東国継承戦争             二章:三十年戦争の覇者  2136年に始まり、2168年に終わったとされる戦争を三十年戦争と呼ぶ。この戦 争の背景には二つの事件が存在した。それが先に挙げた『ランドの乱』と『教会分裂』で ある。  ランドの乱は2115年から、大陸北東で起きたランド王国の内戦を指す。  この国のあったトルケ地方にはある慣習があり、王座につくのはユニコーンに乗る者で なければならなかった。無論、ユニコーンは生娘にしか背を預けないといわれるあのユニ コーンであるから、当然ながら王座は処女のものである。ランド王国は諸侯の連合体とし て出発した為に、強大な王権を生み出さぬようユニコーンに関する取り決めを作り出し、 王座を有力諸侯の持ち回りとしたのだろうと考えられている。  と、言うように元々からしてランド王国は不安定な国であったのだが、2110年以降 魔同盟の一人、聖王ロイランスの動きが活発化し、彼の放った魔人ノウゼルにより、ラン ド王国の有力諸侯が多数殺害された。これにより継承が乱れた上に、残された者に王国を まとめあげるだけの実権と実力を持つものが存在せず、王座を巡ってランド王国諸侯が分 裂してしまう。  当時は魔同盟での有力者二名、黒雲星羅轟天尊とユリエータが西方で魔族を煽動してお り、勇者フィリアを失った人類が得た『最後の勇者』『最強の勇者』ガチ=ペドはほぼ常 時西方に張り付いていた。ロイランスはその状況を利用し、ランド王国の有力者のみを暗 殺していくことで、ランド王国を瓦解させようとしたのである。そしてそれは成功した。  結局この乱で王国は消滅し、王国連合と皇国の綱引きの結果、トルケ第一・第二・第三 公国という奇妙な主権国家が並立することとなる。  はて、この内乱にあって聖教会は一体何をしていたのだろうか。聖戦として『煌炎十字 軍』を牽引し、またクロン朝皇国に対して皇国包囲網=王国連合を建てる立役者となり超 国家的な力を有していた事象正教会。東部の部王化にもその力は行使されていた。その聖 教会が介入するそぶりも見せない。これは何故か?  事象聖教会で特に有力だったのが三大山と呼ばれる三つの総司教座である。ロタリア、 ネウストール、アウストールの三つだが、そのうちロタリア神殿の総司教座は聖戦を牽引 するうち二つを圧倒しはじめ、その総司教は『教皇』を名乗るようになる。  三大山はそれぞれ、当時の皇国、西国、アルシオンの領土の内側に存在し、独立した領 土を持っていたが、聖教会が最大宗教となってから聖戦を経てしばしの平和を過ごすうち、 地域の違いが教会のあり方の違いとなって徐々にズレが生じてきていた。皇国領に存在す るロタリアの教皇自称からして、二つの総司教座は認めていない。『教皇』というのがそ もそも聖教会以前からの称号であって、聖王朝と魔同盟に由来するものである。  そうして地域ごとに分離を始めた結果、それぞれが該当地域の俗権に接近していったた めに皇国包囲網を生み出した聖教会の教皇庁が皇国に取り込まれてしまう。やはり皇国と いうネームバリューは強大であったのだ。こうしてロタリアは皇国派枢機卿団によって傀 儡化が進み、他派との衝突で外部への介入どころではなくなってしまう。  その終結として起きたのが、西国内のネウストールと皇国内のロタリアによる相互破門 事件だった。  2124年、ロタリア神殿の教皇庁枢機卿団はセラムル・フューリーを新たな教皇とし て選出しようとした。しかしこれに残り二つの大司教座が待ったをかけた。その理由は、 セラムルが暁龍同位派であるというもの。既にサウリア公会議で暁龍同位派の異端は確定 していた。現実問題として、当時は未だ暁龍同位派の力は大きかったが、介入の理由とし ては申し分のないものである。