は…そうだ、ディオールに行くように言われたのか」 帝国についてすぐにタガメにエスコートされて、レヴィア閣下に会いに行ったら久しぶりと飛びつかれて 頭をぶって気絶したんだっけな。気絶してる間にレヴィア閣下が鶏を抱えてる夢を見た気がしないでもない この時にディオールに行くように言われ、あっちの準備が出来次第と言う事でまた暗黒帝国で世話になる事に ヴェータやウェンディとの再開、大暗黒八武将の皆とも会ったのだが。 この時に少しだけ精神的に病んでしまった少女と会う事になる。それがメディナだ メディナの親はディオール王家の分家で、一度王家の転覆を狙ったらしいが失敗して追放され 闇の国に亡命、娘のメディナに反ディオール王家の教育を徹底的に施した。 「メディナの親は今頃どうしてるか…何かしてないといいが」 しかし戦争の終結により、メディナは生きる目的を失ってしまった。親のためにディオール王家を滅ぼそうとするが それもできず、だがメディナはディオールの王家を憎むように育てられ、ジレンマで精神を傷つけていた タガメがカウンセリングをしているが、なかなか上手くいかないようだった。 メディナとタガメの仲はかなり親しいらしく、メディナは大分タガメを頼っていたようで。 タガメが留守の日もやってきて、雨でびしょ濡れになっていた。ヴェータ達も心配していたし すこしばかり、部外者の俺が出来る事はないかと話を聞いてみたんだ。その時にメディナに旅の話をして メディナが旅に興味を持ったんだっけな。この時にメディナが前向きになり初めて俺からちょくちょく 旅の話を聞くようになった。タガメが言うには真新しい出会いがいい影響を与えたとか何とか。 「まぁそれはいいが、あの後は驚いたな」 あっという間に時間が過ぎて、俺がディオールへと向かう日…それまで短期の練習や権力で 特別免許を貰った俺は、レヴィア閣下やヴェータ達に別れを告げてまたディオールへ… と思ったら、サイドカーにメディナが忍び込んでいた。アレには本当に驚いた。 俺の旅についてくるというメディナに、戸惑いはしたが悪くないとほんの少しの二人旅 かなり早くディオールに到着すると、城へと案内された俺達だがメディナは少し気まずそう まぁディオールの敵だったしな。特に問題も無くテレサの前に連れて行かれると 少し堅苦しい会話、メディナがもう王族と戦わないかというものだったが。 新しく生きる事を決めたメディナに王族のしがらみは過去の事となっていた テレサが心底安心したようにすると、テレサの頼みを聞くことにしたんだが この時に、何でもどんと言ってくれといった直後、ドラグノフに捕まった時に この世界の物と思えない。そう言われた事を少しだけ思い出し心配になった 「自分の娘を旅に連れて行けだからなぁ」 アリシアを俺の旅に同行させて欲しい。なんて言ってきたからだ最初は 故障でもしたのかと、焦って故障してないと分かると余計に焦った 理由は旅をしている妹のキャスカ王女が帰ってきた時。アリシアが羨ましそうにしていて それで俺の旅に、連れて行って欲しいと言われたが… 一国の王女を俺みたいなアウトロー…だよな。賞金首だったりしたし アウトローの旅に連れて行けだなんて。テレサを護衛した時にすっかり信頼されて 頼まれたんだろうけど、俺はこれに猛反対した。俺は男なんだし危険だと まず性欲が無いのはダークネスフォートレスの時で分かられている メディナとの関係は、メディナが許可を出してクリアして 荒くれ者に襲われたら、と言ったら俺が負けるなんて滅多に無いと言われた。 NIに俺が狙われてると言うと、アリシアの存在が逆に盾になると言われた 「思うとあの時にアリシアと旅ができるようになって、本当に良かった。」 この後に、アリシアが入ってきて助け舟を出してくれたんだが。