■ストマル・ジェニスOP&ED(改定版)集■ ■OP■ (夜道を直走る夜行バス、奥の窓側の席で窓辺を見つめ続け、物思いに耽る鹿皮のコートを着た女の子 地平線から太陽が昇り始める。) 昔ジェニス「私・・・、強くなりたい・・・。」 昔ジェニス「ハイ!! 師匠!!」      「師匠!! 師匠! 師匠・・・。」 ?「・・・ん、・・・さん、お嬢さん、お嬢さん!!」 (飛び起きるジェニス、その目にはうっすら涙が光っている) 運転手「着いたよお嬢さん、マルスタウンだ。大丈夫かね?」 ジェニス「う、うん・・・。有難う・・・。」 (朝日が輝く中、ゆっくりとバスを降りるジェニス 周囲は『ストリートマルス開催!!』と銘打った看板や垂れ幕が所狭しと並んでいる) ジェニス「・・・師匠。」 (手にした2つのドックタグを見つめる。そこに刻まれているのはジェニスの名と バーナードと書かれたタグ) ジェニス「ここなら師匠の手掛かりがあるはず・・・。待ってて、師匠!) (強く握り締め、決意の表情で空を見上げるジェニス) ■ED(改定版)■ (澄み切った青空の中、墓に花を手向けるジェニス。墓標にはバーナードの名前が刻まれている) ジェニス「師匠・・・、終わったよ。何もかも・・・。」 (膝を付き、目に涙を浮かべながら嗚咽をこぼすジェニス) ジェニス「私が・・・、弱かったから・・・、未熟だったから・・・。     師匠を助ける事が出来なかった・・・。ごめんなさい・・・、ごめんな、さ、い・・・。」 ?「ジェニス」 (振り向くとそこにはケイスの姿) ジェニス「ケイスさん・・・、私、私・・・。」 ケイス「ジェニス、人は皆逆らえない運命(さだめ)にあたる事もある・・・、だがお前はそれでもあきらめなかった。」 ジェニス「・・・。」 ケイス「月並みな言葉かもしれんが・・・、お前の師匠ならこう言うはずだ。    『失ったものを嘆くより、得た物を大切にしろ』と。」 ジェニス「得た・・・、物・・・?」 ケイス「お前が多くの闘いの中で得たのはなんだ?    お前を慕う仲間、お前を応援してくれた人々・・・。」 (ジェニスの肩をしっかり掴むケイス) ケイス「そして何よりも、彼の意志を継いで闘い抜いた事がお前が得た物なんじゃないのか?」 ジェニス「ケイスさん・・・。」 ケイス「ただ、今は・・・。」 (ジェニスをしっかり抱き締めるケイス) ケイス「泣いていい・・・、辛かったな・・・。」 ジェニス「ううっ・・・、くうっ・・・、うわあああああっ!!!」 (大粒の涙を流しながら声を上げて泣くジェニス。 優しい風に揺られながら墓標のドックタグがキラキラと揺れながら輝いていた)