しかし真の目的は、皇国による教会吸収政策への抵抗活動 であった。セラムルは皇国派であっただけではなく、皇帝家傍流のフューリー家の三男と いう素性を持っており、非皇国派の聖職者達はなんとしてもセラムルの選任を阻止しよう とした。  これに対しロタリアの枢機卿団は諮問会を開催しセラムルの異端を否定した。皇国騎士 団によって護衛という名の圧力を受けた諮問会は、出席した枢機卿の殆どが皇国派であり、 全ては皇国派の思惑通りに進む。だが非皇国派の教会側もロタリアがこのまま完全に皇国 化されることを看過する気はなかった。  恐らくネウストールにより放たれたと思われる刺客によってセラムルは暗殺された。だ が教皇の暗殺は教会全体の威信をも失わせる諸刃の剣だった。更にはセラムルの暗殺の恐 怖だけでは皇国化を留める事叶わず、次の教皇も皇国派のラドガリフがついた。ラドガリ フは非皇国派の動きを封じる為、当時のネウストール大司教アンセルムに買官の非難を浴 びせ、教皇の上位を理由に破門を宣言した。ネウストール側もこれに答えロタリアの優位 を否定しラドガリフを破門した。このような破門には互いに威信を失う効果こそあれ、事 態を解決する力などある筈もなかった。  2127年、ついにネウストール大司教座が西国の後押しを受けて、ロタリアに対し聖 戦を宣言。皇国を包囲する王国連合は兵を集結させはじめた。これではもはや皇国と王国 連合の代理戦争に過ぎない。聖戦時代の名望は過去となり、教会は巨大な二派の世俗権力 に使われる装置でしかなくなっていた。  追い詰められた皇国はなんとウィザークやアルテナと結ぶ。南征北伐と言われるように、 皇国の基本路線は南北の第三世界地域の吸収だった。これは教会吸収政策と同じく連合包 囲打破の為であり、また内陸国である皇国が海を手に入れるためのものでもあった。その 皇国が当時卑国地域最大勢力だったアルテナと南部諸邦の雄ウィザークと結んだ。王国連 合に激震が走る。そして反抗最後の一手となったのが、東部地域の部王たちの抱きこみで あった。  部王とは前章で述べた通り、東部に対破天帝国の壁を欲していた王国連合諸国が、一部 の部族に援助を行い、意図的に強大化させた部族集合体の主である。彼らの勢力バランス は不安定なものと言わざるをえなかった。加えて元々が遊牧民気質、独立気質なのだから、 東の圧迫が落ち着いている以上、西の介入がうるさく感じもする。部王領などと言ってみ たところでようは分割属領統治である。皇国の舌から吐き出される独立という餌に飛びつ く。東部諸部王の蜂起を受けて挟み撃ちになったのは、今度は王国連合東側であった。魔 族が傍観する中、挟撃の向こう側を押さえ込まれた西国へ、皇国軍主力が迫る。  しかし西国はさすが連合の宗主であった。聖騎士ラストル=L=クローゼンハイルを支 柱として、カーメンと共に皇国同盟軍や皇国軍主力を弾き返し、一時は逆に攻め寄せさえ した。東側でも一部の部王を懐柔・再征服し東部蜂起は押さえた。しかしアルテナとウィ ザークの攻勢がとまらない。だからこそ、そこに妥協点が生まれる。  皇国は西国の底力によって予想外の消耗を受けている最中。だというのに南北の蛮国だ けに旨い所を持っていかせるわけにはいかない。皇国からしてみればこれ以上はやるだけ 無駄であり、明日の敵に力をつけさせるなどもってのほか。そう考えた皇国の和平派オロ チェル司教と、西国のヴェルマンドワ伯シュジェの両大使の尽力によりオルンベロスの和 議が成立。アルテナとウィザークもこれに抗うほどの力はなく、停戦に同意した。オルン ベロスで公会議が開かれシスマの収拾が進められたが、それはむしろ皇国と連合による教 会権力の取り分けでしかなかった。こうして教会の失墜を明らかにしつつ、シスマの騒乱 は終結した。  だが燻るものがなかったわけではない。  