アリシアが一人旅をすると言うと テレサが猛反対。口論になってアリシアの考えが固いことを確認すると 少し不安でもあったが、アリシアに旅先で苦しい事があるかも知れないと再確認して 共に旅をする事になった。今思うと俺がもう少し冷静だったら、何とかしてアリシアを旅に出させないよう 説得していたかもしれないな…今になってみると混乱気味に対応して本当に良かった… この後は、えっと確か…キザったらしい事にアリシアの手の甲にキスをしたのを見ていたのか 謁見の間を出たらメイド長に吹き飛ばされた。そして目を覚ますと…保守派の研究室にいた この時に、俺は不思議な夢を見た…後でこれは出てくるからその時に話そう。 そこにやってきたのはリーゼロッテだった。俺が来る事を聞かされていたのだろう 保守派から俺を助けてくれた。その後にナナミの容態を話したりしてから リーゼロッテと別れて、俺は機士団に久々似合いに行って話をしていると シオンがやってきて前の練習試合の約束を果たす事になった。 「そういえば…」 まだ機士団の皆の事を話してなかったか。団長のローザと副団長のマークのほかには バクフとディオールのハーフのシオンやガンマニアのナオミ 仲の良い…と言うより恋仲? のアリスとパラム。基本的に若い奴が多いのは 昔のロボットはパイロットへの負担が今よりもあったから、それで昔からの熟練者が 体が持たずにリタイアしたのか? まぁそれはさて置きシオンとの練習試合だが 遠距離への攻撃手段に乏しい禁忌に、遠距離への攻撃を求めた時に 俺は気絶している時の夢の事を思い出す。それは禁忌のボディが開いて 光を放つ光景だった。俺の記憶の一部が蘇ったならとそれを試してみると… 驚いた事にシオンの乗っていた機体、武者・行武刃がその姿を変えていた タイトゥンズ・オープンと言うその技は、まず禁忌のコックピットが開いて そこから凄まじいエネルギーを発射し命中すると…その命中した物を強化できる 「アレは本気で驚いたな」 そしてシオンの乗る武者・行武刃は強化された。バクフ国の鎧を思わせる重装甲ながら 凄まじい機動力で、圧倒されかけたが刃をシンケンシラハドリ(だったよな?)で 何とか防いでカウンターに成功して勝利するも、すぐに保守派と革命派の連合に連れ去られ 実験に付き合わされた。色々とデータを取られたが俺の記憶に結びつくといいな… まぁその後は、旅支度を手伝ったりアリシアに俺なりに教えれる旅の心得を教えてから また機士団に会いに行ったりして、時間を潰していた。そうこうしている間に朝になって ディオールにまた別れを告げ、俺とアリシアとメディナの三人旅が始まった…っと そうだこの時からだな、バイクで牽引できる馬車の荷台にも似た荷台がついたのは 結構な人数で旅をする今では、雨風が防げ皆を乗せれて本当に便利だ その後にすぐではないが、しばらく旅をしていると、ヤカリとペルソルナに再会した。 「偶然って意外とよくあるもの何だな…」 その時、ペルソルナは喋れなくなっていた。精神的に傷ついたとかではなく 後付で付けられた音声機能が壊れていて、それで喋れなくなっていたんだ それで俺が何とか直して、しばらく一緒にいた後に面白そうと言う事で ヤカリとペルソルナも旅に加わった。ここから俺の旅が一気に賑やかになる その後は暴走したロボットに襲われたり、秘密結社に襲われたりもした 寒がりの独裁村長を吹っ飛ばしたりもしたな。次は…そうだロブス団だ 甲殻人間で結成された海賊ロブス団、最初はただ敵として戦ったが。戦っているうちに敵の船長 ロブ=モブに認められ、後に力を貸してくれる…そうそう、この時も記憶が蘇った 一方的に水中戦で追い詰められた時に、俺の生存本能がそうさせたか思い出させたのは ロスト・エンスピート。