2135年、部王領の一つエズシュトの部王ズルフが死亡した時、彼の娘と結婚してい たローデシルトの部王スラノアの長男ダバルが、ズルフの長男レビテフの継承を認める代 わりに遺産の分割としてエズシュト部王領の北部大半を求めた。大きすぎる要求にレビテ フ側がこれを拒否すると、スラノアが軍を動す。この強気な行動の裏にはウィザーク王ク ロウドが居た。ウィザークは皇国と連合が疲弊している隙をついて東部に影響力を拡大し ようと、先の協力を理由に皇国を牽制しながらスラノアに援助を与えたのである。  2136年、スラノアは電撃的な侵攻で部王族エズシュトを滅ぼし、更にエズシュトと 友好関係にあったアインダス部王領のソルドヴァに進撃した。すると、それに付け込む形 でヴィネスタ部王ティランノがローデシルト部王領に侵攻するなど、ドミノ倒し的に各部 王が次々と軍を動かしはじめ、翌2137年の時点で東部地域の殆どを巻き込んだ乱戦と なる。  スラノアはティランノの侵攻に対して、一部の兵をソルドヴァ付近のガラツィに残して アインダス進撃を中止した。元々アインダスは当時部王の中でもそう大きな勢力ではなく、 ティランノの参戦がなければソルドヴァはそのまま陥落していた可能性が高い。よってガ ラツィに残されたわずかの防衛兵でも、アインダス側の逆襲を牽制する事が十分に出来た のである。  ティランノの進軍は、スラノアが軍を動かす前に協力をとりつけていたウンベルク部王 ヴィッテンがヴィネスタ側への動きを見せた為に、予定より大幅に遅れてしまう。これに よってティランノはローデシルト部王領の要衝であるオディサを制圧する事が出来ず、接 近したローデシルト軍に包囲されることを避けて兵を退かせるしかなかった。  こうなるとむしろ劣勢に立たされたのはヴィネスタの方で、ローデシルト軍とウンベル ク軍に挟まれる形となってしまった。しかもローデシルトの後ろにいるアインダスは、連 合加盟国ファーライトの属領と化していた。アインダス部王領に逗留していた客人で、実 質上の属領統治者の連合聖騎士ジェイムズ=S=セイラム(あの黒嵐将カイルの高祖父に あたる)には、先のシスマで皇国の誘いに乗ったティランノへの心象は最悪で、対ローデ シルト共同戦線の為に何度も交わされた書簡は、それが遅々としてまとまらない様子を残 している。それに、前述の通りアインダスはこの頃小さく、ローデシルトの背後を撹乱さ せる力などない。さりとてアインダスを通して兵を出す気は、ファーライトには無かった ようだ。  トルケとシスマの事件において疲弊していた皇国及び王国連合諸国は、この東部動乱に おいてなんとか自身達が直接ぶつかり合う事だけは避けようとしていた。一種の宥和政策 をとり、消極的介入のみに留めた。ウィザークなどの台頭が東部にまで介入していられな かったという面もある。もし積極的介入が行われていた場合、この時点で『大戦』に突入 したかどうかは不明であり、この判断の正誤はわからない。しかし初期に列強がこのよう な態度をとった事によって、東部はズルズルと泥沼のような長期戦に巻き込まれていくの である。  ともあれヴィネスタ部王であるティランノは早急に状況を打開する必要があった。欲す るのは会戦による勝利。ティランノは兵を動かし、オディサの周囲で野営していたローデ シルト軍を挑発した。  スラノアとしても、ファーライトの動きが実際には見えていない以上、後方がいつまで も安心だとは思えず、また、この膠着によってオディサの交通が滞っているという問題が あった。オディサは東部都市化の代表的なものであって、ドニロ河沿いに存在し、水運が 発達していた。ローデシルトの重要な資金源の一つだったのだ。  スラノアはヴィネスタ軍の挑発に乗ることにして、オディサから打って出た。ローデシ ルト軍とヴィネスタ軍の兵数は約6000対4500だと言われている。  ヴィネスタ軍はオディサ付近の小高い丘に陣地を張りはじめた。その位置は戦術的な意 味だけではなく、自領の重要都市ミコラへの道を塞ぐ事と、ウンベルク軍の接近をすばや く察知する事の二つの戦略的意味を持っていた。  これを見たスラノアは、高所に陣地を完成される前に叩くしかないと決断。騎兵突撃に よって敵陣を突き破り、一気に片をつけようとした。しかし、ヴィネスタ軍は崩れる気配 を見せない。事態を打開する為にスラノアがとったのは、騎兵部隊をもう一度突撃させ、 失敗して戦場から撤退するかのような偽りの敗走を行う、いわゆる陽動作戦だった。これ によって無防備な背後への追撃を行おうとする敵部隊を引きずり出し、反転して叩き潰そ うというのである。  しかし、このローデシルト軍の陽動作戦は失敗した。  ティランノが陽動を察知し目論みが外れたのか?そうではなかった。むしろティランノ 及びヴィネスタ軍は恐らく敵の作戦に気づかなかったと思われ、これを追っている。では 何故失敗したのかというと、陽動部隊の後退時に統制が崩れ、更にそれを見た本隊側まで が勝手に撤退し始めてしまったのである。  そもそも、かの『戦術図二十稿』にも書かれたように、陽動作戦というものは非常に難 しいもので、兵の連携と指揮力にわずかな問題があるだけで一気に崩壊してしまうのであ る。東部は後進地域であり、この頃は魔力通信伝達網など、破天帝国や暗黒帝国(中央の 人間は地挟海北岸の魔族国家の状況など知らない時代だ。くしくも2138年に初めて使 者が訪れた)のような最高位魔族はともかく、大陸内側では、広域の探知結界の先駆者で ある西方のロンドニアと、それに倣った皇国がわずかに導入を始めているのみだった。こ の頃の軍隊は原始的な旗や楽器による合図、信号魔術などで動いていた。今日の我々が知 るような魔力通信が出現したのは、英雄王が推進した通信革命以後であり、それは彼が暗 黒帝国の伯爵だった事と無関係ではないだろう。  この時のローデシルトの軍はというと、ウィザークから調達した資金を使ったのか南部 から傭兵を大量にかき集めたり、また、捕虜にしたエズシュトの人間を前線に立たせてい た。これらが兵の練度に依拠せざるをえない連携の緊密さを破壊してしまい、陽動を見た 自軍側までもがその成否を誤り、またはそもそも陽動を知らずに混乱に陥る羽目になった のである。本来のローデシルト騎兵のみならば、このような事は起きなかっただろう。司 令官が頭でっかちに過ぎ、現実の自軍状況を把握していなければ、どのような策も計画倒 れに終わるしかない。  スラノア=ローデシルトは、この自滅敗走中にあっさりと討ち死にしてしまった。東側 でウンベルクとヴィネスタが牽制しあう間に、部王の死と主力軍の壊滅の報が齎されたガ ラツィ守備隊は、士気を著しく下げアインダス軍に降伏。その後ローデシルト部王領の半 分以上を、ファーライトに背中を押されたアインダスが制圧した。スラノアの長子ダバル 以下ローデシルト一族も捕らえられてしまう。エズシュトに続きローデシルト部王国は滅 亡した。  その後も各部王は各々勢力拡大の為に謀略と戦闘を繰り返し、時には滅び、時には新た に部王に匹敵する統率者が現れるなどして乱立した。連合や皇国は、自発的に動き回る部 王達に対してやはり積極的な介入をせず、互いの全面戦争を回避する為に牽制しあってい た。魔同盟東方側も大陸内部にいるデンシア王国等の魔族を経由して介入してはいたよう だが、あまり大きな動きをとると、折角内乱を起こしている東部に対して『共通の敵』を 作りかねず静観していた。  