頭の中で緊急プログラムだなんだと言っていたから 非常時の技だろうか。禁忌の性能を一時的にだが上昇させる事ができる。 「そういえば…」 戦いが終わった後、俺に話しかける声があった気がしたが…まぁいいだろう その後はコレット・ファヴァにも似た水路の町で流行のロボットレース 闘艇を見学。この時にアリシアが意外とスポーツ観戦が好きな事が判明する 闘艇の選手に出会えて喜んでたな…そうそう、ここで禁忌とペルソルナの水中装備 それにこの町は水没した遺跡の上にあり、遺跡探索で魔道書を手に入れたんだ 遺跡で迷ってアリシアたちを心配させてしまって、その事で頭が一杯だったせいか 魔道書の存在を忘れて持ってきてしまったんだよなぁ…反省 「まぁ役立ってるから手放したくないのが本音なんだが…」 次にエルフの国エルフィーナに行って、そこでNIが不正に建てた工場を潰す事を依頼されたりした 女王エリーと姉のリリスにだが、美しき姉妹愛と言うのだろうか。 リリスは神木の機体に乗るが、呪いでどんどん植物化が進んでしまい、もう乗らなくてもいいように エリー女王に頼まれた。NIの工場は身体の弱いエルフ達だけで壊すには有害すぎるのだ その神木の機体の力を借りつつ、工場を壊滅させた後エルフィーナを後にしようとすると エルフィーナに連絡が入り、俺達はスリギィランドへ向かうことに…最初はイヤだったなぁ 向かう途中で先ほど言った様に、ロブス団と協力して海路を邪魔する謎のクラーケン退治もしたっけ 「ロブス団の皆はどうしてるだろう?」 今度連絡でも入れてみるか、スリギィではまず女王に何を言われるか心配でたまらなかった。 スリギィでは早々にチンピラ退治で、チンピラを道路に綺麗に埋め込んだりして この国の騎士に捕まえられそうになったりして、しょっぱなっから大変だった。 女王には会って早々に頭を下げたり、我ながら情けない…まぁ誤解も解けて一安心だった。 その後は俺を捕まえようとした騎士と再会。まさかその騎士がこの国最強の騎士団 円卓の騎士の一人ガラハドだったなんて、思いもしなかった。 お詫びにとアゼイリア女王の命で、ガラハドが俺の案内をする事になったんだが この国の騎士は一癖ある奴が多い、男勝りに見られがちな女騎士のエルザは 意外と恋する年頃で、ガラハドの事になるとムキになりやすい。 ガラハドの父親、ランスロッドは老年ながら豪快な男で好色ではあるが 頼れる騎士だ。髪が長いから女と思われ初対面でケツを触られたが 俺の事を知っているらしく、騎士として手合わせを頼まれた。これが強いの何の 危なく負けそうになったと言うより、ほぼ負けたような状況だったが 俺も忘れていた魔道書の存在に助けられた。魔道書にかけられた呪いか知らないが 魔道書からの声に従い、呪文を唱えると魔術の使えない俺が、魔術を放つ事ができた。 この魔道書は、一部が古代の科学を利用され一般人でもある程度は使えるそうだ 「スリギィは肝が冷える事が多かったな」 その後は勝手に練習試合なんてしてと、怒られてその隙を突いて、科学者もしている 円卓の騎士の一人、ウルフガングに連れ去られて危なく解体されかけたっけな その友人の騎士、バッブに助けられて解体はされなかったが。 その後はガラハドの町のほうを歩いて、買い物したりしてたが…あの後 退治したチンピラの親玉が、円卓の騎士の舎弟を自称してて謝りにきたり ガラハドの同僚の円卓の騎士、トリスタンと会って家に招待されたんだっけか その後はどうしたんだ…あぁ、夕食をガラハドにおごってもらったんだ 思えば悲しい話だった、行った店の見習いコックのジャックとの出会いは ある意味、運命だったのかもしれない。ステーキをおごってもらった後は この後は一度、城に帰ってウルフガングに会うと、俺には魔力を貯蔵する機能がある そう言われた。