ローデシルトが滅んだ40年から55年までの前半に最大勢力だったのはヴィネスタだ が、同じく大勢力だったウンベルク、ローデシルトの大半を吸収したアインダスとのにら み合いが続き、身動きがとれなかった。  その停滞を打ち破るのは三十年戦争の名を生んだ男の登場を待たねばならない。  はて、三十年戦争の名を生んだ、とはどういう事か。今述べている一連の戦乱に対して はじめて『三十年戦争』という単語を使ったのは、軍事研究家のウィルハイトだが、勿論 彼のことを指しているわけではない。  ウィルハイトが一連の動乱を何ゆえ三十年戦争とひとまとめの概念で括ったのか。その 理由の一つは、それが連合・皇国の思惑を外れて主体的に行動しはじめた部王達によって、 東部統一を目指して行われた覇権戦争となった点だ。しかし何より、約三十年の結実とし て『東国』が誕生したからであるという、後付け的な理由も大きい。三十年の戦乱の結果 が、もしもただ連合・皇国影響下での部族王乱立に戻っていたのならば、それは三十年戦 争とは呼ばれなかったかもしれない。それはたとえば聖王朝崩壊後の長い戦乱であったり、 ウルデンシル滅亡後であったり、破天帝国撤退後の聖戦時代であったり(実はこの頃も互 いに争っていた)、エネスタ体制以降の部王成立前であったり、そういうものの一つに過 ぎなかったのかもしれない。幾度となく繰り返されてきた東部地域の混乱の一つでしかな かったかもしれないのである。しかし、この三十年戦争によって東部の覇権を握った男が 存在する限り、それは『東部統一の為の三十年戦争』となる。  その男こそが2152年にトゲヅ部王となったガリシュ――――世に言う『東覇王』で あった。  三十年戦争の後半は、ガリシュ=トゲヅによって牽引され、そして終了を見る。トゲヅ 王朝東国の完成を以って。 ※はいはい蛇足タイム  トルケ:   ユニコーン基準ってことは直系相続しえないわけで、ランド王国は捏造だが現在のトルケ三国の相続方法はどうなってるんだろう   王座は長女が継いで、妹か弟のこれまた長女が継ぐ……のか?   まさか開通→出産→成長の間は王座空位とか、   ただでさえ王座が不安定だと簡単にグダグダになるのに十年以上とかありえないよなあ   それとも一度王座についたら開通してOKで直系相続?   開通て  教皇:  この話だとエルンスト13世(=アグニデス)は教皇ではなく、総司教になる  そもそも宗教を、大陸中央部は差異ありつつ全体的に事象聖教会として書いているので  (全事象存在は主神の一面ペルソナであるっつー汎神論的一神教で、その主神ポジがヴァー)  (だからこそ南国の蒼海教団は邪教、田舎、いあいあ。あと豚とか)  西国のみの国教という概念としては扱ってない  トランギドール萌え(暁龍同位派:暁龍はヴァーと同格・並立する最上位ペルソナなんだよ!派)はその概念からして  戦士階級つまり貴族に多い。カイルみたいなのがモロにそれ  一握りの階級、浪漫を追える人間に『正義』は人気があり、平民市民は平等な炎に惹かれる  それ故に封建制度の進行と聖戦による中小貴族の没落によってトランギドールの宗教的立場は低下する  ただし皇国では政治的分裂によって元暁龍同位派が多い、とかね(もはやどうでもいい問題だが)  冒険者たちで皇国兵が暁加護装備で統一した特殊部隊を使っているとか  ジーザスの雷剣ゼクスとか、西国側と神記軍団は多分違う派閥とかその辺からの逆算設定だがな  毎度だけど大体そんな感じ  王国連合諸国と皇国が同一宗教圏だという『共通概念の軸』以外の意味はないけれど  煌炎十字軍:ジョークだよジョーク!