少し頭に留めてガラハドに合流するともう夜だし 俺とガラハドにランスロットにバッブの4人で銭湯…まぁ公衆浴場だな そこに行って、風呂に入って…帰りはエルザと合流したんだな。 それで5人でランスロット案内でパブに行ったり、色々と遊んで帰って 眠ろうと思ったら、アレが町に現れたんだな。 「ザ・リッパー…」 ザ・リッパー、スリギィで有名な通り魔で夜な夜な人を襲う殺人鬼。 斬られた遺体は綺麗に切り刻まれ、DNA鑑定レベルの殺され方をする その姿はシルクハットを被りマントを纏ったようなロボット… いや、ロボットと思われていたがそれはロボットではなかった。 俺が異常な気配で目を覚まし、城下町へ走るとそこにはザ・リッパーがいた だがそれは生物だった、始めは目を疑ったがサーチアイは確かにそう伝えた 次の朝は、ザ・リッパーの情報をスリギィ側に伝えるので慌しく ザ・リッパー退治に志願したり、その日は1日中慌しかった その間に、王宮魔道師のマリンに会うように言われマリンに会うと 色々と試されて、俺は魔力を貯める事が出来る事はウルフガングに言われたが そのほかに、魔力を吸い取れるらしい。ただし自分に放たれた魔力限定だが 「俺の機能は色々あるが、まだ何かあるだろうか…」 その後、一度ジャックのいた店でまた夜食を食ったが…これが後に足を引っ張った 討伐命令は出て、その夜ザ・リッパーの出現を待ち、ザ・リッパーの出現と共に その場所へ向かい倒そうとしたが、ザ・リッパーをバケモノの類と思っていた俺達は ザ・リッパーが知恵を使うと思わず、敵の罠で瘴気に侵されてしまった。 そして一人、敵に捕まり路地裏から出て戦う羽目になった俺は衝撃の事実を目にする ザ・リッパーからジャックの声がした、殺人鬼ザ・リッパーの正体はジャックだった 彼は数年前に、飛行機事故で動けない所を他の乗客を食らい生き残った唯一の生き残りで 瘴気に侵され姿を変え、人の肉を求め暗躍していたのだ。ガラハドが何とか援軍に来て ザ・リッパーと戦いガラハドの乗るバルハーガを、タイトゥンズオープンで援護して 勝利を収めるが、ジャックの最後の人肉が食べたいと言う言葉が、後味が悪かった… 「あの後は…そうだ、ヴェータと合流したんだ」 その後は小さな村で、ヴェータとウェンディと再会したんだ。ヴェータはレヴィア閣下の後押しで ウェンディの旅に同行して手伝っていた。運よく俺達は再会して、そのまま旅に…と思ったら その直後に俺は連れ去られたんだったな。カリメアの超頭領ファットマンに 連れ去られた理由は俺を試すため…カリメアは俺の事を一番警戒していたが、俺の旅先の話を聞き 同盟国のスリギィランドでの活躍で、俺を見直そうと思い試すために決闘を申し込まれた カリメアの首都を見物してから、ファットマンと一騎打ちになり引き分けに持ち込むと 俺はカリメアでもようやく、危険じゃないと認められたんだ。その後は魔法大国ウィズラドに行き あっ…思い出したくないな…まるっきり俺は敵に利用されていたからな… 侵略古代ロボ軍団、過去に存在したロボット軍団で俺を捕まえて洗脳し、兵器として利用してきた 大暴走の果てに、今までであった人々に助けられ洗脳を打ち砕き、奴らの侵略を阻止したんだ。 「皆には迷惑をかけてしまった…」 その謝罪文で数日、缶詰になりながら次に向かったのは、観光で有名な国リゾーティアの田舎町だった。 ここでは皆でくつろぐのを目的で来たが、この時に沖を騒がせているクラーケンの話で ロブス団と共に戦ったクラーケンと酷似していると、協力すると皆だけで遊んでいてくれと クラーケン退治に乗り出してしまった。NIやラグナロクと言った悪の組織の匂いを感じて 前が見えなかった気がする、帰ってみると皆がまだ遊んでいて…俺がいないと物足りないって そう言ってリゾーティアの滞在をもう1日増やしたんだ。あの時は何だか嬉しかったな リゾーティアで楽しい時間を過ごし、俺達が次に向かったのは…あぁ…この後だったか その後にラグナロクに襲われ、俺とアリシアが谷で遭難したのが先か? あの時になって、アリシアを少し意識してたのに、気がついたと思う。王女と言っても まだ17歳の女の子なんだ、抱え込んだりして悩んで苦しんだりする事だってある。 怪我をしたアリシアが、旅での自分の存在意義を疑問に感じて、自己嫌悪してしまったが 我ながら不器用にしか言えず、逆に傷つけないか心配になるような慰め方だった気がする 谷の霧が晴れるころにはアリシアがまた笑ってくれて、それがたまらなく幸せだったと思う。 「その後か、いやな思い出だ」 しかし幸せは長く続かなかった、NIの襲撃だ。奴らは新型の決戦用の機体を大量に投入してきた 圧倒的な数とパワーの前に俺達は倒れ、俺はNIに連れ去られてしまった。 NIではしばらくの間、幽閉されて性能テストを行われたがそんな中でも辛い事だけじゃなかった 俺の監視を目的として強化人間がつけられた。リーゼロッテと歳も変わらない二人の女の子 エキドナと綺羅。最初はギスギスしていたが外の世界の話をすると、興味を持ち始めて 一緒に脱走を企てた。がすぐに決戦用の機体に追いつかれ、危うく二人が見せしめに 殺されかけた。だがその時だった…皆が駆けつけてくれた 機体をパワーアップさせたりして、包囲網を潜り抜けて俺を助けに来てくれた こうして窮地を脱した俺はまた、皆の下に戻ることが出来たんだ。 エキドナと綺羅はその後、リーゼロッテの家で保護されている。今では皆で楽しくやってる ここでもう、騒動は終わっていいだろうにまた騒動が起きた。俺にとって一番最悪のな… アリシアと夜の湖を散歩して、アリシアがちょっと…いやかなり大胆に迫ってきた時だった。 ピタリと俺に身体を預けて抱きしめて欲しいなんて、大人しいアリシアと思えないほど大胆で あの時は驚いたな…だが、俺もそういう感情を忘れていただけで、気はあったんだろうな… 「俺もまだまだだ…もっと力が必要かもしれない」 時間が止まったような俺たちを引き裂くように、空から現れた悪魔…魔王と呼ばれる元勇者 戦いの果てに全てに裏切られ、復讐に身を投じた男だ。魔王の手によりアリシアは連れ去られ 俺はズタズタに壊されて、目が覚めたときにはベッドの上だった。 アリシアが連れ去られて散々取り乱して、アリシアを守れなかった事を苦しんで その時もまだ、その感情に気づかないでいてアリシアのように一人で抱え込んでいた まぁヤカリのビンタで目が覚めたが。テレサに協力を求めて魔王の下へと皆で殴りこんだが 俺がたどり着いた時、アリシアは洗脳されてしまっていた。アリシアを攻撃できない俺に 容赦ない攻撃が襲い掛かり、もうだめかと思ったがアリシアとの思い出が俺を立ち上がらせ 最後にはアリシアの乗るアンジェラのコックピットに乗り込んで…まぁ…あぁ 色々と衝撃的な…好きだって言って、ショックで洗脳を解いたんだ。 アリシアを洗脳から解くと、魔王との一騎打ちに勝利して、やっとアリシアを取り戻し その後は…あぁ、ディオールにアリシアと帰ったんだ。年の終わりが近かったから 「一難さってまた一難…どこの言葉だったか、まさにそれか?」 