てことでオウガバトル64より光焔十字軍  サウリア公会議:サウリア市は亜人傭兵団で出た都市名だったと思う  セラムル・フューリー:皇国八軍イライザの先祖  皇国騎士団:当時はあったが、中小貴族が没落し主力は常備兵団に移る        最後の皇国騎士団長ツヴァルトは友人であるハインラインに失脚させられ同団も解散  ネウストールの刺客:=裏聖堂参事会(『西国最強の――』前編より)イルとかディバインとかのあれ  ウィザークやアルテナ:後にアルテナを圧倒するヴァルデギアはまだ建国していない  聖騎士ラストル=L=クローゼンハイル:   クローゼンハイル家は西国が中央集権化する前の名門であり   マの字が破門された時点で取り潰し。彼の破門は古参に対する見せしめでもあるという感じ  オロチェル司教:ミサヨ本人。当時は軍団長ではない  ヴェルマンドワ伯シュジェ:冒険者イヴェット=ヴェルマンドワの先祖  スラノア:ガーデニアの先祖。スラノアに意味なし  エズシュト:ハンガリー語で『銀』です、わーお伏線がわかりやすーい  クロウド:スラノア死亡で介入に失敗した以後は特に出てきません  ティランノ:   設定・絵化の存在するキャラ。   第二東国成立後に、残りの部王=強力な豪族が十三貴族となったという流れなので今はヴィネスタ部王として出演  ウンベルク:   設定の存在する十三貴族ウンウンベルクの前身のつもり。後に負けたりして色々つっつかれ改名までされ……みたいな   マルチンだから、先祖の名前がヴィッテン(ルターの大学名ね)   こんな下ネタのキャラ設定まで普通に利用するのかこいつは  ジェイムズ=S=セイラムと黒嵐将カイル:   カイルの先祖。セイラム家のミドルネームは、カイルの頃には、はじまりの聖騎士(Fライト姫)から賜って   F=ファーライトという称号的意味あいの強いものだが、この頃は普通のミドルネームってのを考えた   んでカイルのページに未来の将軍状態ってのがあるので   戦前の聖騎士って称号より人類軍の将軍の方が優先されるってわけで  ロンドニアが魔術レーダーの先駆者なのは  戦車と女帝が頻繁に勇者が来ない・間に合わない程度に小規模なちょっかい(と言っても数十人以上が死ぬのだが)  を延々と繰り返すので必要は発明の母  デンシア王国:   権力地盤もち中堅魔族があんまりいないってことで再度ライエンシアに出てもらうことに   フィクションでよく出る爵位というと伯だが幻想wikiっても魔族以前に殆どいないって発見   人間側なんて実質上アーキィとあの『男』しかいない   双方ともガチやハロウドのような非設定タイプのキャラなので、つまり設定→絵化されて保管された人類の伯爵及びその家族は実質一人もいない   公爵や大公及びその家族はギリギリいます   本気かよ…… 左様  軍事研究家のウィルハイト   サジタリウスの団員の、子孫   というかこの文章自体は誰が書いてるんだろうな?いや俺じゃなくてね   そういえば他のにも言える事だけど、たとえばAさんの弟の子孫がBだと   AとBは(一定確率で)姓は同じで血は近いといえば近いけど、直接繋がっているわけではない   こういう場合もあるが、比較的マジでどうでもいいので先祖子孫と書いてます  途中の英雄王が暗黒帝国の伯爵って記述は、ただの情報の伝達ミスであり別人との混同  この伯爵は、そんな■設定■キャラは居ないが、まぁ外見は髪色も眼色も表情もあって火傷もしていない伝説の傭兵  俺はジェーン=ドゥーンの設定あきじゃないしとか以前にそもそも絵になってるから設定落としようがない  『正史』が存在してそれを追って誰かが著している(情報間違いあり)という形式をとってるせいで  読者視点的にというか俺たち的にはあくまで各妄想はあるが『正史』は存在しないから、二重説明を入れないとならないという、ややこしい話になるんだな  じゃあやんなよ!  イエーイ  しかし結局初代東国トゲヅ王朝滅亡までに3話もかかるか  アインダス朝東国(現東国)まで遠いな