皆も帰ることになって、俺はアリシアの護衛を失敗した事や救出した事で色々とあって それでディオールに…好きだという感情を思い出し、アリシアに言ってしまったが 落ち着くとあまりにも無謀で、とにかく悩んだな…まるで昔のヴェータとウェンディだ テレサと夫のマリー、アリシアの二人目の妹のキャリコと食事を一緒にしたり 時間がどんどんたつにつれ、アリシアへの思いで苦しくなって、最後には 身分の差で、好きだといえばアリシアが俺をふると期待して、本心を言ったら 「内心、あの時は嬉しかったな」 嬉しかった、アリシアも俺のことを好きだと言ってくれて、俺と同じで俺との身分の差 俺への思いで沢山泣いて苦しんで、それでも俺のことを好きだって言ってくれた事 親のテレサも公認だったが、俺はその事で沢山の物を背負う事を恐れていた。 だが、俺に連絡をしてきたヴェータ達との話で、吹っ切れて決心がついた テレサとマリーに本気だという事を言い、アリシアの居場所を教えてもらって… アリシアに好きだと、アリシアとの差を背負うと言って俺たちは結ばれたんだ 思い出すと良くあんな臭いセリフを言えたなと思う 「まぁアリシアと一緒にいれるなら恥ずかしくないが」 ははは…今じゃアリシアと両思いで、本当幸せだ。今の状況が永遠に続いたら楽園だろう 記憶が戻らないのは困るが、皆と合流した後は…ファラプトに行ったんだな 砂漠の国ファラプトではオーパーツとも思える本の眠る図書館に行ったり 盗賊と協力して、遺跡を掘り返して記憶探しをしたりもしたな。 これからの旅でどんなことがあるか分からないが… 「記憶…見つかってくれると良いが」 俺の記憶、それがどこにあるか分からないが…探し出してみせる。 一人では無理でも、今の俺には旅の仲間がいる。アリシアにメディナにヤカリにペルソルナ ウェンディにヴェータと、沢山の仲間が俺に入るんだ。 「ヒースさーん! 夕飯できましたよー!」 「あぁ、今行く!」 さて、夕飯を食べたら先に進もう! この道路の先にある場所目指して 最後に俺の解説でもして終わろう サーチアイ まず、俺の使える機能の代名詞であるサーチアイ。発動する時は目の赤は真紅へと変わり。分析能力を得る。 たとえば毒が無いかや温度、魔力がどれほど溜まっているかなど。果てには対象の柔らかさや硬さなど 様々なことを分析できる。この能力は便利で使用頻度は一番高いだろう、俺の開発者もいい機能を付けてくれた 次元層 これもまた代名詞といえるだろう、異次元と異次元の間にある層を開く力。この層のことは次元層と呼んでいるが この空間は恐ろしいほど広いくせに、手を入れたときに望んだ物がすぐ掴める(これも能力かもしれないが) この能力は後に紹介する俺の愛機「禁忌」や武器の格納、挙句は嵩張る荷物の収納に使っている。 魔力体質 魔法を受けた時に、魔力を蓄積できるらしく魔法を受ければ受けるほど、魔力を得る事ができる 硬い禁忌にはもってこいで、防御を忘れずに使えば魔力を貯めやすくなるはず エネルギー 単純に俺のエネルギーが異常なほど膨大で、様々な事に流用できる。エネルギーの質も特殊らしく バイクやロボット、家電製品まで何でも来いだ。これを流用したのが タイトゥンズオープン エネルギーを放出して対象物を強化できる、威力は無いが強化の対象はロボット以外でもいける 強化した姿はロボットなら、搭乗者やロボットの思い描いたイメージを反映するようだ ロストエンスピート 自分を一時的に強化する自分版タイトゥンズオープン。青白いオーラを纏うのが特徴か この状態の禁忌は頑丈なだけじゃなく、それなりのスピードを得る事ができる ロストエンクライシス ロストエンスピートの強化版だと思うがエネルギー調整などを怠ると自爆する 正直言うと良く分からない事が多い。 魔道書 古代の魔法が書かれた本、俺の魔力蓄積体質から発動するにはそれなりに魔法を受けたりしないとダメだが 空を飛べない禁忌に心強い飛行魔法や、攻撃魔法による遠距離攻撃がある程度可能になった。付け焼刃ではあるが 「…何で俺はこんな解説風に…」 何でこんな解説風に…まぁどうでもいいか、早くアリシアのメシを食べに行こう 続く